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インフィニット・ストラトス ALTERNATIVE

作者:鯖味噌煮
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第1章 一学期
  第2話 決闘

 
前書き
早く戦闘シーンを書きたくてやった。後悔はしていない。 

 
さて………決闘をする事が決まってから一週間後…寮の部屋は、一人部屋で、一夏以外の二人ーーーーテオドールとユウヤーーーーも一人部屋だ。
そして、今日は試合当日。一夏は自分の専用機が来るのを待っている。

一「なぁ……箒…」
箒「ん?なんだ?」

一夏は幼馴染みの「篠ノ之 箒」にISの指導を頼んだ様なのだが…

一「俺、箒に剣道の事しか教わって無いし、剣道の練習しかしてないんだけど…」
箒「(フイッ)」
一「目を逸らすなよ…」

どうやら、一回も練習機を借りることが出来なかったようだ。

箒「仕方ないであろう!一回も練習機を借りることが出来なかったのだ!」
一「いや、でも…ISに関する知識を教えてくれたりとか…」
響「いいや、そんな事ないぞ?」
一「ん?響か。どういう事だ?そんな事無いって…」
響「まず、ISに乗らずに知識だけを手に入れても無駄だ。練習もせずに行きなり教わった事を実践できる筈が無いしな。…それに、ISは操縦者が限定的だが実際に手足を動かして戦うんだ。つまり、生身での戦い、剣道、フェンシング等の武術の動きもISで再現出来る。つまり、その武術の動きが出来るのならISでもそれを使って戦えるという事だ。」
一「なるほど…」
響「まぁ、初期化(パーソナライズ)と最適化(フィッティング)が終われば、自分の手足の様に動かす事が出来る。という訳で早くその2つを行って貰いたいんだが…」

そう、早くやって貰いたいのだが…

ユ「来ねーなー。一夏の専用機とやら。…ナンカヒサシブリニシャベッタカンジガスルノハキノセイカ?(ボソッ」
テ「確かに、幾らなんでも遅すぎだ。」
響「…全く、政府の奴等何やってんだか。」

数分後…

一「まだ来ない…(´・ω・`)」

結論、やっぱり政府は無能だった。
まぁ、首相の榊さんは無能じゃないし、まだ俺達と同年齢なのに政威大将軍に選ばれてしまった悠陽殿下の代わりに政治やってるしね。
寧ろつい最近まで首相の座に就いていた女性は完全な女尊男卑派だった。その上、自分に逆らう者は、国会議員だったら位を落とされ、更には給料を大幅に減らされ、恐怖を味わい、二度と楯突かなくなるようにし、弁護士や一般人の場合は、特に何も出来ないので、基本的には全ての裁判で自分が勝つように裁判官に自分直属の部下を紛れ込ませて勝利することで首相の位を自分だけの物にし続ける…
そんな屑な奴だった…と、一夏の専用機がきたみたいだな。

響「……おっ、来たようだぞ?」

最初のISコア…No:001、白騎士のコアを使い、ただの依怙贔屓で造られた、技術の面でしか価値のない機体。
開発者達の苦労も、開発操縦者(テストパイロット)の努力も、何もない機体。
流石横浜基地諜報部隊。こんな凄い情報を簡単に手に入れて来るんだから。更識とか言う政府の対暗部用暗部なんかとは大違いだな。鎧衣さん最近また何処かに出掛けて行ったみたいだけど、元気かな?

真「織斑君!織斑君!織斑君!来ましたよ!君の専用機が!」

山田真耶先生がはしゃいだようなーーーーってか、実際、はしゃいでいるんだがーーーー声を上げ、一夏に近寄る。

真「これが、織斑君の専用機、白式です!」
一「白…式…」
千「織斑、時間がない。初期化と最適化は戦闘中に行え。」
響「ほら、ぼけっとしてないで早く白式に触れろ。」
一「あ、ああ。」

一夏は白式に触れると、こう呟く。

一「分かる…こいつが何の為にあるのか、分かる気がする…」
響「白式から一夏に挨拶でもしたんだろ。ほら、早く乗れ、一夏。」
一「分かった。」

白式の前面装甲が開き、操縦者を受け入れる体制になる。
すると、突然ユイが話し掛けてきた。

ユイ『パパ…少し、お話が。』
響『…何だ?ユイ。』
ユイ『それが…ドイツ軍の基地で、苦しんでいるコアがいます。』

ドイツ…?懲りない奴等だな…

響『…詳しく教えてくれ。』
ユイ『はい。そのコアなんですが…最近VTシステムを組み込まれた様なんです。』
響『VTシステムだと…!』

VTシステム。開発、運用が世界で禁止されているシステム。モンド・グロッソの歴代ヴァルキリーのデータをトレースした物だ。

ユイ『助けてあげたいのですが…私には、何も出来ません…なので、パパ、あの娘を…助けてあげて下さい!』
響『…そうだな…だが、俺は行けない…だって、ドイツ語喋ること出来ないから…という訳で、テオドールを向かわせよう。』
ユイ『本当ですか!ありがとうございます!パパ!大好きです!』

ヤバイ。何だこの可愛い生き物は……寮の部屋に戻ったらVRワールドにダイブして、モフモフしたい。それが俺の唯一の癒しだからな…

テ「……ちょう、隊長!」
響「ん?何だ?テオドール。」
テ「どうしたんだ?さっきからずっと黙ったままだぞ?」

俺は、小声で話す。

響「…少し、ユイと話してた。所でテオドール。お前、オルコットとの試合が終わったら、ドイツに行ってこい。」
テ「ハァ?」
響「VTシステム(ボソッ」
テ「ッ!」
響「ドイツ軍基地の何処かにそれを埋め込まれたISコアがある。何処か分かるか?」
テ「ドイツ軍でISを使っている部隊は…あの部隊、『シュヴァルツェ・ハーゼ』しか思い付かない…恐らくそこだと思います。」
響「…わかった。ラダビノット司令に連絡すれば、あの人の権限で基地に入る事も可能だろうな。よし、俺の決闘が終わったら、“国連軍人”として行動しろ。織斑先生には上手く言って置くから、安心して行ってこい。」
テ「了解、隊長。…おっと、一夏の試合が終わったようだ。」
響「結果は……やっぱり負けか。よし、次は俺だな。行ってくる、テオドール。」
テ「頑張れよ!隊長!」

さあ、出るぞ!

