「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

武理
武理
 
良い点
馴染みのリンツやクレメンスと会話してくれて、現在の互いの立ち位置やそれぞれへの考え方が垣間見れて面白かったです
仕事内容にせよ、人間関係にせよ、こういう風に具体的に描写するのは非常に難しいだけに、しっかり書かれていると臨場感が感じられて読むときに世界観が補完されます
 
コメント
薔薇連隊の隊長も立場の確保っていう目的があるのでは?という見方は非常に面白い
反骨神が高いからって、誰か一人くらいは組織への迎合での生き残りを試しますよね
こういう多角的な視点からの人物評がいつも楽しみです
物語ではどうしても作者に加護された「真実を見抜くキャラ」による画一的な評価になりがちですから

後任のドーソン中将の副官も少し出てきましたが、彼女の主人公に対する思惑や現在の仕事っぷりなども気になりますね
とにかく人物が豊富で面白い! 
作者からの返信
作者からの返信
 
原作の登場人物はみんな強すぎるんですよ。弱い人間から見たら、別の評価があるかもしれません。そういう視点を提供したいと思っています。