FAIRY TAIL 忘却の最期
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第11話 ナツ、村を食う
呪歌事件を解決したナツ達は、マグノリアを目指し歩いていたが
「あーもう!ちょっとハッピーあんたまた迷ったでしょ!!歩いても歩いてもマグノリアの街に着かないじゃないの!この方向音痴猫!!!」
クローバー大峡谷のど真ん中で、道に迷っていた。
道案内をハッピーに任せていたが、一向に抜け出すことができずにいた。
「またって失礼しちゃうな、こないだは迷わなかったよ、今回が初めてなんだ」
「初めてでもなんでも迷ったに違いないじゃない!」
「いや、迷うのも無理はない。ここは蜘蛛の巣谷と呼ばれてて、熟練の狩人ギルドでも迷う事で有名なんだ。」
ラストの解説で、ルーシィは更に後先が不安になり暗くなる。
「あ~腹減ったな~」
「言うな、余計腹減るだろ」
食糧が尽きて全員、腹を空かせていた。
「減ったもんは減ったんだよ!」
「だから減った減った言うんじゃねえ!」
「確かに・・・減ったのう」
「「だーかーらー!」」
「よせ」
エルザが喧嘩を始めるナツとグレイにそう言ったが
そのエルザから腹の音が響いてきた。
「今グ~って鳴ったぞ」
「鳴ってない、空耳だ」
「す、すげぇ言い訳だな」
「ああー!!」
突然ハッピーが叫びだしナツが聞いてきた。
「何騒いでんだ?」
「ナツ!あれ見て!!」
「は?」
ハッピーが指差した崖下を見ると
「アイキャンフラ~イ」
「ユ~キャンフラ~イ」
「キャンユ~フラ~イ」
羽の付いた魚が空を飛んでいた。
「あれ幻の珍味”羽魚”だ!あれめちゃくちゃおいしんだ!」
「そっか、ここは羽魚の回遊ポイントだったのか」
「んま!んま!んま!んま!んま!んま!」
ラストは手を顎に当て呟き、ハッピーは羽魚に出会えて興奮していた。
「幻の珍味・・・」
「羽魚か・・・」
「うまそうだな!」
空腹の一同にとっては、願ってもないチャンスだった
「でかしたハッピー!よう見つけたのう!」
マカロフが腹を鳴らし泣きながらハッピーを褒めていた。
「みんなお腹空きすぎです」
「大袈裟だな・・・」
そう言うルーシィとラストだったが
二人の腹も鳴っていた
「お前らもな」
「「・・・あい」」
「よ~し釣るぞ~!」
何処から出したのか、全員は釣竿を崖に垂らし羽魚釣りを始めた。
「くそ~こいつら釣れそうで釣れねぇな」
「おいらがんばるぞ~!!」
「あんまり美味しそうに見えないんだけど・・・」
「珍味だからな、美味いとは限らないし」
「黙って釣れ、この際食えればいい」
「「そこまで腹減り!?」」
ルーシィとラストのツッコミが被る
それを余所に、ハッピーはやる気満々だ
「羽魚食べたいぞ~!おいしいぞ~!幻の珍味だぞ~!!」
そして
「飽きてきました」
「意志弱っ!?」
早々に諦めていた。
「だって全然釣れないんだもん」
「あのなハッピー、羽魚は10分やそこらで釣れるものじゃないんだぞ?」
「お腹空いてるんでしょ?だったら頑張ろうよ、諦めないで!」
「・・・・・・・・・・ルーシィのいじわる~!!」
「ええええええ励ましたんですけど~!!」
励ましたのに変な風に捉えて泣き出すハッピーであった。
そして、粘る事一時間・・・
