転生者の珍妙な冒険
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チートですか、そうですか・・・
前書き
いきなりですが、誰かジョジョのゲームアプリをやっておられる方はいませんか?
「ジョジョの奇妙な冒険スターダストシューターズ」ってやつです。
やっておられたらメールか感想ください。その後に用件言います。
「え~と・・・、先程の試験の結果、貴方の初期のランクはA+になりました。」
「は、はぁ、そうですか・・・。高いッスね・・・。」
あの試験の後、俺はまたさっきの女の人の所に戻って手続きしてる。
しかし参ったな、調子乗り過ぎたとは言え、あんな無茶苦茶な威力出るとは・・・。
てか、あんだけやってA+ってことは、Sはどんだけなんだよ・・・。
「高いのは仕方ありませんよ。あの木を折るような人なんて、10年に1人もいないんですから。」
そう言って苦笑する女の人。何かすいません。
「さ、気を取り直して手続きを続けましょう。次はジョブの選択、決定です。どんなジョブがいいですか?」
うん、明らかに気を使わせちゃってる、凄く申し訳ない・・・。
「じゃあ、ジョブは格闘家でお願いします。」
こう言ってから、俺はふと気づく。
そー言えば、スタンド能力の方は明らかに格闘家と違うな。どうすりゃいいんだ?
「後、俺の戦闘スタイルの中に、格闘家と違うものが混ざってるんですが、それはどうしたらいいですか?」
「あ、その場合は追加でジョブ設定できます。どんなスタイルですか?」
「まぁ、言うより見てもらった方が早いのは確かです。」
そう言って「ちょっと失礼します」と屈み、足元にあった砂を掴み(一足制だからか、砂が結構あった)、波紋を流す。
「タロット、大アルカナは0番、『愚者』の暗示するスタンド、愚者。」
その言葉に応じて愚者になった砂をまた元に戻し、女の人を見ると、目を見開いて固まっていらっしゃった。
あ、コレはまたやらかしたか・・・・・。
「あの、大丈夫ですか・・・・?」
「ハッ!? す、すみません、ゴッドハンドの方にあったのは初めてで!!」
「ゴッドハンド?」
「え?」
「え?」
何とか復活した女の人の話によると、ゴッドハンドってのは森羅万象、つまりは自然の物を意のままに操れるジョブらしい。
これとか、俗に聖騎士と呼ばれるパラディンとかは、国からの許可が無い限り名乗れない特殊なジョブなんだとか。
参った、知ってたら皇帝なり戦車なりにしてたのに・・・。
結局、皇帝も出して説明し、ゴッドハンドじゃないことは分かってもらえた。
「成程、物を出してそれで戦うんですね。じゃあ奇術師なんてどうでしょうか? 彼らも帽子からカードを出して戦ったりしますよ。」
特に反論は無いのでそれにしてもらう。
「後残ってるのは、魔力適性の検査ですよね?」
「えぇそうです。ですが、それは他の項目を埋めたギルドカードを発行してからになりますので、明日またお越しください。その時に行って、正式な登録をいたします。」
そう言って木の板を渡してくる。カード程度の大きさのそれは、仮免許のような物だそうだ。
「分かりました。じゃあまた明日来ます。」
テッドとはギルドの建物の入口で待ち合わせした。
「えぇっ、ヨシュアさんのランクA+なんですか!!?」
「そうなんだよ、自分でもビックリ・・・。てか、何で一緒に行動してんの?」
この街に入れて、ギルドですることも終わったんだから一緒にいる意味ないような・・・。
「だって、ヨシュアさんこの街のいい宿とか武器屋の場所とか知らないですよね? だから私が案内しようかと・・・。嫌でした・・・?」
止めて、そんな悲しそうな目で俺を見るのは止めて!
