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明日の日記

作者:PC眼鏡
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そういえば

 
前書き
おひさしぶりです。 

 
最近、不思議に思うことがある

女神はどうして僕の所に来たのだろうか、と。

女神の持っていたプレートには、僕の名前が書いてあった

それは間違いない

それによると、僕は神として存在しているらしい

でも、そのきっかけって何なんだろうか?

父も母も、普通の人間だったように思える

一家そろって神様家系でしたー・・・なんて事は無いだろう

今度電話で聞いてみようかな

「 おかーさんってさ、神様なの? 」





・・・いや、やめておこう。









家庭崩壊の危機になるかもしれないしな・・・








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これでカリは返したし、もうあの人と会う事も無いだろう

私は今、教育棟で講義を受けている

一方的だったけど、好きって言ってたし・・・いいよね




それにしてもヒマだなぁ

この教授は、結論までの説明が回りくどいので講義を聞いていてつまらない

90分終わって、教科書が3ページしか進んでいないなんて事もあったくらいだ

ああもう・・・

そこはもっと簡単にできるー・・・



・・・



「 ・・・! 」



「 ・・・ランってば、ランさーん 」

気づくと、隣の席に座る友達の(ゆう)が私をツンツンとつついている

「 ・・・なーに? 」

「 何でさっきから先生を睨んでるのー? 」

あら、そんなつもりは無かったのだけれど

思ってる事が表情に出ていたのかしら

「 先生もさっきから結を睨んでるよー 」

ちらりと教授に目を向けると、こちらを見ていたのか、一瞬目が合う

おいおい、この程度でそんな態度とるなんて、なってないわね

バカめ、と言って差し上げますわー

それから私は教授を凝視していたが、目が合うことは無く、講義終了を告げる
チャイムが鳴った

私たちは、気まずそうな教授を横目に学食へ向かった








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最近何も起こらないなー

僕は布団に横になっている

8時に目が覚めてからもうすぐ2時間が経とうとしているのに、起き上がる気力が全くわかない

しかし頭はそうではないようで、徐々に動き始めていた

目が覚めた状態で、ずっと布団に横になっているのは意外と辛い

暇ではないが退屈だ

時間は無いが忙しいわけでもない

そんな毎日を送っている



最近いろいろありすぎたので、いつもの日常が退屈になってしまったのだろうか

女神に会って

事故にあって

殺人事件(仮)にあって

・・・謎の大井さんの件もあったなぁ



久しぶりに休みを有効活用したいな  せっかくの日曜だし


「 とりあえず夏服でも買いにいこうかな。 」


部屋着を脱いで、Tシャツと短パンに着替える

とりあえずの目的地は、ここから歩いて20分のユニ〇ロだ

ここ数日ですっかり夏の日差しになった太陽の下を、どんよりとした眼光の22歳が

のっそりと歩き始めた。











・・・そして25分後

僕の人生は完全に終わりを迎える










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「 あーつーいー・・・ 」


電車の中は冷房がついているが、まだ動いていないようだ

実際のところ、冷房をつける条件って何なんだろう?