「ああ・・釣られちゃった・・・フライにしてね」
釣れた羽魚は1匹だけだった。
「難しいのね」
「結局1匹だけか」
「つーかさっきから羽魚喋ってないか?」
「は?何言ってんだよラスト」
変なことを呟くラストにグレイがツッコミをいれた。
羽魚はナツの炎で丸焼きにされた
「ハッピー食えよ!」
「え、オイラ一人だけじゃ」
「そんなのちょびっとづつ分けたら余計腹が減るわ」
「遠慮するな!食え食え!」
「そう?じゃいただきま~す!!」
羽魚を頬張るハッピーの後ろで、譲ったナツ達が羨ましそうに見ていた
いらないとは言ったが、腹が減っている事には変わらずハッピーが美味しそうに頬張っている姿を見ているしかなかった。
「こんな魚を美味しそうに食べられるなんてアンタ幸せね・・・」
全部食べ終えた後、ハッピーは叫んだ
「まず~!!」
「「まずいんかい!!」」
一悶着あり、ナツ達は再びマグノリア目指し歩き始めた。
「それにしても」
「腹が・・・」
「減ったのう・・・」
腹を空かしながら歩いていると、村が見えてきた。
「あ、村だ」
「家だ」
「だったら多分!」
「食いモンだぁぁぁぁ!!」
食べ物にありつけるとわかった一同は村へ走った。
広場に辿り着いたが
「誰もいない?」
人っ子一人外を歩いていなくて、不自然に静かだった。
「変に静かよね?」
「昼寝でもしてんじゃねえの?」
気になったナツはとりあえず叫んでみた
「おーい!誰かいねーか!!」
「お腹減り減りです~!誰か食べ物くださ~い!!」
「そこの腹減り猫露骨すぎだから!!」
ナツの大声ならば、少なからず返事が返ってきそうなのだが・・・
「返事がないな?」
静寂は変わらなかった。
「本当に昼寝か?」
「さもなきゃ村中酔っぱらって寝とるかな?」
「それは妖精の尻尾ですから・・・」
「ガハハ!そうとも言うわい!!」
「そうとしか言いません・・・」
ラストが静かにツッコミを入れた後、ナツとグレイが走り出した。
「ええいめんどくせぇ!力づくでもなんか食ってやる!!」
「おいそりゃちょっとした強盗だろ!」
「ってお前もその気だろうが!!」
一件の民家に入ったナツは、テーブルに置いてあった食べ物を食べようとした。
「よしまだ食えるな、いただきm「ちょっと待てナツ」
ラストがその手を止めた。
「なんだよラスト!?」
「いや、少し待てナツ。不自然だ」
エルザが指摘した通り、おかしい点があった。
テーブルに置いてある食べ物がキレイ過ぎる
明らかに今から食事をするかと思うくらいに
「村の連中は何処に行った?」
「知るかよ、とにかく食おうぜ?」
「待て」
と、エルザが威圧しながらナツを止めた。
「は、はいいい!?」
「先に村の様子を調べる必要がある。もう少し我慢」
と、エルザから腹の音が大きく鳴り響く
「エルザ・・・お腹鳴り過ぎ・・・」
「説得力ゼロじゃな」
「人間の生理現象だから仕方ないけど・・・」
「ナツ達はキノコか何かを探してこい。村の食べ物には触るな、私とマスター、ラストで村の中を調べる。」
と、腹を鳴らしながらエルザは指示を出した。
「あ~あ~わかったよ、行くぞハッピー」
「あい」
「何故キノコ!?」
「ルーシィ、ここは任せて何か腹に入れてこい」
「キノコで?」
「いやキノコじゃなくてもいいんだが・・・」
んでもって?
