改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
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10話(改正)
武器を製作して貰い3カ月が経過しました。
あれから、I・D社ですが、ブリタニア軍部が前線基地を建造する際に、50機程購入され、かなり活躍した為に、爆発的に注文依頼が入るようになり、現在、工場をフル稼働していっても追いつかない状態になったので、工場を新しく建造し、ガジェットの生産ラインを増産する事が決定され、その計画は既に実行に移されてブリタニア国内に建造されています。
来週中に工場の建造が終了する予定なので少しは生産状態も落ち着く予定です。
会社の規模も順調に大きくなり、ブリタニア国内での影響力も上がっています。
また、それに伴いガジェットも有名なり、模造品も作られたのですが、なぜかいつも暴走事故が起こり、模造品は淘汰されています。
どこかの科学者は、そのニュースの度に「あの程度のトラップに引っかかるのかね!その程度の技術では私の作品を模すに値しないね!ははははははぁはぁ!」と高笑いしていましたが、原因は不明となっています。
どこかの科学者は自分の無駄に高い技術を使いトラップを設置して邪魔をしているようです。
月面基地では、ヒュッケバインの解析が終了したとジェイルからの報告を受け、研究棟へ向かいます。
そして、こちらもとある事を聞き出す為に、ノエルとアーニャも伴って行きます。
「は~、やってくれましたね。ジェイルは!」
「本当ですね。監視もしていましたし、かなりの量の仕事があったのですが。」
「ジェイルは、凄い!自分の知識欲の為ならどんな逆境にも負けない。」
「そうですね。尊敬は出来ると思いますよ。こちらに被害が来なければですが。」
「それ、無理。」
「そうですね。私達は運命共同体ですから。」
「ですが、戒。こちらが禁止している事を勝手にするなど、以ての外です。」
「そのあたりは、しっかりとお仕置きしてください。」
「多分無理。そんなものものともしない。」
「懲りてくれませんか。」
「うん、無理。」
「は~~~。」
タメ息を付きながらも、アーニャを見ます。
以前に比べて表情が少しずつ豊かになってきています。
今も口元が緩み、目元が下がって、薄らと笑顔を浮かべています。
初めて会った時、表情が死んでいたのですが、少しずつ良い方向に変化してきています。
因みに、アーニャの両親は彼女の捜索を打ち切り、初めから居なかったように暮らしているそうです。
彼女を連れ去った以上強くは言えませんが、アーニャの両親に対して憤慨を覚えています。
ただ、シャルルの方は諦めておらず、秘密情報局を極秘に動かして、現在も捜索しています。
その為に、アーニャを外に連れ出す事が出来ずに詰まらない思いをさせている。
普段の生活では、見せませんが、寂しそうに地球を眺めている事があるで。
(この問題も何とかしないといけませんが、相手は大国の皇帝、手の出しようがありません。)
「どうしたの、戒。私を見つめて。」
「随分、表情が柔らかくなってきて、可愛くなってきたと思って、見惚れていたんですよ。」
「そう。」
少し頬が赤くなり、照れているようです。
そうこうしている間に、研究棟に着いたのですが、扉を開けようとした瞬間に扉の向こうより爆発音が複数聞こえてきました。
「・・・・ジェイルは何をしていると思いますか。」
「どう考えても戦闘をしていると思われます。」
「多分?」
「何と戦闘しているのでしょうか。」
「予想さえる中では、実験の失敗によって、何かが暴走したのではないでしょうか。」
「メギロートをジェイルは密かに解析していました。これは、OG物資の消費量が下がっていたので確実にしている事は理解できます。ですが、その後の行動が予測できませんが、現在、起きている戦闘と関連が無いとは思えません。それに、段々と戦闘が激しくなってきているように思います。」
「同意します。」
「爆発音が激しい。」
そう話している間のも、複数の何かが破壊された爆発音が聞こえてきたので、この前、ジェイルに製作して貰った剣、E・N・Sを取り出します。
「ノエル。扉を開けるので、アーニャを守ってください。」
