『ポケスペの世界へ』
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第二十六話
「ピジョット。少し急いでな」
「ピジョッ!!」
ピジョットが速度を速めてウバメの森へ向かう。
「……今のところ、罠とかは無いな」
辺りを見ながらウバメの森へ向かうが、俺を迎撃しようとする輩はおらんかった。
「……俺は眼中でないってか?」
まぁええんやけどな。だってバトルせんでウバメに行けるしな。
「………ん?」
何かがおるな。
「………うそぉ?ん」
目的地のウバメの森上空には伝説のポケモンであるルギア、ホウオウ、フリーザー、サンダー、ファイヤーが大空戦……やなくて、大乱戦をしていた。
「確かブルーがおったな」
原作キャラの中でお色気担当と思えるキャラやな。
「……巻き込まれたくないけどなぁ……」
絶対に死ぬって(笑)
「ん?」
その時、ファイヤーとホウオウが接触をして何かが吹き飛ばされた。
「……ってブルーかよッ!! ピジョット急 げッ!!」
ピジョットは全速力で落ちていくブルーに向かった。
「キャアアアァァァァァーーーッ!!!」
私はホウオウと接触した時、カリンに右キックを喰らってしまってファイヤーから投げ出された。
「ッ!?」
直ぐそこまでに木々の枝が私に突き刺さろうとする。
ゴメンね……シルバー……。
ガシィッ!!
「……?」
何時まで経っても痛みが無いことに不思議に思って目を開けると、ピジョットに乗った男性が私をお姫様抱っこで助けていた。
「ふぅ……無事か?」
「あ、はい。貴方は?」
ん?何か敬語やな。
俺が年上やからやろか?
「なに、通りすがりの試作図鑑所有者や」
「図鑑所有者? じゃあジョウトの……」
「ま、今はアイツらが先決や」
ピジョットはファイヤーのところまで行ってブルーを降ろす。
「ブルーッ!!」
ん?下から声がしたな。
「レッドッ!! グリーンッ!!」
これで初代原作キャラが集合したな。
「俺は敵を何とか引き付けるからその間に二人を乗せろ」
「はい」
俺とピジョットはホウオウに向かう。
「そんなポケモンでホウオウに勝てると思ってるのかいッ!! ”せいなるほのお”ッ!!」
「ピジョット、”こうそくいどう”で避け ろッ!!」
ひぃ恐ッ!!
「”だいもんじ”で焼き払えッ!!」
「避けろピジョットッ!!」
マジ恐いっスッ!!
「サンダー、”かみなり”ッ!!」
「うわッ!!」
「助かったグリーンッ!!」
グリーンがなんとか助けてくれた。
「フリーザー、”れいとうビーム”ッ!!」
フリーザーが”れいとうビーム”を出すが、二匹はそれを余裕で回避する。
逆にホウオウは”せいなるほのお”で攻撃してくる。
「うひゃあッ!!」
フリーザーとサンダーはそれを回避する。
「フリーザー、久しぶりだな。でも何でお前達がこのウバメにいるんだ?」
レッドがフリーザーに話し掛ける。
「おまけにお前達と一緒に戦ってるのが鳥恐怖症のブルーとショウさんだなんて………」
「レッドッ!!」
その時、グリーンがレッドを呼んだ。
「今、飛びかってる二匹は伝説に伝えられているルギアとホウオウだ。動きを見ているとコイツら……この森に何者をも近づけまいという勢いだ」
「ということはやっぱりッ!!」
「あぁ。さっき聞いたセレビィの話……。リー グを襲った敵の最終目的はそれだ。邪魔が入らないようにこの森にあの二匹を配したに違いないッ!! そしてその敵を阻止しようというのが……ブルーだッ!!」
サンダーとフリーザーは旋回をしてホウオウの頭を狙うが、ホウオウはそれ避けて攻撃す る。
「うわつつッ!!」
「これじゃあキリがないな………」
ファイヤーの背中ではカリンとブルーが戦っていた。
「二人はルギアとホウオウをッ!! 俺はブルーの加勢に行くわッ!!」
「分かったッ!!」
二人が頷き、ファイヤーに向かう。
「くッ!!」
その時、ブルーが叩き飛ばされてファイヤーの尻尾を掴んだ。
後書き
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