魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三章 孤独だった者たち 〜海鳴 闇の書事件〜
第九話 終焉へのカウントダウン
前書き
連続投稿
今回は何時もより短めで次長くします
多分
「はぁ...」
今俺はアルティメイタムのシステムを弄りながら情報を検索していた
ユーノのお陰でなんとか無限書庫は運用可能になり、俺の情報の裏付けが取れたところでリンディさん達も本格的に対応出来るようになった
アースラも稼働中の為バックアップもバッチリ
だがそれでもヴォルケンリッター達は見つけられなかった
以前よりも警戒をしているのかこっちの検索網に引っかからない
俺も四六時中アカシックレコードに接続できるわけではない(いくら蒼炎の魔力量が規格外と言っても"魔法"を常時展開すれば枯渇する)
その為日々焦りは募るばかりだ
もちろん彼らに悪意が無いであろうことは予想している
転生時期を考えても今事件が起こるのは可笑しいからだ
恐らく今代の主は蒐集を嫌ったのだろう
蒐集は他人の犠牲の元に成り立つ。魔法なんかと無縁な人間が主と考え、もし人格者ならば普通は嫌がるだろう
もちろん、いきなり力が欲しくなったという可能性もあるが...そうならば俺たちはヴォルケンリッターの演技に騙されたということなのだろう
だが仮にそうでないならば、だ
夜天の魔道書には致命的なバグがある
恐らくはそれが主を侵食したのだろう
そして、そうであるならそろそろ主の命が危険なはずだ
そうなればヴォルケンリッター達は焦るだろう
勿論俺たちも焦る
基本的に身内以外がどうなろうと知ったことではないが何も知らない人が無意味に死ぬというのをほっておけるわけじゃない
というかほって置けない人が身内にいる為救う方向に動くしか無いのだが
まあ、嫌じゃないけど
でだ、冒頭に戻る訳なんだが
俺は今アースラの自室にいる
そして今日はクリスマス・イブ。俗に言う聖夜という奴だ
今日はなのは達はすずかの友達のお見舞いに行ってくるらしい
その友達というのは女の子らしいので俺は辞退した
普通に考えれば分かるが初対面の男子が病室に来れば驚くだろう
それに男子が俺一人というのは、なんか...なぁ
ということで今俺はアルティメイタムのシステムをアップデートしている
マリーさんに教えてもらったことで自分のデバイスのシステム位は弄れるようになった
それに俺には解析魔術がある(マリーさん曰く反則)
システムのエラーも何がいけないのかすぐにわかる
だから俺は他の人より少し効率的に作業を進められる
マリーさんは
「もっと勉強すれば多分将来は凄いデバイスマイスターになるよ、理解も早いしね」
と褒めていただいた。何気に嬉しかったり
因みに今はちょっとしたプログラムをいれている
それは
〈追加パッチ認識しました 音声を通常言語に変更します〉
「うっし!」
普段デバイスは専用のデバイス言語ーーミッド式ならば英語、古代ベルカ式ならドイツ語なのだが面倒なので追加パッチとして日本語、向こうでいう通常言語にした
まあ、実験も兼ねてはいるが
魔導師ならばデバイス言語を直ぐに理解できる(専用の魔法がある)のだが一般人はそうもいかない
将来、デバイスが魔導師だけが使うものでなくなるかもしれない
そういう時にこのパッチがあれば誰でも使えるようになる
勿論デバイス言語がいいという人もいるだろうが
というわけで暇を利用して作っていたのであった
「よし、マリーさんのところに持って行って一般化してもらおうっと」
情報媒体にいれてマリーさんのところに行こうとした時
「ん?今...なんか念話のチャンネルが繋がった気がした....」
気のせいか?
最近気を詰めすぎたせいかな。これ渡したら今日位はゆっくりしよう
もし、俺がこれを気の所為とせずに調べたらなにかが変わったのかもしれない
例え古代ベルカ式の認識阻害魔法であろうと世界には必ず記録される。そしてそれを見つけたのであれば直ぐに転移していただろう
だが、俺はそれをしなかった
俺はマリーさんのところに向かう
そしてその30分後に事件はクライマックスを迎える
終焉へのカウントダウンは奇しくも聖夜の鐘と同時に始まる
ーーナハトヴァール発生まであと40分 シグナム達との開戦まで30分ーー
「マリーさん。これ、この間言ってたパッチデータです」
「おー。ありがとー、こっちで一般化しておくよ」
「お願いします」
メンテナンスルームに来てマリーさんにデータを渡し終えた俺は少し世間話をしてから自室に戻る為に廊下を歩いていると
「お、蒼炎じゃないか。どうしたんだ?」
「クロノか、いやマリーさんに用があってな」
クロノとばったり会った
ーーナハトヴァール発生まであと20分 シグナム達との開戦まで10分ーー
「本局の方はもういいのか?」
クロノは暫くこの間のグレアム?提督だっけ。仮面の男事件というか反乱...ではないな、まあいいや。あの仮面の男達の黒幕らしい人のところに行っていた
「ああ、全て終わった。預かり物もある」
「預かり物?なにそれ?」
何と無く聞いて見たのだが、それを教えてもらえることは無かった
[蒼炎君、クロノ君、急いでブリッジに!]
エイミーの招集がかかった為、急ぎでブリッジに向かった
ーーナハトヴァール発生まであと15分 シグナム達との開戦まで5分ーー
ページ上へ戻る