「う~ん・・・どこか不自然だ・・・」
ラストは一通り村を見て回り、疑問を更に深くした。
「さっきまで生活してたかのようだよな・・・」
乾された洗濯物を見てそう呟く
もし放棄された村であるならば、キレイに衣類が乾されているわけはなく
そして、建物がほとんど朽ちるわけがない
「一体この村になにが・・・・・・・・・・ん?」
ふと、村の地面を見たラストは
何かに感ずいた。
「まさか!?」
何かに確信を抱いたラストはエルザとマカロフを探した。
二人の気配を感じ民家の扉を開けると
「・・・・・・マスター?」
「い、いや違う!!調べようとしただけじゃ!!」
鍋を食べようとしたマカロフと、静かに怒りを見せるエルザがいた。
「何やってんのあんたら・・・」
ラストは冷や汗を垂らし呟いた
「ラスト、そちらはどうだった?」
「誰一人いなかった・・・廃村にしては全ての物が真新しすぎる」
「そうか・・・それで、何か見つかったか?」
「地面に掘られた線だ」
「線?」
ラストはエルザとマカロフを連れて掘られた線の元まで案内した。
「これだ」
「ほう・・・」
「確かに、意図的に掘られたようだな。」
「ある部分で別の線と交差していた・・・それも、規則的に」
ラストの言った事に、エルザは息を呑む
「何だと?すると・・・」
「ああ、何らかの仕掛けだと俺は思う」
「すぐにナツ達を呼ぼう。」
「俺が行ってくる」
ラストはキノコ探しをしているナツ達の所まで向かったが・・・・・・・・・
「おいたれ目、今笑いやがったな?」
「テメェもアホ面でにやついただろうがよ」
「頭にキノコ付けて喧嘩しない!!」
目の前の光景に、再び呆気にとられるラストだった
「何やってんだお前ら」
「あ、ラスト?」
「呼びに行こうと思ったら何・・・・・・・・・・・・・・・」
と、途中で言葉を詰まらせた
「あ?」
「んだよ?」
ナツとグレイの頭に生えたキノコを見ながら
「どういう状況だコレー!!?」
「なんかキノコ食ったらこうなった」
「キノコ食ってそんなんなるか!!」
「なったもんはしゃーねーだろ」
「そんなんで納得できるか!!」
問答を繰り返す三人の後ろで
「ダメじゃないのハッピー!毒かもしれないのよ!ペッしなさいペッ!!」
「結構おいしいよ?」
キノコを食べたハッピーを揺さぶって吐かせようとするルーシィがいた。
「むぐ!?」
ハッピーが苦しみだし
頭からニョキっとキノコが生えてきた
「「ぎゃああああああ!!!」」
あまりの光景に叫びだすラストとルーシィ
「結局どれ食ってもこうなんじゃねえか?」
「村の連中どうやって食ってたんだ?」
「そりゃみんなこうだろうよ!」
「村の名前はキノコ村だな!」
のんきに笑うナツとグレイ
「二度目は寒いよー!!」
「そういう問題じゃないでしょ!?」
訳の分からない要素で泣き出すハッピーだった
「ちょっと待って、アンタのキノコデカくなってない!?」
ナツの頭にあるキノコは先ほどより大きくなっていた。
「むぐ!?」
「あんだけ食ってりゃデカくなるわな」
「グレイ・・・お前のキノコもデカくなってるぞ」
「ありゃ?」
「ズルイよ~ナツとグレイばっかりおいしいとこ~!!」
おかしなやり取りをしている中
村の方から、何かの唸り声が聞こえてきた。
「何だ!?」
すると、ナツとグレイの頭の上にあるキノコがポロリと取れた。
「あ!キノコ消えた!」
「ハッピー・・・あんただけ付いてるわよ」
「え!?」
しかしハッピーの頭にはキノコが付いたままだった
「行くぞ、何かあったのかもしれない!」
「エルザ!じっちゃん!」
「おいしいけどこれはこれでやだよぉ!!」
脱線しまくるハッピーを無視して一同はエルザとマカロフの元へ急いだ
辿り着くと、地面の線とその周囲が怪しく光り始めた
「気を付けろ、ハッピー」
「あい」
そして建物まで輝きだし
軋む音を鳴らしながら動き出した
「ええ!?」
「なんだこりゃ!?」
「どういうこと!?」
「オイラ家が動くの初めて見たよ!」
「何でそこがツボなんだよ!?」
動いているのは建物だけではない。
地面も不自然に胎動していた。
「やるぜ、じーさん」
「待てぃ!!」
「何でだよ!?」
「確かめたいことがある」
戦闘態勢になるグレイを止め、全員を村の傍にある岩場へ昇った
