オズのモジャボロ
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第九幕その六
「してドロシーさん、今回は一体どうして」
「ここに来たかよね」
「はい、何か御用があってでしょうか」
「あのね、今度オズマがエメラルドの都でパーティーを開くけれど」
「まさか」
「そう、それでね」
それでだというのです。
「ミュージッカーさんもお誘いしたいけれど」
「わかりました、それならです」
「それならですか」
「喜んで」
これがミュージッカーの返事でした。
「その招待お受けします」
「そうですか」
「はい、そうです」
是非にというのです、ミュージッカーも。
「楽しみにさせて頂きます」
「それならね」
「私もエメラルドの都に行かせてもらいます」
「その音楽楽しみにしているわね」
「そうですね、では」
「ええ、色々な人が招待されてるから」
ここでこう言ったドロシーでした。
「楽しみにしていてね」
「わかりました、それでは」
「それにしてもミュージッカーさんの音楽も」
ミュージッカーの今のポップスを聴きつつです、ここで。
ドロシーはしみじみとなってこう言うのでした。
「それにしてもミュージッカーさんの音楽もね」
「変わりましたか」
「最初に会った時と全く違うわ」
それこそだというのです。
「色々な音楽も聴ける様になって」
「そうですね、私も変わりました」
ミュージッカー自身も認めることでした、このことは。
「今思うと騒がしい音楽ばかり出していました」
「それが今はね」
「はい、色々な音楽を出せて歌える様になって」
「しかも自然にね」
「話せる様にもなりました」
ミュージッカーは歌いながらお話します。
「こうして」
「そうよね、やっぱりミュージッカーさんも変わるのね」
「オズの国に入って色々な音楽を知って」
「そしてよね」
「私の音楽も変わりました」
そうなったというのです。
「この通り」
「知ることによって」
「そうです」
「音楽も知ることからなのね」
「そうですね、本当に」
「それじゃあその今のミュージッカーさんの音楽をね」
「是非お聴き下さい」
ドロシーがミュージッカーさんとお話してでした、そうしてです。
一行は次の場所に向かいました、次に向かう場所はといいますと。
「次はガーゴイルのところに行こう」
「あそこですね」
「次はあの人達のところですね」
「そこに行こう、そして最後は」
その最後に向かう場所はといいますと。
「スクードラー族のところだよ」
「ううん、あの人達は最後ですか」
「最後に行くんですか」
「最後ですか」
「あそこですか」
「うん、距離の関係でね」
皆が位まいる場所の関係で、というのです。
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