「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

ロード
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コメント
凡人の怖さは分かりきった事が分からない事なんでしょう。
救国軍事会議のクーデターは、民主主義否定派の国家救済前線のクーデター画策をでっち上げ、それを隠れ蓑に暗躍、首都を陥落させ、ハイネセンを制圧寸前にまで至りました。
声を上げる反対勢力よりも面服従背で反対勢力を隠れ蓑に暗躍される方が怖いんですが、それを指摘すると逆切れするか、疑心暗鬼の塊と化して恐怖政治に走り、指摘した者も粛清されます…
旧日本軍部や警察もそんな感じで外国人と交流があった者や戦争に批判的な者、キリスト教徒をスパイないし内通者としていました。
スパイにしろ内通者にしろクーデターにしろ、分かり易く尻尾掴ませてくれないんですけど…
「ゴレンジャー秘密レーダー基地」なんて堂々と看板掲げてあからさまに警備兵配置してる連中の方が不審です。
逆を言えばヤンがトリューニヒト政権やボンケイ少将達凡人に唯々諾々と従った方が余程不気味です…つまりは本気で国取り考えていると。
チームフィリップスのマトモな面々は高評価してますし…少なくとも彼等が不審を感じない限りは大丈夫でしょう。
厳罰主義者やおべっか使いが生意気とか服装とか髪型とか位しか突っ込めないワケで…逆に彼等が安心する方が余程不気味です。確実に寝首を掻かれます…
ヤンがどう出るかは疑問です…この作品では一流の政治家として扱うそうですが…
原作では帝国軍が機動要塞で攻め込んで来るんですが…
 
作者からの返信
作者からの返信
 
後知恵でわかりきったことに思えることは、リアルタイムではわからないんですよ。後知恵でわかりきったことと思えることをリアルタイムで本当にわかってる人は、非凡だと思います。

まあ、ヤンはあれだけの武力を持ってて反抗的って時点で十分怖いと思います。少なくとも信用はできないわけですから。