インフィニット・ストラトス~IS学園に技術者を放り込んでみた~
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本編
第29話「彼女の名は…」
前書き
う~む、どうして私の作品はこうも展開が遅くグダグダなのか…
A.ヘタだからです。
グホッ!?
ぐ、では、どうぞ…
おっす、数話ぶりだな。
聞いてくれよ、何とうちのクラスに転校生がgggggg――[ブツッ]―
[ピン、ポン、パン、ポーーン]
お話の途中に失礼します。
『お、おい作者?』
どうもお久しぶりです。作者です。
今回、一夏君による回想に入る予定でしたが、文章を打つのがめんど……ワンパターン化しており、何よりこのままだとグダグダ、ダラダラとした感じになりそうなので、今日一日一夏sの様子をダイジェストにお送りいたします。
『今面倒臭いって言いかけなかったか?』
それではどうぞ
『ムシかよ!?』
<朝のSHR>
「皆さん、席に着きましたね。今日は何と転校生が二人も着てま~す」
「山田せんせ~、眼元に隈あるよ~」
「だ、大丈夫ですか?」
「フフフ、政府のごり押しとか本当に簡便してほしいですね~……ああ、今日も栄養ドリンクが五臓六腑にまで沁みます」
((((((眼が笑って無い……))))))
「では、入ってきてください」
[ガラッ]
「え!?」
「ウソ、本当に……」
「皆さん初めまして、シャルロt―――シャルル・デュノアです♪]
「お、男の娘キタァァァァァアア(゜∀゜)」
「黒髪男子×金髪貴公子(ジュルリ…」
「グフェフェ、これで新刊が描けるわ」
「(え、な、何この反応。恐いんだけど……)」
『おい作者!! いきなり何か違うぞ!!!』
概ね、合ってたと思うが?
『そう……なのか?』
続けていい?
『ん、ああ……お願いします?』
「はい、じゃあボーデヴィッヒさんも挨拶の方を宜しくお願いします」
「………」
「あ、あの~」
「ハァ…、ボーデヴィッヒ、自己紹介をしろ」
「Ja!! …ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「「「「「……………(シーン」」」」」
「えっと、それだけかな?」
「……貴様が織斑一夏か」
「あれれ? ムシされちゃいました」
「山田せんせ~、元気出して~」
「グスッ、布仏さんありがとうございます」
「ん? あ、ああそうだけd――」
[パシン!!]
「…え?(ビンタされた?) な、何をs―」
「フッ!!」
[バキッ!!]
「グフェッ!?(平手打ちからの肘、だと?)」
[ドサッ…]
「…貴様があの御方と同じ血を引いていると私は断じて認めぬ」
『やっぱ、何か違うって!!!???』
煩いな……。
<更衣室までの移動>
「えっと君が織斑君だよね。ぼk――」
「ああ、取りあえず挨拶はあとでだ。行くぞデュノア」
「え? ちょ――」
[ガラッ]
「居たわ例の金髪転校生よ!!」
「フフ、可愛い娘ね」
「舐めちゃいたいくらい(ジュリ…」
「黒髪イケメン×金髪ボクっ娘…」
「いいえ、ダークなボクっ娘×鈍感王子よ」
「まぁ、そんなこと今はどうでもいいわ。全軍出撃!!!」
「「「「Yes, Sir!!!!!」」」」
「…Ma'amよ」
「うぉぉぉおおおおおおお!!!!」
「ま、まって織斑君。ボクを置いてかないで!!!???」
[[[[[[ダダダダダダダッ……]]]]]]
「な、何だあの統率のとれた部隊は!?」
「ボーデヴィッヒさん。気にしなくていいよ」
「そうそう」
「それより~早く着替えないと授業に遅れちゃうよ~」
「あ、ああわかった」
―――
――
―
「ヒャッハーー!!」
「決して君たちを逃がさない☆」
「くそっ、しつこい!!」
「ハァ、ハァ……何なのあの人たちは」
「ああ、あの人たちh――「はぁ~い織斑君」―っな、何やってるんですか黛先輩!?」
「うわぁああ!!?? ひ、人がIS無し空を」
「落ち着けデュノア。のほほんさん曰く、あれは立体起動装置って言ってだな…」
「って言うかスカート捲れt―「ああ、大丈夫よ。スパッツ履いてるから―」―そういう問題なの!?」
「二人ともこっち向いて~。ハイ、チーズ(カシャッ」
「どんだけ器用なんだアンタ!!??」
「コラー!!! そこの新聞部降りてきなさーい!!!」
「おっと、見つかっちゃったか。んじゃ、あとは頼んだよ隠密部隊♪ (パシンッ,ギュィィィイン!!!」
「「「「「Yes my road!!(ババッ!!」」」」」
[カシャ,カシャ,カシャ,カシャ,カシャ…]
「「うわぁぁぁあああ!!!???」」
『あれは恐かったな……』
床、壁、天井と色んな所から現れては写真撮られまくってたね
『ダンボールから現れた先輩も居たっけ』
Made IN Oracleって書かれてたの知ってた?