「私、大丈夫だから。」
「駄目です!何が起きているのかが、わかりません!ノエルお願いします。」
「戒、わかりました。任してください。」
「では、行きますよ。」
そう言って、扉を開けます。
そこで見たものは、10体程の強化ガジェットが普通のガジェットより3倍程大きいなガジェットを取り囲むように布陣しています。
その周りを見れば、複数のガジェットの残骸が其処ら彼処に落ちているのに気が付き、どうやら、強化ガジェットの方が不利なようです。
状況を把握しようと考えていると、ジェイルから通信が入ります。
「丁度良いところに来てくれた。その巨大ガジェットを破壊してくれたまえ。」
「このガジェットは何なんですか。」
「それは、・・・・・。」
通信している間に、こちらに巨大ガジェットが周りのガジェットを吹き飛ばしこちらに突撃しきます。
その為に、ノエルはアーニャを脇に抱えて横に飛び退き、私は念動力を駆使して受け止め、逆に後方に吹き飛ばします。
「ノエル、そのまま、アーニャを連れてジェイルの基に!私はここで迎撃します!」
「わかりました。ご武運を。」
そう言って、吹き飛ばされた巨大ガジェットの横を駆け抜けようとしたノエルをコードで捕らえ様としたのを偵察にて把握した私はノエルに伸ばしてきたコードを全て切り落とします。
ですが、切り落としたコードは消滅したのですが、コードの切り口が光だし、先端まで再生されます。
その場面を見て、背中に冷たい汗か流れます。
そして、ジェイルに聞きます。
「ジェイル、一体、何を作ったんですか?」
「もちろん、ズフィルード・クリスタルを解析したんだが、そのままでは、使用できなかったんでナノマシンを作ってみたんだよ。それで、ガジェットに注入したら暴走してしまったんだ!失敗だね。」
「明るく言っても駄目ですよ!私はノエルを止めません!絶対に!」
「私を見捨てるのかね!」
「当たり前でしょう!いったい何をやっているんですか!月面基地でバイオハザードでも起こすつもりですか!」
「そんなつもりは、無かったんだよ。私も困ってしまってね。」
(嫌な予感が当たりました。まさか、こんなに早くマシンセルを作り出ししまうとは、それより、このガジェットを破壊する方法を考えなくては。)
そんな話をしている間に再生が終了し、こちらに突撃して来ます。
その突撃を横に躱し、ボディに切り付けますが、直ぐに切られた箇所が発光し、再生されてしまいます。
この場合、このガジェットを確実に破壊する為には、完全に消滅させるしか無いんでしょうが、今の私には、これだけ巨大なガジェットを吹き飛ばすだけの火力がありません。
そうこう考えている間に、コードを鞭のように叩き付けてきます。
そのすべてを躱して、すべてのコードを切り落として、センサーになっている部分にE・N・Sを突き刺します。
ですが、直ぐに再生が始まります。
「ジェイル、何か弱点は無いんですか。このままでは、ジリ貧です!」
「そうだね。考えられるとすれば再生させるにもエネルギーが必要だだから動力のジェネレターか、指令を出しているA・Iを破壊する事だろうね。」
「それは、どこに有るんですか?」
「巨大になってしまった為に、どこにあるのか、わからないんだよ。」
「くそ!」
「急に口調が変わっているんだが、どうしたのかね・」
「なんでもねー!てめーは対策を考えろ!」
「わかったよ。」
話が終了すると同時に巨大ガジェットが再生を終了して、こちらに再度突撃してきます。
左に躱し、追撃でE・N・Sを持っていない左手で殴り飛ばします。
そうして、E・N・Sを見ます。
この刀身はゾル・オリハルコニウムで出来ており、念動力を込める事により刀身を20cm伸ばす事が出来ます。
なら、更に念動力を込めれば、更に刀身が伸びるかもしれません。
「ならこれに賭けるしかねー!はぁーーー!」
そうして、E・N・Sに念動力を込めていきます。
そうすると、刀身はエメラルドグリーンに光り輝き伸びていきます。
しかし、念動力をこめている間に、巨大ガジェットがコードを伸ばしてきます。
私に巻き付く寸前でノエルが加勢に来って、ガジェットにパンチを繰り出し、吹き飛ばします。
その間に、エメラルドグリーンの刀身が4m程になり、巨大ガジェットに対して、E・N・Sを振り下ろし、叩き付けます。
