ぼくらウォーズ
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第0部
EPISODE 0 長すぎる前書き
転生とは何か、という難問にぶちあたったのは、この小説の原案を思い立った時です。
生れ変ること。輪廻。(原文ママ 岩波書店 広辞苑 第5版)
まあ一口に生れ変ることとおっしゃられても困ります。
僕が探しているのは転生に関する世間様的解釈です。
じゃあ広辞苑なんて引っ張り出すんじゃねえこんこんちきがとか言わないでください。
ネットに投稿されているライトノベルには転生をテーマにした物もありますし富士見ファンタジア文庫から出版されている「ハイスクールD×D」なんかも転生をテーマにしています。(厳密に言うとここで言う転生とは多少違いますが。)
転生、とは前述(というか引用)のように一度死んだ人が生まれ変わるということです。
仏教的に見てみると輪廻の法則にのっとって一度死んだ人が全く別の人間となって前世の記憶もすっぱり忘れて(まれに覚えている人がいるといいますが。)知らない人の腹の中から生まれてくると言う訳です。
ではライトノベルで使われているエピソードはどう言う物かというと、幼く(12~18)して自分に原因がない死に方で死んだ少年(少女)が、そのままの人間として記憶とともにパラレルワールドに飛ばされそこで仲間とともに、あるときは元の世界に戻るため、またある時は大魔王(的な敵)を倒すために旅をするという筋書きの物が多いです。
要するに、ストーリーにもよりますが大抵の場合は自分を転生させた神に会う場面などを除き普通のファンタジー小説とほとんど変わらないのです。
ではなぜ、小説投稿サイトでは転生小説が区別されているのか。
それは、転生というストーリー自体に嫌悪感をいだく人がいるからです。
今まで僕はなぜ転生小説が区別されているのかわかりませんでした。
でも、祖父が亡くなってようやく、その理由がわかりました。
人が亡くなってすぐには、その人の遺族がいる状況でその話をするのがタブーであるのと同じです。
ここでちょっと閑話休題。
ps3とxbox、pcでマルチプラットフォーム展開している世界的人気ゲームといえばあの400万本以上売れたヒットタイトル、グランド・セフト・オートシリーズです。
タイトル名は「大自動車窃盗」という意味になります。(theft=窃盗)
このゲームはタイトル名からわかるように犯罪ゲー、クライムアクション、カーアクションゲーです。
僕は18歳未満なんでゲームは持っていませんがなぜか持っている友達がいます。
彼はマシンガンで人を惨殺していましたが同じように祖母が亡くなってからそういうことが(つまり犯罪が)一切できなくなったそうです。
彼はある日、タクシーに乗って町の中心から山の中に行ってみて、その作りこまれたフィールドに驚いたそうです。
ウィキペディアでもあるようにこのゲームには、他のゲームでは逃げ惑うだけだったNPCが話し掛けてきたり誉めたりからかったりします。
なぜ、NPCを殺すシチュエーションもあろうゲームでわざわざNPCに人間描写を付けたのか。
ロックスター社の人は敢えて人間描写をつけたのはプレイヤーの良心を見極めようとしているのかもしれません。
ある実況者さんが安全運転でマップを一周という企画の話のネタが切れた時に冗談半分で語った話(おじいさんがグラセフの真似をして人を殺しまくりました)が実話にならないことを祈る。
さて、本題に戻ります。
なぜ区別するのか、その答えは簡単です。
その小説を誰が読むかわからないからです。
人にはそれぞれ好みや性格があり、万人受けする小説はたとえプロの作家であったとしても無理です。
僕の小説は誰にお気に入りにされるか、誰に嫌悪感を持たれるか気になります。
もしこれを読んでいる方が転生小説がお嫌いでしたらブラウザを閉じていただくかバックスペースキーをなんどか押して暁のトップページに戻り、他の数々の小説をぜひ読んでみてください。
もしこのまま読み進めていただけるならば僕もうれしいです。
長いまえがきはやっと終わります。
こんなまえがきを読んで下さってありがとうございました。
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