その後、建物の形が変化し
巨大な怪物へと姿を変えた
「うひゃあ!訳わかんねぇぞ!」
「やっぱり・・・あれは魔法陣の線だったのか」
「「「え?」」」
ラストの一言にナツ、グレイ、ルーシィが首を傾げる
「ラストの言う通り、村にあったいくつもの線は魔法陣の一部じゃ。そしてこの魔法陣はかつて禁止された封印魔法・・・アライブを発動させるためのものじゃ」
「アライブって・・・」
「命のないモノに命を与え生物化する魔法だ。村の人達は禁断の魔法を使って自滅したんだ。」
「何でそんなこと・・・」
ルーシィの疑問に答えたのはエルザだった
「ここは闇ギルドの村だ」
「何!?」
「この村の納屋を調べていたら魔法に使用する道具をいくつも見つけた。いずれもまともな魔法のものではなかった」
「闇ギルドのことじゃ、どうせよからぬ企みをしてそのせいで自滅したんじゃ。じゃが!!」
「?」
「これぞ不幸中の幸い!」
「じっちゃん、なんだよそれ?」
「あれは生き物だと言ったはずじゃ。大抵の生き物は・・・食える!!」
「「えー!!」」
とんでもないことを口走ったマカロフに、ルーシィとラストは驚きの声を上げる。
そしてそれを聞いて俄然やる気を見せるナツとグレイ
「しゃー!食うかー!!」
「わーいご飯の時間だー!!」
「この際味がどうのなんて言ってられねえな!!」
いの一番にエルザが怪物たちへ突っ込んだ
「ええええええエルザそこまで腹減り!?」
「よっしゃあああ!!」
エルザに続いてナツ達も怪物の群れに突っ込んでいった。
「ちょ、ちょっと!?」
「ワシの分も頼んだぞ!」
「みんな冷静さ失い過ぎだよラスト・・・・・・・・ラスト?」
ラストに問いかけるルーシィだったが、彼の俯いたまま動かない
そして
「・・・・・・・すまん、俺も行く」
そう言った後ジトッとした目を見せて怪物の元へ走り出す
「ええええええええええええええ!?」
ツッコミを捨てたラストが蠢く怪物の前に来た
「妖精の尻尾一の炎の料理人だぁ!!」
「シャーベットの完成いただきます!」
「1本の長さがおよそ5cm、幅は4mm隔で切り刻むのがコツだ」
既に3人は各々の調理を行っていた。
「ナツは蒸し焼き、グレイはシャーベット、エルザは・・・刺身か?それじゃあ俺は」
ラストはDBを呼び出し怪物目がけて飛び上がる
「水分からいただくとする!ツイスター!!」
ラストが怪物に触れると、その巨大な身体が捻じれていき雑巾を絞ったような形になった
そこから染み出た水分を、あらかじめ用意しておいた容器の中に入れた。
「怪物の出汁って正直気持ち悪いが、さっきから喉がカラカラだったし」
「うわあああああ!!」
後ろでハッピーが椅子の形をした怪物の上に乗って走り回っていた。
「何やってんだハッピー?」
ふと振り返って状況を確認したが
正直、今はどうでもよかった
「「「「いただきま~す!!」」」」
全員が怪物の料理を口に運んだ
そして・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「「「「まぁぁぁぁぁずぅぅぅぅぅぅいぃぃぃぃぃぃぃ!?!?!?!?」」」」
全員があまりの不味さに絶叫した
「何だあれじっちゃん!あんなの食えねえぞ!!」
「マズイにもほどがあんぞ!!」
「ああ、食べられたものじゃない」
「私に食べさせてから言わないでください!!」
「うぷ・・・は、吐き気が・・・」
ラストは怪物の出汁を一気飲みしてしまったため、吐き気で口を抑えていた
全員が怪物の不味さに不満を爆発させている中
ハッピーは椅子と一緒に壁に激突し、その直後頭にあったキノコがとれた
「お前キノコとれたぞ!」
「そんなことより何で誰も止めてくれなかったんだよ!ひどいよナツどうして!!」
「は?」
「遊んでたんじゃないのか?」
ナツとラストの一言で、ハッピーはショックで固まった
「しかしまいったな、こうも不味くては空腹でも・・・」
「元々バケモン食おうってんだからな」
「ああくそ!食えねえってわかったら本気で腹減ってきた!」
「ごめん・・・吐いてきていい?」
「どうぞ」
そんなハッピーをよそに談義している一同
(ああ・・・最悪だ・・・友情も仲間もへったくれもないもんだよ・・・)