「いや、全然嫌じゃないよ。寧ろテッドみたいな可愛い娘と歩けるんだから嬉しいくらいさ。」
取りあえず褒めておこう。この子単純だからそれでいいと思う。
「そっ、そんな可愛いなんて、冗談は止めて下さいよーーー!!!」
ははは、顔真っ赤にして照れちゃった。
「いやいや、俺は可愛いと思うよ?」
「だから止めて下さいって!!」
そんな会話をしながら歩いてると、不意に声が。
「おぉ、サリナじゃねぇか!! 何だいつもの連中はどうしたんだ!!?」
そう言ってやってきた男を見て、俺は固まった。
タ、タルカスや、タルカスがおるでぇ・・・・・・。
嘘だろ、あんなボーンレスハムみたいな腕筋とかどうやったらなるんだよ。
そんな考えに浸ってる俺を無視して会話は進んでいく。
「あ、こんばんはフォードさん。実は・・・、皆やられてしまって・・・。」
「何だそうか、悪い事聞いちまったな・・・。」
「あ、いえ!! フォードさんは何も悪くないです!! 自分たちの実力を過信してパーソンアリゲーター何かに挑んだ私達が馬鹿だったんです!!」
「パーソンアリゲーター!? ありゃあランクCが徒党組んで倒せる、単身だったらBは必要な魔物じゃねぇか。お前の所の前衛はまだD+だろ?」
「えぇ・・・、そのせいで・・・。」
「まぁ、過ぎた事気にしても仕方ねぇや。それより、お前だけでも良く生きて帰ってこれたな。1人で逃げ帰って来たのか?」
「あ、いえ、そこにいるヨシュアさんに助けていただいて・・・。」
タルカスみたいなオッサン(名前はフォードっていうらしい)はようやくそこで俺に気付いたみたいで、めっちゃガン飛ばしてきた。
「あぁ? 何だまだひょろっこいガキじゃねぇか。こんなんがサリナを庇いながらパーソンアリゲーターを倒したってのか?」
その、明らかに馬鹿にした感じの顔にカチンと来た俺は、取りあえずオッサンを無視することにした。
「なぁテッド、あのオッサン誰だ?」
「えっと、私がこの街に来た時からお世話になってるタルタス・フォードさんです。Aランクの、この街最強の冒険者でジョブは重戦士とソードマスター。あらゆる武器を使う事から『千刃覇王のタルタス』って呼ばれてます。」
「つっても、ここ数年は冒険者稼業から手を退いて、そこの森で木こり兼狩人みてぇな事してるがな。」
オッサンは割り込んできた、迷惑だな・・・。
てか、木こりね、だからそんなデカい斧持ってんのか。
「成程、要は唯の隠居人か。」
俺の言葉が終わるか終らないかの内に、俺の眼前を何かが通り過ぎ、その何かは地面に減り込んで止まった。
その何か、つまり斧を投げたオッサンは、何故か凄い目で俺を睨んでる。
「なぁテッド、俺なんか悪い事したか?」
「ま、不味いですよヨシュアさん!! フォードさんは自分の実力が馬鹿にされるのが嫌いなんです!!」
「そう言う事だぁ!! テメェどこの誰とも分からん青二才のクセしやがって、俺の実力にケチつけんのか!? 上等だ、テメェ街出てすぐの平原に来い!!」
そう言ってオッサンは、野獣もかくやと言わんばかりの剣幕で俺に怒鳴りつけた。
「捻り潰してやる!!!」
後書き
夜集阿 聖斗
身長175cm
体重60kg
ギルドランク:A+
所持金1億ペリ
魔法適性不明
ジョブ『格闘家』『奇術師』
スキル:波紋の呼吸法(常時発動)
《派生》波紋カッター
波紋ズームパンチ
波紋疾走
スタンド「タロット大アルカナ」【0番「愚者」の暗示する『 愚者』】
【4番「皇帝」の暗示する『 皇帝』】
【7番「戦車」の暗示する『 銀の戦車』】
サリナ・テッド
身長160cm
体重50kg
ギルドランク:C
所持金5万ペリ
魔法適性『回復』
ジョブ『騎士』
スキル不明
タルタス・フォード
身長200cm
体重100kg
ギルドランク:A
所持金1000万ペリ
魔法適性『強化』
ジョブ『重戦士』『★:ソードマスター』
スキル不明
★マークが入ってるジョブは、国からの許可が無いと名乗れないジョブです。
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