『また、あの人たちか…』
<更衣室到着>
「ぜぇ…ぜぇ…」
「ど、どうしてあの先輩方は、三次元な、動きとか…、気配の消し方がプロ並みなの…もしかして、あれが忍者ってやつ、なの?」
「それは、断じて違う…と思いたい。とにかく急いで、着替えよう…。これ以上、遅れたら、ちh……織斑先生に、殺される」
「そ、そうだね…あ、それとボクのことはシャルルでいいよ」
「ああ、俺も一夏って呼んでくれ」
「うん…それじゃあ着替えよ」
[イソイソ…]
<IS実習 模擬戦>
「「お、遅くなりました」」
「遅い!!」
「「す、すみません」」
「まぁいいだろう、さっさと並べ。今からIS実習に入るがその前にオルコット、凰の両名は前に出ろ。今から二人には山田先生と戦ってもらう」
「え、2対1ですか?」
「なんか苛めみたいでやなんだけど」
「安心しろ。今のお前たちならすぐに負ける」
「フフ、軽く揉んであげますよ♪」
[[ブツッ]]
「「上等よ(ですわ)!!!」」
[レディ…ファイッ!!] [カンッ!!]
「でぃやぁぁぁああ!! (ヴォンッ!」
「勢いはいいですけど、直線すぎますよ凰さん (ヒョイ」
「うぇあ!?」
「そこですわ! (パシュンッ!!」
「狙いが正確すぎです♪ (ヒョイ」
「そ、そんな!?」
「わ~山田せんせ~凄いね~」
「頑張って山田先生!!(先生にケーキ一食分賭けてるの!!)」
「癒子…(ジドー」
「…ふむ、デュノア(説明するのが面倒だから)山田先生使用している機体の説明をしろ」
「(あれ? なにか今複線を感じた気がする…)」
「何か言いたそうだな」
「い、いえ、わかりました!! 機体名ラファール・リヴァイブはデュノア社が開発・製造している―<説明省略 詳しくはWikiやアニメを見てね♪>―です (あれ? ボク、全然喋って無い気がする)」
「む、そろそろ勝負がつくな」
「これでぇっ!! (ゴウッ!!」
「挟み撃ちですわ!! (ヒュンッ!!×4」
「オルコットさんのビットが完全包囲しつつ凰さんの青龍刀迫ってる!!」
「やまぴ~先生危ない!!」
「私のケーキが!!??」
「モッチ~、声に出てるよ」
「声も大きいよ癒子…」
「へ? ―[スパンッ]―アタッ!?」
「確かに危ないですね。……この機体が普通でしたら (カシュンッ」
「へ? 脚からけn――「えい♪(ブンッ」――ブヘラッ!?」
「ふぁ、凰さn――「よっと(カシャッ」――な、何ですのそのぶs―[ダラララララッ!!!!]―ひぃぃぃ!!!???」
「…なぁ、シャルル。山田先生の脚から出た銃と剣って標準装備なのか?」
「あんな装備、僕知らないよ!?」
「ね、ねぇ癒子。あれって先輩たちのかな…」
「さ、さあ?」
「(…布仏(姉)の趣味だな)」
「お姉ちゃんの趣味だ~(ボソッ」
「ん? 本音ちゃん、今何か言った?」
「ん~ん~、何でもないよ~」
「あたたっ―「凰さん、そこをどいて下さいまし!!」―って何でアンタこっちにくんのって後ろからなんか来てる!!!???」
「へ?」
[チュドーンッ!!!]