ハッピーの中で、友情と仲間は音を立てて崩れていった
その時、倒したはずの怪物が復活しハッピーに襲い掛かる
「ハッピー!!」
ナツはハッピーを襲う怪物を殴り飛ばしたが、辺りを怪物達に取り囲まれてしまった
「不味い奴等め・・・!」
「腹が立つ・・・!!」
「これでもくらえ!火竜の翼撃!!」
「アイスウォール!!」
「はぁ!!」
全員が苛立ちを爆発させ、怪物達に完膚なきまで攻撃を加える。
「開け、金牛宮の扉!タウロス!!」
ルーシィはタウロスを召喚した
「相変わらずナイスバディですなぁ!」
「はい後よろしく!」
「おや、ラストさんの姿が見えませんが・・・」
「ああ、ラストはあっち」
ルーシィが指を差す方向にタウロスが見ると
「な、なんとかスッキリ・・・」
顔を青くしているラストが見えた
「何があったんですか?」
「はいはい後で説明してあげるからあの化け物やっちゃって!」
「では久々にぃぃぃぃぃMO-れ~つ!!」
タウロスが振るう斧の衝撃波で怪物をバラバラにし吹き飛ばした
「くっそマズイ汁飲ませやがって・・・!」
完全に自滅なのは言うまでもない
「こうなったら・・・!!」
ラストは血走った眼でDBを呼び出した
「アシッドルール!!」
大量の強酸液を怪物に浴びせドロドロに溶かした。
「オールクラッシュ!!」
向かってくる怪物に拳を叩き付け、粉々にした。
「何アレ粉々になった!?」
「おいおいあれってまさか・・・!!」
ルーシィは怪物が一瞬で砕け散ったことに驚き
ナツは見覚えのある魔法で驚き
(ふむ・・・こうも同じ様なものがあるとはな・・・)
マカロフは、心の中で感心をみせていた。
最強チームの猛攻で次々と怪物が倒されていったが
再生能力が凄まじくすぐに復活していった。
「くそ、きりがねえ!!」
突然、魔法陣が輝きだした。
「うわーキレイ!!」
「そうじゃないでしょ!あんたのツボってさっきからどうなってんのよ!!」
怪物達が魔法陣に沈むように吸い込まれていく
ナツ達の立っている岩場に亀裂が生じ始める
「逃げろ!!」
一歩遅く足場が崩れ、ナツ達は魔法陣へ落ちていった
「はあ・・・腹減った・・・」
「オイラもう歩けないよ~」
「だから自慢げに羽を使うな!」
「・・・なんかわけわかんない・・・」
「う・・・まだ気持ち悪い・・・」
何故か全員、無傷にあの村を後にしていた
魔法陣が解けたと同時に、村の住人らしき人間たちが突如現れた。
彼等は魔法陣を作り怪物を呼び出してしまい、接収されてしまったそうだ
その一部を食べたルーシィは青ざめて、汁を飲んだラストは再び嘔気がぶり返した。
魔法陣が動き出したのは、ナツ達が村に来たからだと村の男は言った。
そして、マカロフは根拠もなしに魔法陣はもう動かないと言った。
評議会に報告しない代わりに二度とアライブの様な魔法を使わないようにとマカロフは告げた。
エルザは、自分達が怪物に攻撃したことで魔法陣が発動し全てを消去しようとした
しかしそれをマカロフが瞬時に解除し、接収も解いて全員を助けた・・・と推理したが
「さ~ての」
当の本人はしらを切っていた
「はあ・・・それにしても」
「「「「腹減ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」
空腹一同の叫びと同時にぐ~のねが鳴り響いた。
そして
「う・・・また吐きそ・・・!!」
「今はやめて~!!」
第11話 完
後書き
次回予告
ルーシィ「ええ!?ナツとエルザって本当に戦うの!?」
ラスト「どうやら本当らしい。ナツ達の性格を考えると、冗談であんなことは言わないと思う」
ミラ「ええ、ナツって昔から負けず嫌いだから」
ルーシィ「止めなくていいんですか!?」
ミラ「いいのよいつものことなんだし。ルーシィはどっちが勝つと思う?」
ルーシィ「それはやっぱりエルザ・・・いやナツにも負けて欲しくないし・・・」
次回 ナツVS.エルザ
ミラ「ルーシィもエルザと戦って最強の女魔導士を目指してみたら?」
ルーシィ「無理!でもハッピーになら勝てるかも」
ラスト「・・・大人げないな」
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