レインボークラウン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第百三十二話　　二人の決断
　華奈子と美奈子はチキンカレーに使う鶏肉を柔らかくする為に何を使うのかを真剣に考えた、そしてだった。
　二人で話してだ、華奈子はこう美奈子に言った。
「そうね、じゃあね」
「ここはね」
「ヨーグルトね」
　それがいいだろうというのだ。
「やっぱりそれがいいわね」
「そうね、ただね」
「酵素でお肉が柔らかくなるのよね」
　言うのはこのことだった。
「それだったら」
「他のお肉にも使えるわね」
「ええ、そう思うけれどどうかしら」
　鶏肉以外にも酵素で柔らかく出来るのではないかというのだ、華奈子は考えながら美奈子に対して話すのだった。
「牛肉とか豚肉にも使えるかしら」
「あの本の別のところ少し読んだのよ」
　美奈子はこう華奈子に話した。
「それはね」
「出来るのね」
「そう、出来るから」
「じゃあ他のお肉もね」
「柔らかくしたかったら」
　その時はというのだ。
「酵素を使えばいいわ」
「そうね、それじゃあね」
　華奈子は美奈子のアドバイスを聞いて答えた。
「これからお肉を柔らかくしようと思ったら」
「酵素を使えばいいわね」
「そうだと思うわ」
「あとじっくり煮込むことよね」
　華奈子は腕を組んでこのやり方も話に出した。
「それもありね」
「そのやり方もあるわ」
「色々あるのね」
「お肉も柔らかくしようと思えば」
「そうね、まあ今回はね」
「ヨーグルトね」
「それ使いましょう」
　これでいくとだ、正式に決めたのだった。
　それで二人でスーパーに行ってヨーグルトを買った、そうして鶏肉をその中にすぐに入れた。そうしてからだった。
　華奈子は美奈子にだ、笑顔で語った。
「これでいいわね」
「ええ、鶏肉が柔らかくなるわ」
「そうね、しかもヨーグルトの味も染み込んでね」
「味もよくなるわ」
「いいこと尽くめね、お料理は工夫ね」
「こうしたことも含めてね」
　美奈子も言う、そしてだった。
「明日ね」
「うん、カレー作ろうね」
　二人で笑顔で話してだった、明日のことを楽しみにするのだった。


第百三十二話　　　完


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１４・５・９