オズのモジャボロ
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第十二幕その三
「それからですね」
「そう、オズマに会いましょう」
「オズマ姫もお元気ですよね」
「オズマはいつもそうよ」
元気だというのです。
「だからそのオズマとね」
「今日もですね」
「明るくお話しましょう」
「それからですよね」
「ええ、パーティーよ」
待ちに待ったそれです。
「最後にはそれを楽しんでね」
「わかりました」
「柿もありますよね」
ナターシャが言ってきました。
「あれも」
「ええ、あるわよ」
ドロシーはナターシャににこりと笑って答えました。三人はお湯の中で温まりながらそのうえでにこにことしてお話をするのでした。
「あの果物もね」
「そうですか、それじゃあ」
「楽しく食べてね」
「そうさせてもらいます」
「勿論他の食べものもあるから」
それも一杯、です。
「楽しんでね、このパーティーも」
「わかりました、それじゃあ」
「私も身体を綺麗にしてからね」
そのうえでだとです、ドロシーも言うのでした。
「服も着替えて」
「そうしてですよね」
「それから」
「ええ、オズマのところに行ってね」
そうしてだというのです。
「まずは挨拶をしてね」
「それからですよね」
「今度は」
「そうよ、パーティーも出てね」
「それで、ですよね」
ここで恵梨香がドロシーに笑顔で尋ねることはといいますと。
「これまで招待状をお渡しした皆さんも」
「来てくれるわよ」
「そうですよね、楽しみですよね」
「賑やかなパーティーになるからね」
ドロシーもこう言うのでした、そしてです。
三人はお風呂からあがって綺麗なドレスに着替えました、ドロシーは白の絹のとても可愛らしいドレスです。
恵梨香はピンク、ナターシャは黒です。それぞれのドレスを着てでした。
三人でオズマのお部屋に向かいます、その途中でモジャボロ達に会いましたが皆とても綺麗な服を着ています。
ジョージは赤、神宝は青、カルロスは黄色です。それぞれの色の服を着ています。そしてモジャボロはといいますと。
とても派手な色合いのフリルが沢山ついた服を着てです、お髭も髪の毛も綺麗に幾つもの三つ編みで飾られています。そのモジャボロを見てです。
綺麗なセーラー服を着ているボタン=ブライトがこう言いました。
「モジャボロさんもおめかししてるね」
「うん、僕のね」
まさにそうしているとです、モジャボロも答えます。
「こうしてね」
「とても綺麗だね」
「僕のお洒落は他の人とちょっと違うんだ」
「三つ編みにしてだね、髪の毛もお髭も」
「そう、綺麗に洗って拭いて櫛も入れてね」
そうしてだというのです。
「それからなんだ」
「服も綺麗にしてだね」
「手間はかかるけれど」
髪の毛とお髭があまりにも長くてもじゃもじゃしているからです、モジャボロという名前は伊達ではないといったところでしょうか。
「それでもお洒落はね」
「そうしてだよね」
「うん、たまにはいいかな」
こうしたお洒落もというのです。
「いいね」
「兄さんとても似合ってるよ」
弟さんも見事な礼装姿です、その服でお兄さんに言います。見れば三人の男の子達もそれぞれの色の礼装、タキシードです。
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