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銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)
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銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)の感想一覧
「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想
アヒルの群れの中の烏
2014年 02月 14日 22時 48分
コメント
やっぱり士官候補生ってすごいんですね・・・
戦前の日本の陸軍学校の入試とか、「東大クラスの学力」+「インターハイレベルの運動能力」が必要と聞いた覚えがありますが、それって「そこそこの進学校」だと学年に一人もいないかもってレベル。
同盟の士官学校はそこまでではなさそうですが、相当に厳しそうですね。「東大クラスの学力」+「相当な体力と運動能力」がいりそうです。
奇跡を起こしてくださいね!(キリッ)
・・・その学校に通信教育だけで合格したって、ヤンって実はありえないくらい無茶苦茶に成績いいんですよね・・・(地頭だけでなく。地頭と試験でいい点数を取るための力は、必ずしもイコールではないので)
作者からの返信
2014年 02月 16日 15時 50分
士官学校は1学年5000人ぐらい。ヤン・ウェンリーは4840名中1909番の成績でした。
5000万人の兵力を持つ同盟軍の士官数は近代軍の理想とされる士官:下士官:兵の比率に当てはめると約330万人、士官が少ない旧日本軍の比率に当てはめると約250万人。士官学校卒業者のうち、20歳(士官学校卒業者の任官年齢)から65歳(同盟軍佐官の定年)までの人数は5000×45=225000人。その中から戦死者や中途退役者を差し引きます。
ヤンの同期は卒業後10年ぐらいで3割が戦死しました。同盟軍大敗の後なので多少数字を割り引いて、士官学校卒業者の10年生存率は8割ほど。しかし、年をとるにつれて戦死者や中途退役者の比率は高くなるでしょう。平均して士官学校卒業者の3割が戦死や中途退役で軍を去っていると仮定すると、同盟軍に在籍する士官学校出身士官は15万7500人。
近代軍計算では全士官の4%、旧日本軍計算では6%。陸軍は海軍・空軍に比べて士官比率が高くなる傾向があるので、艦船戦力主流で陸上戦力の影が薄い同盟軍においては全士官数はもっと多くなるかもしれません。そうなると、全士官における士官学校出身者の比率はもっと低くなります。同盟軍士官の圧倒的大多数はシェーンコップやポプランのような専科学校出身士官やビュコックのような兵卒出身士官で占められているのではないでしょうか。士官の中で最も数が多い各軍艦の航海長、砲術長、補給長などの専門職、陸戦隊の小隊長、中隊長、大隊長などの指揮官職、各基地の通信士官や整備士官、駆逐艦や輸送艦などの非主力艦の艦長職は専科学校や兵卒からの叩き上げで占められ、士官学校出身者は幕僚職や艦隊指揮官職、戦艦や巡航艦等の主力艦の艦長職という住み分けができているのかもしれません。同盟軍の士官学校出身者がどれだけ飛び抜けたエリートなのか。想像に難くはないでしょう。
ちなみに日本の陸軍士官学校と海軍兵学校は一番生徒が多かった期でも合計すると2000人そこそこ。当時の日本の人口は約7000万。一方、同盟は140億の人口で士官学校生徒は一期あたり約5000人。戦争状態が慢性化している同盟では士官学校の人気は高いはずです。士官学校卒業者は軍隊のみならず社会全体でもスーパーエリートでしょう。
以上、大雑把な計算ですが同盟軍士官学校はスーパーエリート集団です。
2014年 02月 14日 22時 48分