「…なぁ、シャルル。赤い帽子を被った配管工なおっさんのゲームに出てきそうな黒い弾丸もデュノア製なのか?」
「一夏が何を言ってるのかボクにはわからないよ…」
「ふぅ…、汚い花火ですね」
『いやいや、こんなこと絶対に無かったから!! 山田先生こんなこと言わないから!!!』
HAHAHA、聞こえない
<お昼 屋上>
「私は一夏だけを誘ったのにどうしてこうなった…(ブツブツ」
「フフン、抜け駆けなんてさせないわよ」
「そうでしてよ篠之乃さん」
「えっと、ボクもよかったのかな?」
「おう、皆で食べた方が美味いだろう?」
「っ!? (ギンッ!!!」
「な、何だよ箒…」
「あ、アハハ…」
「お、着いたな(ガチャッ」
「ん…」
「…ちゅ…んあっ…」
「…いい?」
「…ん、ダメって言ってもするんでしょ」
「もちろん」
「もう…///」
「な、ななな、何ヤってのあの人たち!?///」
「何ってナニだな…」
「し、神聖な学び舎でフ、フレンチだぞ!!///」
「そ、そうですわ! フレンチです///」
「何で普通に破廉恥って言わないんスか?」
『こんなこと絶対に無かった!! 普通に鏡也先輩と布仏先輩が話してただけだったろうが!!!』
普通ね~…。
『それにフォルテ先輩やダリル先輩も居なかったでしょう!!』
『『出番が無いから混ざってみた(ッス)』』
『おい!! ああもう、真面目にやらないならこっちで勝手にやるぞ!!』
あ、ちょ――[ブツンッ]―
「ふぅ、ようやく主導権がこっちに映ったか…」
「? 何を言ってるの一夏」
おっと、声に出していたかってシャルル。
そんな痛い人を見る眼で俺をみるな。 泣くぞ?
「にしても余計な時間食ったわね」
「食堂に開いている席があればよろしいんですが…」
「それは無いだろうな。この時間帯にでもなれば一人席を取れれば十分といったところだろう」
俺たちは今困った状態に落ちている。
屋上で皆でご飯を食べるつもりだったが、曰く「入りずらい」とのことで断念。
取りあえず、屋上から離れて何処で食べるかを話し合っているのだが、先ほど箒が言ったとおり今から行っても食堂はすでに満席状態で纏まった席を取るのは難しい。
「あれ~、おりむ~たちだ~」
俺たちがどうしようかと悩んでいると、最近聞き慣れつつある間延びした少女の声が聞こえた。
「のほほんさん」
「やっほ~、こんなところでどうしたの~?」
「ああ、何か箒たちが屋上は入りずらいって言ってな…。のほほんさんこそどうしたんだ?」
いつもは谷本さんや鏡さんと一緒にいるのを見かけるが、今日は一人だ。
「ん~とね。今日はかんちゃんとご飯を食べるから~」
かんちゃん?
ああ、前に話してた別クラスにいる友達のことかな?
「今から食堂に向かうのか?」
「やめといた方がいいわよ。今行っても揉みくちゃにされるだけよ」
「ん~ん~、違うよ~。今日は晴れてるから外で食べるんだ~」
あ、そっか…外で食べるってのもあったか
だったら…
「なぁ、のほほんさん。俺たちも一緒にしていいか?」
「ちょっ一夏!?」
「く、空気読もうよ…」
は? 何がだ?
ご飯は皆で一緒に食べた方がいいだろう?
「((((ダメだこいつ……))))」
「ん~……多分大丈夫だと思うよ~」
「そっか、なら一緒させてもらうぜ。いいだろ皆?」
「布仏さんがいいと言うのでしたら」
「一緒させて貰うわ」
「ごめんなさい、布仏さん」
「いいよ~。ご飯は皆で食べた方が美味しいもんね~」
やっぱのほほんさんもそう思うよな!!