やっぱり季節の変わり目なのかな

それとも最高気温が一定温度を超えたら許可が出るのかな

そんな事を考える日曜の昼前、私は友達とおでかけする途中だ


「 ちょっと、ランやめなよ 」


隣で額の汗をハンカチで拭っている結からの制止を受けた


「 なんでー?  暑くないの? 」

「 いや、暑いけど・・・  それはどうかと思うよ・・・ 」


私は7分丈のシャツにヒザ上のスカートをはいている

そして、あまりの暑さに耐え切れず家から持ってきたムラサ〇スポーツのうちわで

スカートの中を下から扇いでいる・・・   さっきからずっと

うちわで扇ぐたびに、スカートが風を受けて持ち上げられて膨らみ、またしぼむ

特殊な趣味の男性ならよだれが出るような光景を、さっきから隣でずっと見ていた結が

注意しなければ、電車の中の男性の目線が集まったであろうことは言うまでもない



今日は4人で映画を見に行く予定だ

『 神と人間の6兆年戦争 』

世間では低評価だが、結が言うには


「 裏切りに次ぐ裏切りで、展開が全く予想できないんだよ! 」


・・・とのこと。

6兆年て、いつからやってるんだろう

だって 6,000,000,000,000年だよ? まだ終わってないんじゃないの?ww

映画を見るのは好きなので、なんだかんだで楽しみだ









その後、映画館にて意外な出会いが待っている事を私はまだ知らない





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【 レン視点 】


「 おかしいと思ったんですよ・・・ 」

「 あら? どうしてですか? 」

ユニ〇ロに到着し、冷房の効いた店内に足を踏み入れた僕を待っていたのは
またもやあのお方でした・・・

「 何がおかしかったですか? 」

「 それは・・・ 」

おかしいも何も、ここまで歩いてきて車を一台も見なかったし、通行人も誰もいなかったのだ
コレがおかしい!   ・・・とはいかないまでも、違和感は感じて当然だろう
田舎じゃあるまいし、いつもならそこそこの交通量がある道を通ったのだから
そんなこと出来るのはあなたぐらいですよ?
・・・僕の知りえる限り、ですけど。

まあ、いまさらとやかく言うまい。

「 なんとなく、ですよ 」

「 まさか、未来を見てきたとか? 」

「 そんなくだらないことで自分の命を無駄にしませんよ。」

「 くだらない、ですか・・・ 」

くだらなくはないが、自分の命との相対評価なら間違いなくくだらない。だって必要性が無いんだもの
だいたい、今日こうやって女神様に遭遇するって分かってたとして何か準備が要るわけでもない

そんな事を考えていると、僕の後ろの自動ドアが開く音が

「 ・・・よく来たな! 」

おぉふ・・・何この人
なんかすごく偉そうな雰囲気出してるなあ。腕組んでるし。
だけど、ジーパンにタンクトップってのはさすがにミスチョイスでは?
筋肉あるからそこまで変と言うわけではないのだけれど。
でも白髪のおじさんがそんな格好してるのは、僕的にアウトですわ。
しかもオールバックですよオールバック!  なんかコワイ・・・が、どこかコミカルだ
サングラスしてるし

「 よく来たな!(2回目) 」

「 あ、はい 」

というか、あんたが後から来たのにそれはないでしょう?
ここはあなたのお家でもないんだから

「 よく似合ってますわ、お兄様! 」

「 そうだろう?  人間のファッションもたまには悪くないな 」

・・・はい?

「 ・・・今、なんと? 」

僕は不意に聞いてしまった。お兄様(・・・)って?
いやいやいやいや、それは無理がありますよ? だってどう見ても40歳は離れてるし!
もう、おじ様ってレベルじゃないっすか!

「 どうだ? ふふふ、怖いか? 」

いや、まったく。

・・・と即答するのもためらわれたのでとりあえず

「 そうですね 」

「 そうか、怖いか! くっくっく・・・・ファーーッハッハッハ! 」

なんか嬉しそうだな。何がそんなに楽しいのだろうか
しかしまあ、この状況ではたぶん、というか間違いなく

「 あなた様も神様でいらっしゃるのですか? 」

「 いかにも! 我は『 全知全能の最高神オーディン 』!」

あら~、ついにラスボス登場ですか。
うん、なんかもういいや。どうにでもなってしまえ、僕の人生

「 ひとつお尋ねしたいことがあるのですが・・・ 」

「 何だ? 申してみよ? 」

前々から気になっていたことだから、この際はっきりさせておいた方が良いだろう、多分。

「 自意識過剰の勘違いなら申し訳ありません。しかしながらオーディン様、
  女神様に続き、最高神様までもが私に会いに来てくださるとは
  何か大事な用なのでしょうか。それともそのついででしょうか? 」

それを聞いた女神と最高神はキョトンとした顔でこちらを見ている
あれ、なんかまずいこと言っただろうか? ヤバイ? まさかヤバイ感じ?

たっぷり10秒間キョトンとした後で、最高神はキッパリと言い放った。

「 退屈だったのだ! 神界ってのは、何も無いところだからな! 」

「 そうですね~ 人生ゲームくらいしかやることないですし 」

と、女神が続ける

古いよ神界、なんかもう・・・ねぇ?

