「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

筈

 
良い点
エリヤが生き残りそうなこと
 
悪い点
ロボスが生き残ってしまったこと。ロボスは宇宙艦隊のトップですので、トップの考査を覆すのって大変なんだよね。
同盟としても、ロボスの意見が屁理屈だと思ってもその後の政治のためには採りあげないといけないこともある。
 
コメント
ロボスですが、読者としては軍法会議にかかり処分されることを望みますが、実際にはどうでしょう。なんか、敗戦の責任だけとって宇宙艦隊司令長官を退任するだけで終わりそうに思われます。その後年金で悠々自適な生活(--〆)
どうしてかというと、出兵案を出したのは若手士官らであり、決定したのは最高評議会です。ビラを撒いて戦費を拡大させ、前線にいる将兵を混乱させたのは解放区民主化支援機構や国防委員会情報部、総司令部の共同作戦でありすでに国民に謝罪しています。戦線を維持できなくなったのは第12艦隊の背信行動です。アムリッツァでの戦いはほぼ同じ程度の損害を出しています。帝国軍の奮戦で戦線の維持が困難になりつつあったので、被害が拡大する前に撤退を指示したのです。
第12艦隊を最前線に置いたのは先の背信行為の汚名を早く雪いであげようとしただけであります。占領地の惑星に将兵を残してしまったのは、占領地の戦線を維持できなくなったため、速やかに軍を集結するためであります。結果的にはその後のアムリッツァで軍をイゼルローンまでひかざるを得なくなってしまったため、残された将兵には申し訳ないことをしました。と抗弁できるんですよね。理屈は立つのですよ。腹も立ちますが・・・・(--〆)