「外伝 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想

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良い点
外伝 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
もしも ~ 其処に有る危機(5)

捕虜交換、軍の方針転換により、国力の回復と平民の慰撫の筋道をつけ
軍のみならず官僚への影響力を増して、兵と平民からの支持の獲得
そして重いボディーブローとしてのローエングラム伯への掣肘
国務尚書と帝国軍三長官にとって、もはやローエングラム伯は完全に無力化されたと判断されています。
この鮮やかさは、本編を凌ぐかもしれません。

しかし、爺様たちにとっては、ローエングラム伯を殴り倒す鈍器と内乱勃発時の番犬にすぎなかったバレンシュタインが、頭痛のタネになっているのも痛快です。

ここは陛下と忠実なる侍従武官のおとぼけ爺様の活躍に期待が高まります。

他の外伝や派生編とは一味違う骨太な群雄劇なので、是非とも、外伝から分離して別編としていただきたいと思います。
 
コメント
外伝 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
もしも ~ 其処に有る危機(5)

>「軍も協力せよか。軍事費の削減だな」
いやいや、振り回されっぱなしのリヒテンラーデ候が辛抱堪らずに、
「国政を改革するにあたり、シンクタンクを設立する。それにあたり軍からも人材を供出せよ。」となり、『国務尚書閣下、そのフェンリルに首輪をつけて下さい。お手並み拝見仕ります。』と言わんばかりに帝国軍三長官は、諸手をあげて生贄(ヴァレンシュタイン校長)を差し出すでしょう