「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

不来庵
不来庵
 
良い点
そういえば、エリヤ提督とリンツ大佐は幹部養成所の同期でしたっけ。
リンツ画伯の描いたエリヤ提督の肖像を見てみたいものです。

ヤン艦隊とエリヤ艦隊の質の差がわかりやすいですね。
……チェキストがいないだけで、まるで冬戦争直前・大粛清直後のソ連軍みたいだ>エリヤ艦隊

意見を言わない部下:以前、ある人が本邦共〇党の偉いさんに聞いた話の受け売りですが、「党員でも上位の人の集まる会議になる程、会議では議論をしません。全員が指導部の方針をすぐに理解しますから」なんて話を思い出したり。
(これだけ聞くといい話に聞こえるかもですが、〇産党の本質を考えるとgkbr)
 
悪い点
蛇足ではありますが。

二次創作では(主人公以外の)オリキャラが登場する都度、大なり小なり読者が置いてきぼり感を味わうことになる点にはご留意の程。原作で名前がない存在には、ないなりの理由があるものです。

一般に、読者とは作者が考えているより遥かに読解力に劣る存在なのです(某大家の言葉より)
 
コメント
原作3巻でフレデリカが直面した、非常に強力なメディアコントロールが完成しているようですな>トリューニヒト政権
何というか、トリューニヒト政権の目指す方向が民主集中制国家(ソ連型官僚統制国家)に思えてきました。ラインハルトによる同盟侵攻が数年遅れたら、そのうち国民平和会議党員の連絡士官(政治将校(コミッサール)ともいう)が各部隊に配属されたりしてw

しかし、ネグロポンティやオリベイラが、後3日でヤンをいびり倒せるんだろうか……
(とはいえ、原作では査問会の中身はともかく、一歩違いでヤンが辞表を取り出してテーブルに叩きつける寸前まで追い込んでいるわけですが)

蛇足その2:
エリヤ君も三十路、いくらトレーニングしているとは言えそろそろ節制しないと血糖値だのHbA1cだの中性脂肪だのがえらいことに……将来は体型的にロボス元帥の後継者とか?
(某プロレスラーは毎日鍛えているからと長年にわたり暴飲暴食していたら、結構重度の糖尿病と診断されて慌てる羽目になったそうな)

蛇足その3:
ハラポフ中佐の尊敬する提督は、政権中枢からこっそりと無理難題ふっかけられて苦悩しているのかもしれませんね(棒)