二十三話 死の光景(デスシーン)
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ーーーー思い出の続きーーーー
午前7時。
完全に空が元気になり始めた頃だ、
カモメはチュンチュンと鳴き、海はザーザーとなっている。
人の姿も見えてきた。
・・・・・
「おい、そろそろ起きろ。」
砂浜で転がって寝ている智也の肩を軽く揺さぶった。
「・・・・グー…」
この天気に完全爆睡している。
(まったく…)
広翔は智也の鼻をつまんだ。ー
〈ビリビリ!〉
「いっってぇ!!!」
智也はビックリして飛び起きた。
「いってぇぇ…」
智也は鼻を抑えながら痛がっていた。
「すまんな、加減が出来ないんだ。」
「・・・コンニャロー… くらえ!!」
智也はふざけ半分に笑っていた。
そこにあった海藻一瞬で浮いて、こっちに向かって飛んできた。
!ー
・・・広翔に向かって飛んだ海藻はズバリと一瞬で半分に。
「残念だったな。」
広翔は涼しい顔でそういった。
「・・・そんな能力にも使えたのかよ。」
・・・広翔の手には真っ黒い剣が握られていた。
「手から電磁波を発生させれば砂鉄でこんなことも出来るんだよ」
そう、強い電磁波を発生させれば、砂の中の鉄が舞いあげられる。広翔はそれをコントロールしている。
「ま、茶番はここまでにしといて… どうやって行くのさ?」
広翔はそう提案する。
「さあな。内陸部にあるから、ここから2000kmくらいはあるんじゃね?」
智也はそう言った。
2000kmを移動する手段を探すしかない。
「・・・まったく…」
・・・・・・
とりあえず街へ出てコンビニエンスストアに入る。
「さて…金を下ろすか」
広翔はそう言って、タッチパネルに触れた。
「金を下ろすって… ええ!? お前こんなに金持ってんのか!?」
パネルを見た智也は裏返ったようなひょうたんな声をだした。
「まあな。 5年くらい溜まってたやつがあるし。親の遺産もあるし。」
当たり前のように言う。一様小学生でも軍人は軍人だった、特別に高い給料が貰えていたのだ。
「こんなんあったら、すぐに行けるかもな。」
智也は嬉しそうに笑っていた。
「ま、手段がつかめればだけどな。」
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