「「「「はぁ…(この鈍感は……)」」」」
何だよ。皆して溜息吐いて
のほほんさんに連れられること数分。
学校から少しばかり離れた場所へと着いた。
「へぇ、結構いいところじゃない」
「学園にこんな所がありましたのね」
案内された場所は辺りには木が立ち並んでおり、木の葉からさす光や風に揺られて奏でる音がより落ち着きを感じる。
こんないい場所、学園にもあったんだな。
ただ、校舎から少しばかり離れているのがネックだけど…
「よく知っていたな布仏」
「ここはね~お姉ちゃんが教えてくれた(お嬢様のサボリ)スポットなんだ~」
「へ~、そうなんだ」
何か今伏線があった気がするが気にしないし、自作のベンチなんかも見えないぞ。
「それで、布仏さんのお友達はどこにいらっしゃいますの?」
「えっとね~……あ、いたいた。かんちゃ~ん!!」
セシリアに言われて辺りを見渡すのほほんさん。
暫くすると目的の人を見つけたのかそっちに走っていく。
俺たちも彼女の後を追っていくと、レジャーシートに座る水色の少女が居た。
のほほんさんの声に気づいたのか、待っている間読んでいたであろう文庫本を閉じ、こちらに振り向いた。
「……本音、遅い」
「ごめんね~」
「はぁ…」
相変わらずのマイペースだなのほほんさん。
ってそう言えばこの人って確か――
「ああ!? あんたあの時の!!!」
「…誰?」
「転校生のリンリンだよ~」
「?」
それじゃあ解らないって…
「あ、確か侵入者を討伐されるときにご一緒だった」
そう、彼女はつい先日起きた襲撃事件のとき、セシリアと一緒に援軍として急遽駆け付けてくれた一人だ。
もっとも、そのことを聞いたのは事件が終わったあとのことで、彼女の素性も結局聞けずじまいだった。
「……久しぶり?」
「え、ええ、お久しぶりですわ」
なぜに疑問形?
「えっと、あの時助けてくれた人だよな?」
「?」
「ほら、この間のアリーナで…」
「……ああ、あの時の」
お、やっぱりそうだったか!
「あの時はありがとな!」
「…別に」
「え、えっと俺は織斑一夏ってんだ。1組のクラス代表をやってる」
「…更識簪。4組のクラス代表」
「お、おう。よろしくな」
「…ん」
「………」
か、会話が続かねぇ…。
というか、何で箒は親の敵と言わんばかりに睨んでるんだ?
「……お腹、大丈夫?」
「っ!? ああ、お陰さまでな」
え、何? 二人の間で何かあったのか?
っていうか二人は前にも会ったことあるのか?
「ねぇねぇ、かんちゃん。あの時ってな~に~」
「…秘密」
「え~、教えてよ~」
何だろう、和むな……。
「代表、戻りました!」
続かない会話に戸惑っていると、俺らが歩いてきたのとは別の方向から小柄な男子がやってきたって男子!?
「…お帰り、シャオ」
「あ~、シャオリーだ~」
「あ、やっと来たんだ本音ちゃん」
「遅れました~」
なぬ!? のほほんさんは知ってるのか!?
いや、今はそれよりも
「な、なぁ―「ハァ!? ちょっと何であんたがIS学園にいるのよ!!」―り、鈴?」
「あれ、鈴ちゃん? 久しぶり」
「ええ、久しぶり…ってそうじゃなくて!!」
「なぁ、鈴。この人と知り合いなのか?」
だとしたら、是非とも紹介してほしい。
学園で数少ない男子だからな!!
「…こいつはその…そう! 中国にいた頃家が近かっただけのやつよ」
は? よくわからないぞ鈴。
「えっと、親同士の仲が良くてね。鈴ちゃんが日本に転校するまでは一緒に学校に通ってたんだ」
「っ!! あ、あんたはちょっと黙ってなさい!!」
「ひぅっ!?」
お、おい、何で睨むんだよ鈴。
にしても、鈴がこっちに来るまで一緒だった子か…
ということは
「鈴のファースト幼馴染ってやつなんだな」
「っ!? そ、そうね。まぁ、一応そうなるんじゃないかしら…」
ん? どうしたんだ鈴のやつ?
「(ほう、もう一人幼馴染がいると。それも初めての)」
「(でしたら、凰さんはそちらの方へアタックされてはどうですの)」
「(うむ、始めては大事だろう)」
「(グッ…こうなるから言いたくなかったのよ)」
「(安心してくださいまし、一夏さんは私が優しく受け止めますわ)」
「(それとこれとは話が別だぞオルコット)」
「(そ、そうよ一夏は私が、その……)」
あそこは何を密談(?)してるんだ?