響「不知火・弐型、立花 響。出撃する!」

カタパルトーーーーーー今では一般的となっている電磁式カタパルトだーーーーーーが音をあまり立てずに、不知火・弐型をアリーナ内部へと打ち出す。
内部では、既にセシリアがスタンばっていた。

セ「…来ましたわね。」
響「ああ、来てやったぜ?」
セ「では、始めましょうか…と、言いたいところですが…少しお話させて頂けませんか?」

…物腰が柔らかくなってる。一夏との試合で更正したようだな。

響「どうやら、もう反日感情は持ち合わせていないようだな。一夏の影響か?」
セ「はい、あの方…“一夏さん”のおかげで、私の考えは大きな間違いだと気付きました。貴方にも不敬な発言をしてしまいました…申し訳ありません。」

ん…?“一夏さん”?今まで隊員達の恋愛相談を引き受けて来たーーーーーー元は武さんがあまりにも他人からの好意に気付かないから、彼に教える為に開いたがいつの間にか部隊の方々がやって来るようになってしまったーーーーーー俺が見る限り、セシリアは一夏に少なからず恋愛感情を抱いている可能性がある。

響「人間は完全じゃないんだ。間違いを犯し、それに気付き、正す事で人は成長していくんだ。これでお前はまた1つ成長したって事だ……所でセシリア。」
セ「何ですの?」
響「お前、一夏に惚れたか?」
セ「なっなな、何を仰っているのですか!?響さん!?」
響「当たりか。今までA-01の恋愛相談の全てを引き受けて来た俺を無礼るなよ?……さて、時間も押してきているし、早く始めようか。」
セ「話をそらさないで下さい!」
響「山田センセ~イ、カウントダウンお願いしま~す。」

オープン・チャンネルで管制室に呼び掛ける

真「分かりました。双方、所定の位置に…着いてますね。では、カウントダウンを始めます。」

さあ、戦いの始まりだ。

真「5。」

セシリアは専用機である、『ブルー・ティアーズ』の装備である非実弾系スナイパーライフル…『スターライトMklll』を構える。Mklllって言う位だからMkllとかもあるのかな?

真「4。」

俺は全ての兵装担架システムに87式突撃銃を、主腕には94式ーーーーーー74式に代わって作られた長刀だーーーーーーを展開する。

真「3。」

FCS起動。目標をブルー・ティアーズに固定してロックオン。

真「2。」

電磁伸縮帯(カーボニック・アクチュエータ)、戦闘モードに出力を増加。
跳躍ユニット、待機(アイドリング)モード。即時に戦闘行動に移れるよう、エネルギーをチャージ。

真「1。」

残SE(シールドエネルギー)量、1000。

真「戦闘開始!」
響「さあ、状況開始だ!」

跳躍ユニットの出力を一気に戦闘モードへと移行。瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使ったかのように加速する。

セ「なっ!?瞬時加速!?しかし!」

流石代表候補生。突然の事に驚きながらもスナイパーライフルで的確に俺を狙い、撃ってくる。だが…

響「無駄無駄無駄ぁっ!」

右側の跳躍ユニットの出力を一時的に下げ、機体を右側に向けた直後、右側の跳躍ユニットの出力を元に戻して、どこぞの悪のカリスマの様に無駄を連呼して避ける。

セ「ならば…行きなさい、ブルー・ティアーズ!」

セシリアの機体から4枚のフィンが外れ、俺に向かって来る。

響「これがBT兵器か…」

機体とそれの武器の名前が同じって…まあ、本体が親機、BTが子機って事なんだろう。子機はただBTと呼ぼうそうしよう。

セ「さあ、踊りなさい。私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」
響「やれる物なら、やってみろ!」

兵装担架システムの突撃銃…A、B、Cそれぞれに、BT2つ、残りのBT、本体を狙わせる。

響「射撃開始。」
セ「え、ちょ、きゃぁぁぁ!」

6つの銃口が火を吹く。
突然の事に対応出来なかったのか、BTは4つ共撃墜でき、本体にもダメージを結構与える事が出来た。

セ「何ですの、それは!?唯のウェポンマウントではないというのですか!?」
響「とあるハンバーガーチェーン店の道化の言葉を借りるぜ…勿論さぁ☆」

すると…セシリアの方から何かが切れる音が聴こえた。
そうだな…擬音で表すならば、プッツンだな。

セ「(^-^#)ピキピキ」
響「あ…ヤバ。」

本能的に「これはヤバイ」と思った俺は、主腕に電磁投射砲を展開。ブルー・ティアーズに向けてぶっ放す。
戦闘には似合わない虹色の光線(らしきもの)がブルー・ティアーズに向け飛翔する。
その結果…

真「ブ、ブルー・ティアーズSE残量0…よ、拠って、勝者、立花 響…」

アリーナの観客席は静まりかえっている。
俺は、こう呟いた。

響「…やっちった☆(テヘ」

こうして、俺のIS学園初の公式戦闘は終了した。
 
 

 
後書き
BTの存在感が無いが、恐らく問題n…おっと誰か来たようだ。 
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