「【一発ネタ】ゴブリンスレイヤー廃業す」の感想一覧

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aki_bouno
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コメント
憐れ、ゴブスレサン無職とまではいきませんが
冒険者家業は控えめになる事まちがいないですね。
まあ牛飼い娘と家族になれば、牛飼いの方が本職になるし
ある意味、救われた展開かな?
まあオリ主が死んだとたん復活するから油断はできませんが。
次回あるいは他の作品も楽しみにしております。 
作者からの返信
 
ゴブリンスレイヤーは困惑した。復讐の相手であるゴブリンの激減によって空き時間が増えていくからだ。
やがてゴブリンの上位種が思いのほか手ごわいということで呼ばれるようになり、暫く上位ゴブリン殺しに専念したが、それも数年で収まり、もはやゴブリンはただの「時々出てくる妙に強いモンスター」程度の存在と成り果てていった。
ゴブリンスレイヤーは迷った。ゴブリンがいなくなった理由を調べたが何も分からず、ただゴブリンがどうやら生殖能力を失ったらしいことを知った後も、ゴブリンスレイヤーは釈然としなかった。

ゴブリンスレイヤーは思った。今後いつか、ゴブリンが生殖能力を取り戻し再び世界に牙を剥くかもしれない。そんな事が起きた時の為に、ゴブリンとの闘い方や自分の経験を他者に伝えなければならない。ゴブリンスレイヤーは自身の財産をはたいて本を出版した。意外にもゴブリンがいなくなった後になって「ゴブリンってどんな生き物だったの?」と考える人が増えたらしく、本はそこそこ売れた。

もはやゴブリンの名が本と吟遊詩人の歌にしか居なくなったころ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれていた男はとうとう引退を決意した。結局、復讐の結果残ったのは中々の額となった本の印税だけ。

数年後、牛飼男と呼ばれる男が妻子と共に美味しい牛乳を町に売りに来るようになったという。
彼は嘗て、ゴブリンスレイヤーと呼ばれていたらしい。 

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