いつもの日常から…。
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ある月曜日の放課後のこと。
東京にある誠凛高校バスケットボール部では、いつものように部活が始まり、基礎練習から入って、部活最後のほうのミニゲーム。
ミニゲームを終わせなければいけない時間となってきたところで、主将である日向 順平の声が体育館に響き渡った。
「ラスト一本!」
その声に、バスケ部員全員が「はいっ」と返事を返し、機敏にボールを追いかけたり、パスを貰おうと必死になる。
そんな中、ヒュッ…とパスが回ってきたのは水色髪の少年、黒子テツヤのほうだった。
”最後”と告げられ、その自分のほうへと飛んできたパスの方向と向きを変えて、ボールをゴールのほうへと方向転換…もとい、投げる。
黒子がゴールに投げたのは、シュートを決めるためではない。
「???おらぁっ!」
その彼が投げたボールを、飛んだ状態のまま受け取り、そのままゴールにダンクを決める…アリウープをしたのは、身長190pもあり、高校生か、と突っ込みたくなるような体形で赤髪の彼は、火神 大我だ。
火神がアリウープを決めてから床に着地したところで、ピーッという長めのホイッスルの音がメンバーの耳に響く。
監督…でなはく、カントクである、相田 リコからの終了の合図である。
「もう終わりよ!クールダウンのストレッチに入って!」
女子女子しているこえではなく、はっきりとした、男気(?)があるようなそんな声が響く。
そんな声の指示に従って、メンバーそれぞれが、ペアを組んでストレッチを始めていく。
そんな中、黒子・火神は組んでストレッチを行う中で、2人の隣でストレッチをしていた、猫口な2年の小金井 慎二と無口、というより喋ることがない、水戸部 凛之助 ペアが2人に声を掛けてきた。
「今日も良かったな!最後のダンクも凄かったよ!」
自分ごとのように嬉しそうにそう言う小金井。
「……………。」
「水戸部も褒めてるしさ!」
やんわりとした優しい笑顔だけを向けてくる水戸部。
無言の水戸部の言葉を翻訳する小金井。どうやっているのかは本当に不明である。
そんな先輩らに掛けられる言葉に
「うす」
とありがとうございますと言いたいのか何かのかアレだが、頷く火神。
「ありがとうございます。」
と微笑しながら軽く頭を下げる黒子。
さっきのアリウープは黒子のパスがないと出来なかったものであるので、黒子がほめられていると言ってもおかしくはないのである。
この誠凛高校バスケットボール部では、1年コンビこと黒子と火神の連携は、この部にとっては重要なものとなっている。
2人の連携なくして勝ち進めなかった試合も多いことだろう。
……キセキの世代とも、戦り合うのは難しかったに違いない。
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