「(あー、そう言う事か。彼が鈴ちゃんの……)」
「モテモテだね。一夏」
「は? どこがだシャルル?」
「に、鈍すぎだよ…」
む、だから俺は鈍くないぞって何故溜息を吐くんだ皆して
「えっと、織斑一夏君…だよね? 僕は李 小璘。シャオって呼んで」
「おう! 俺のことは一夏でいいぜ。同じ男同士よろしくな!」
「うん、よろしくね」
ああ、ようやくめぐり逢えた俺以外の男子!!
すっげ~嬉しいぜ!!
「おっと、こっちが今日転校してきた俺と同じ男性IS操縦者のシャルル・デュノアだ」
「よろしくね」
「え? ああ、うん。よろしく…?」
ん? どうしたんだ?
「ねぇ、代表(コソッ」
「…シャオの思ってる通りだと思う(ボソッ」
「あ、やっぱり?(コソッ」
「やっぱそうだよね~(ボソッ」
何をコソコソと話してるんだろう…
「って何であんたがここにいるのよシャオ!」
うおっ!? ビックリしたな…三人で密談してたんじゃないのかよ鈴!
「え? 何でって…僕、こっちに来る前にちゃんと話したよ」
「はぁ? そんなの私は聞いてないわよ!!」
「ホントだってば、3ヶ月くらい前に――」
―――――――――
<中国のとある学校>
「はぁ…(一夏のやつ元気にしてるかしら。私以外の女に目移り……なんてあの鈍感にはありえないか)」
「あ、鈴ちゃん、鈴ちゃん」
「何よ(ギロリ」
「うっ、あの…」
「用があるならさっさと話す」
「う、うん。あのね、僕来年から中国の学校を出てIS学園に通うことになったんだ」
「ふ~ん」
「だ、だから鈴ちゃん。ISの訓練とかで忙しいみたいだから今のうちにお別れの挨拶しとこうと思って…」
「そ。で、それだけ? なら、私このあとまたIS訓練で忙しいから」
「う、うん頑張ってね」
[スタスタスタ…]
「はぁ…(一夏……)」
―――――――――
「鈴…(ジー」
「「凰(さん)……(ジー」
「(ま、まっず~。そう言えばそんなこと言ってた気が…)(サー」
「うん。いいよ、もう慣れたから…鈴ちゃんって昔からそうだったもんね」
[ポム]
「だ、代表?」
「…悲しい時は泣いてもいい。お姉ちゃんに甘えて (ナデナデ」
「えっと、何で代表がお姉ちゃんなのかな? 僕の方が一応誕生日早いんだけど…」
「…鏡兄達が『シャオは末っ子だな』って言ってた。だから、私はお姉ちゃん」
「えー…」
何とも言えない理由に呆れの声が漏れる。
「なら~、私はかんちゃんのお姉ちゃんかな~」
「…違う」
「え~」
「…本音は私にとって掛け替えのない大事な親友だから」
「っかんちゃ~ん(ダキッ!!」
「…本音、熱い」
最初の否定の言葉に頬を含まらせ不満の声をあげる本音であったが、続けて発せられた言葉に嬉しさのあまり飛びついた。
他人の目から見てもとても仲の良い友人だとわかる光景だ。
「んん! 一夏、そろそろ食べなければ昼休みが終わってしまうぞ」
「お、そうだな。じゃあ、飯にしようぜ」
ここから先はまた長くなるのでダイジェストに送ろう。
「…本音」
「は~い(ドンッ」
「「「「「(その重箱はどこから出した(出しましたの)!!!???」」」」」
3段程の重箱を何処からか取り出した本音に対して心の内で突っ込んだり
「こ、この卵焼き甘いのに味がしつこくなくて凄く美味しいよ一夏!?」
「こっちの煮物もすっげ~美味い!!」
「朝から頑張りました~」
「ああ~それで今日はいつもに増して眠そうだったんだな」
「てへへ~」
本音の手料理に太鼓判を打ったり
「(こ、こんな手料理先に出されたら)」
「(私たちのが出しづらいですわ…)」
「(ま、負けた……)」
自分達とのレベルの差に悲観したり
「かんちゃん、あ~ん」
「…本音、自分で食べる」
「あ~ん」
「…あ~ん(モグモグ」
「おいしい? かんちゃん」
「…うん」
「よかった~♪」
「…本音、あ~ん」
「え~、恥ずかしいよ~かんちゃん」
「…あ~ん」
「あ~ん♪(モグモグ」
「…おいしい?」
