「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

ロード
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コメント
何のかんの言いつつ、ヤンは箱入りですから…
幼少期から青年期は宇宙船のオーナーの息子としてヒエラルキー構造の頂点の次代として過ごし、士官学校からシトレ元帥の庇護下にあり、比較的我儘が通る環境でした。普通目を掛けてくれる上司でも仕事したくない、辞めて年金暮らししたいなんて愚痴り続けりゃ才能有っても愛想尽かしされますよね。
エリヤは良い意味で厳しい人達に鍛えられ、本人も物怖じしつつも結果を示し、「ああ、この子は実績や自信が無いだけで責任感もやる気も能力も有るんだな」と肯定的な評価で来たわけです。頭を下げる事や分からない事に対し素直に教えを請う事を苦にしない上、教えた内容を的確にマニュアル化して運用して実績を挙げる為、教えた側も同僚や部下も何を根拠に成果を挙げているか分かるので安心感もあるわけです。
ヤンは優秀なのは認めるがやる気は感じないし普段サボりまくって入るのに、何で結果が出せるのか、シトレ元帥が妙にヤンに構っている様子、他人に配慮しない点や説明がいい加減に見える点で、例え結果を出しても何処か信頼出来ない、そんな評価をされていると思われますね。
ルチエ・ハッセン軍曹…敵のスリーパーだったんですか…
ヤンの能力を肯定的に見ればクリスチアン中佐の拘禁は間違いとは言えません…
治安介入の先鞭を付ける事でなし崩し的に治安介入して兵力分散、守りの手薄な司令部を襲撃してそこでルチエでは無いがスリーパーがエリヤを暗殺して地上部隊を壊滅状態にしてエル・ファシル軍宇宙艦隊の補給を絶ち混乱させ、その隙を付いて救援部隊を壊滅させる…
そんな所でしょうか?
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

ヤンとエリヤの最大の違いは可愛げの有無でしょう。ヤンを使うには度量がいります。