「 そういえば、君も晴れてこちら側の存在になったそうじゃないか!話は妹から聞いているよ
  こっちの事情が分かってるコマってのは意外に少ないんだ。いろいろと事情があってね
  君には期待してるから、妹のためにがんばってくれ!な? 」

背中をバンバンと叩かれ、僕は咳き込んだ
おっさん! 力強いよ! 手加減してよー・・
それとまたまた気になることが

「 その、コマって何ですか? 」

「 ? 人生ゲームのコマですよ? 」

ああ、ああぁ~・・・なるほどね? そういうことね?
人生ゲームって、そっちじゃなくてこっちのことだったのね

・・・

「 ああ、言い忘れてたが君の寿命はこっち側に来た瞬間からカウント止まってるから
  心配しなくていいよ 」

・・・それ大事ーーー!!!

「 ありがとうございます 」

「 なーに、礼には及ばんさ。君のおかげで退屈しなくて済みそうだからな! 」

「 そうですか、ではお言葉に甘えさせていただきますね 」

「 気にすることは無い! 今度はしっかりその命、断たせてもらうからな! ワハハハ・・・! 」

・・・・?

それを最後の言葉に、オーディン兄様は店から出て行った
・・・もちろん自動ドアからなのだが・・・・・・
僕と女神様は後姿が見えなくなるまでお兄様を見守っていた

「 ・・・もう、お兄様ったらー 」

「 さっきのって、どういう意味ですか? ちょっと分からなくて・・・ 」

「 さっきの? 」

「 はい、命を~・・・のあたりなのですが 」

「 ああ~! あなた最近死にかけたこと、ありませんでした? 」

最近かぁ、うぅ~む。 ありすぎるくらいにあった気がする

「 何度か・・・ありましたね 」

「 それのうちお兄様が仕掛けたのが一回ありますのよ? 」

「 ああ、そんな感じなんですね? 妹だろうが容赦しないぜー的な 
  それで命狙われるこっちの身にもなって欲しいものですね」

お兄様は味方だと思ってたのになあ。
周りは敵だらけ、四面楚歌、なんとでも言えるなぁ

「 お互いに、頑張りましょうね♪ 」

やばいっす。その笑顔やばいですって、ああもう、頑張っちゃいますよ?ww

勝敗条件とか、参加人数とかルール全般知らないけど
なんとなく頑張ってみますか!










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【 ラン視点 】



映画館がはいっている大型ショッピングモールに到着して、そろそろ30分が経過しようとしている
私は何をしているかというと、結の買い物に引きずり回されている
何がそんなに楽しいんだ? よく分からない奴だなぁ

「 ランちゃん! このワンピースどうかな! どうかな!! 」

「 そ、そうね  いいんじゃないかな?  みんなはどう思う? 」

「 それめっちゃカワイイじゃん! 」

「 結に似合いそう! それでビーチを走りまわってそうww 」

「 なにさー! 」

一緒に来た2人に話をそらして、私は一息ついた
こんなことしていて、映画に遅れたら・・・
スマホで時間を確認する

「 ねぇ、結 」

「 なーに? 」

「 映画って何時からだっけ? 」

「 13:15開演の13:30スタートだよ 今何時なの? 」

「 45分・・・・ 」

・・・・

みんな走り出す。映画館へと向かって
この映画はあまり人気が無いので、今日は一回しか上映されないのはみんな知っている
故に走るのだ。スカートをはためかせて

チケットは先に買っておいたので、勢いをそのままに上映中のホールへ滑り込む
中を見渡すと、誰もいないのでは、と思えるほどのさびれぐあいだった・・・が
ホールのちょうどど真ん中の席に、1人の女性客が座っていた

見るならいいとこで見たいよねー・・・と、私たちの席も中央付近だった気がする

「 人いないし、どこ座ってもいいよね 」

と、私がこぼすと

「 ダメだよ! ルールは守らないと! 」

と、怒られた

そして自分たちの席に座ろうとするが、なんとその女性が座っている席は私の席ではないですか!
うわーなんかやだなぁ。  遅れてきて「そこ、私の席なんですけど」って
・・・言いづらい! どーしよー

私が入り口付近でオロオロしていると、

「 ・・・ああ、ここはあなたの席なのね? ごめんなさいね 」

「 あっ、そのっ、すいません 」

「 いいのよ~ あやまる事じゃないわ~ 」

いい人で良かった・・・

何はともあれ、自分の席の座った私ですが、ひとつ気になることが。
なんと、席を移動してもらった女性が真横に座ってるじゃないですか!
そこが本来の席なのか、それとも・・・うーん。

まあ、もう会うこともないだろうし気にする事ないか






そう、気にする必要なんて全く無かったんだ
また会うことさえ無ければ・・・・
 
 

 
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