「ん~♪ とってもおいしいよ~」
とっても仲の良い二人(もしくは百合百合な展開)を眺めたり
「い、一夏。ほら、あ~んしなさいよ」
「は? 箸持ってるのに何でだよ?」
「ほら、食べなさい!!」
「むぐっ!?」
「ど、どうよ…」
「ゴクン…うん、美味いな」
「ホッ…よかった」
流れを使ってニャン娘が一夏に酢豚を食べさせたり
「鈴ちゃん、中国に帰って来てから凄く頑張ってたもんね…。でも、酢豚以外のも勉強したほうg――「シャオ、黙ってて」――はい」
再開した幼馴染に味覚係りを押しつけた事実やレパトリーを増やせという言葉を封じたり
「い、一夏さん!! 実は私もたまたま朝早くに起きてサンドウィッチを作りましたの。よろしければ食べて下さいまし!!」
「ムゴッ!?」
「ど、どうですか」
「モグモグ…………ゴバハァッ(ドサッ」
「い、一夏さん!?」
「ちょっ、あんた料理に何いれたのよ!?」
どさくさに紛れて(見た目は普通の)サンドウィッチを一夏の口へ突っ込んだり
一夏が急に吐血して倒れたり
「う゛、あ゛あ゛…トッテモウマカッタゼ」
「すっごい片言だよ一夏!?」
「てかあんた焦点あってないじゃないの!?」
「一夏君。お茶は殺菌作用があるから飲んで」
「ゴクゴクゴクッ……・あ゛あ゛…生き返った」
「……ねぇ、シャオ。あんた私が作った酢豚。最初の頃、毎回お茶飲んでだけど…」
「…(サッ」
「ハハ~、そうかそうか…あとで校舎裏に来なさい」
「ヒッ!?」
もう一人幼馴染の衝撃な事実に暗い笑みを浮かべたり
「えへへ~、かんちゃ~ん(スリスリ」
「…本音、食べずらい」
なんかもうラブラブ臭を出してたり
「(あ、この煮物美味しい)(モグモグ…」
出すタイミングを完全に逃した剣道少女が一人でにポツンッとしてたそうな…。
こうして、彼・彼女らの昼休みは終わるのであった。
『…ん? いつの間にか主導権盗られてた!?』
え? 今さらだな…。
後書き
【どうでもいい補足】
◆山田先生が使用したIS
魔改造 is オラクル
虚プランの出来あいで、右脚にブレード、左足にガドリングが内蔵されている。
◆鈴の手料理
帰国後、すぐに練習を始め、シャオに味見を延々とさせていた。
その為、シャオは若干酢豚が嫌いになったそうだ。
◆本音の手料理
和風メニューで凄く美味い。
【オマケ】
◆実は隠れて見てた 合流編
「隊長! 天使が合流しました」
「うむ、御苦労。では天使の戯れを眺めながら食事に――「ただ、織斑一行が一緒にいます」――なに?」
[ブルッ]
「っ!? なんか殺気を感じた」
「? 何を言ってるの一夏?」
「我らが天使の戯れを邪魔しおって…(ギリィッ」
「許すまじ…(ギリィッ」
「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」
[ゾクッ!?]
「「「「っ!? (な、何だ(ですの)この悪寒は!?)」」」」
◆実は隠れて見てた 観察編
「た、隊長!! 天使が抱き合っています」
「……理想郷はここにあったのか(ツー」
[ス]
「どうぞ、お使いください(タラー」
「うむ、ありがたく使わせてもらう」
「シャオ君の涙目prprww」
「だが、あのニャン娘め…泣かせた事実は決して許さん」
「織斑一夏め、我らより先に天使のご飯を食すとは…」
「憎たらしい…」
「汚らわしい…」
「ナニ? 私たちの癒しの天使がイケメンに汚されるだと?」
「そんなの断じてゆるさん」
「そうだ。消そう」
ツッコミもストッパーも居ないので、思考がドンドンやばくなっていくのであった。
【後書き】
遅くなり、申し訳ありません。
ようやく、簪をちゃんと出すことが出来ました。
さて、次回は男子寮へのお引越しの予定です!
まぁ…いつも通り遅いんですけど……
それでは、これで失礼します。
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