「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

tukiyomi
tukiyomi
 
コメント
更新お疲れ様です。

何をやるにしても先立つものは「カネ」なんですよね。
意識高い人達はこの問題を軽視するか無視するかですが、これ無視しちゃうとツケがどんどん後に回ってしまって最後には大崩壊するフラグですから。
好景気の時に多少の問題が不問にされるのは、それなりに潤沢な資金が出回っていて、カバーできるからでもあります。(逆に不景気の時はコストカットを重視する風潮にあるために、好景気の時に問題視されなかったものまで問題視されます)

シトレとロボスの正規艦隊重視は、間違いと言えないのが問題を難しくしています。正規艦隊が弱体化してしまえば、ただでさえ正面戦力が劣勢の同盟艦隊が帝国艦隊に主導権を握られ続け、最終的に正規艦隊の損耗を回復できなくなり、地方艦隊が帝国艦隊に蹂躙される羽目になりますから。
史実でもレイテ決戦で正面戦力が枯渇した日本は、アメリカ海軍機動艦隊によって、ようやく数的にそろいだしていた護衛艦艇を徹底的に叩き潰され、通商路が消滅する羽目になりましたし。
勿論、地方艦隊にしてみたら「俺達ばかり負担をかけさせやがって」と不満を述べるのも当然ですはあるのですが。(90年代以降の海上自衛隊の地方隊なんかまさにこれに当てはまります。今回の中期防で久しぶりに戦力アップになりそうですが)

エリヤの用兵は柔軟性がないですか。
こればかりは経験積むのと、自分の手で勝利することで少しずつですが自信をつけていくしかないですねえ。

あとビューフォード司令のシトレ派に対する評価も納得。
ここら辺は軍隊に限らずどんな場面でも起こり得る事ですし。
「あって当たり前」の世界にどっぷりとつかっていれば、そりゃわかりませんよ。
原作でトリューニヒト派が、急速に支持層を増やしたのって、これまでの主流派に対する反感も絶対にあるでしょうねえ。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
みんなが不幸になる道はいくらでもあるんですが、みんなが幸福になる道はありません。政治に携わる以上、誰を残して、誰を切り捨てるかという選択は必ず迫られるでしょう。シトレとトリューニヒトの違いは残す対象、切り捨てる対象の選択の違いでしょうね。

エリヤの思考法は用兵に向いてませんね。

原作のシトレ系軍人をノンキャリアから見ると、きれいごとばかりのエリートに見えるんじゃないでしょうか。シトレ派でもヤンやウランフのように、下に着いたら武勲を立てさせてくれそうな人物は歓迎されるでしょうが。