「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想


 
コメント
 エリヤ君がハラボフ大尉に言ったことは、確かに最悪ですねえ……。これじゃあ、嫌味と受け取られても文句は言えない。
 いや、嫌味でないことは彼女自身、解ってはいるでしょう。しかし……彼女の立場になってみれば、傷つくなと言う方が無理だ。

 一方で、エリヤ君のように「それまで出来なかったことでも、少し努力すれば、たちまち出来るようになってしまう」人間は、確かに他人の目には、ある種の『怪物』として写るでしょう。
「どんなに努力しても出来ない」こと、「どんなに努力しても出来ない」人間など、珍しくもないというのに。

 彼の場合、「エル・ファシル奪還」までは、「虚像」だったかもしれないが、ドーソンに才覚を見いだされて副官に抜擢された時点で、明らかに「本物」になっていますね。
 軍が、「彼は『本物』だ。虚像でも過大評価でもない」とはっきり認めたのも、その頃からでしょう。 
作者からの返信
作者からの返信
 
エリヤは普通のことを普通にできるだけなんですが、反復練習を苦にしないおかげで習熟が早いのでしょう