巨大ガジェットが真っ二つになり、爆散します。
精神的にも落ち着き、ガジェットがもはや再生しない事を確認して、一息つきます。
「何とかなりましたね。」
「そのようです。」
「ジェイルとアーニャはどうしていますか。」
「モニタールームでジェイルは必死になってデータを収集していました。その為に、一発顔面をぶん殴り、現在、気絶しています。アーニャはジェイルを見張っています。」
「そうですか。研究棟の被害状況はどうですか。」
「実験室、実験室からここまでの通路が損傷軽微ですが、ここがかなりの損傷を受けてしまいました。」
「ここは激しい戦闘になりましたからね。仕方ないでしょう。」
「1週間以内に全て修理可能ですが、ジェイルには罰が必要でしょう。」
「そうですね。この様な事を度々起こされては、敵いませんしね。向かいますか、ジェイルの基に。」
そう言って、ジェイルの基に歩いて向かいます。
モニタールームに着くと雁字搦めに縄で縛られたジェイルが居ました。
「ジェイル。どうして、マシンセルなど造ったんですか。」
「マシンセルと言うのかね、あれは。科学者という物は自分の技術という物が試したくなるものだよ。」
「その為に、実験棟にかなりの被害が出てしまいました。それに、この基地が月にあるのが不幸中の幸いですが、下手をしたら、この基地が壊滅していたかも知れませんよ。」
「ふっ、科学の発展には多少のリスクが付くものだよ。」
「立派な事を言っても駄目ですよ。解析する事を禁止していたものを勝手に解析したのですから。それに、私達は仲間です。仲間を危険に晒すのは心情的に許せません。」
「ははは、大目に見てくれたまえ。」
「今回は、駄目です。これから、3カ月は私的な研究を禁止します。」
「ちょ、ちょっと待ってくれたまえ!私から楽しみを奪うかね!」
「笑って許す事ができません。反省してください。これから、3カ月は常にノエルに監視して貰います。覚悟してください。この話はこれで終わりにします。本題に入りましょう。」
「は~。ヒュッケバインの解析が終了した事は報告したね。」
「ええ、メギロートの件と合して、聞きに来たのですから。」
「君の機体だが、ゲシュペンスト系のGⅡフレームとHフレームをそれぞれの長所と短所を比べたんだが、コストを考えずに造る事を前提にHフレームにしたよ。」
「そうですね。ほとんど、自前ですから。それでいいと思います。」
「装甲、骨組み等に全てにゾル・オリハルコニウムを使用するつもりだよ。」
「問題は、それだけの量を確保できるかどうかですね。」
「まあ、何とかなるだろう。この前のZ・Oアーマーも余っているし、元素変換装置からも生成されているからね。それで、武装についても考えている。」
「どのような武装になるんですか。」
「念動兵器が中心になるとだろうね。君の1番の特徴は、やはり念動力だ。中心となるのは、仕方ないよ。」
「そうですね。その判断は、間違っていないと思いますよ。」
「それに、ゾル・オリハルコニウムを使用した武器も製作しよう。なに、大きさが変わるだけで問題なく製作できるだろう。」
「それは、良いですね。慣れてますし。」
「だから、T-LINKセンサーを解析させてくれないかね。念動兵器を使用するためにはどうしてもT-LINKシステムが必要になるからね。」
「それは、良いのですが、実験も頻繁に行う必要がありますか。」
「もちろんだよ。データをしっかりと取らないと。」
ジェイルは笑顔で言いますが、その笑顔に私言いようのない不安を感じてしまいます。
「ノエル。実験の時は付き添いをお願いします。」
「わかりました。」
「私も付き添う。」
「私はそんなに信用が無いかね。」
「もちろんです。」
「とても信用できません。」
「信用するの無理。」
「君たちね。」
「今日の惨状を考えてくれ。とても、信用できないよ。」
「それにしても、やはり、科学者や技術者が必要になりますね。ジェイルの負担が大き過ぎます。」
「私の事はいいよ。楽しくやっているから。それよりも、縄を解いてくれないかね。」
「出来ませんよ。お仕置きが残っていますから。」
「罰はさっきのではないのかね!」
「それは、私からのものです。ノエルのお仕置きがありますから。話は終わりですね。」
「ちょ、ちょっと待ってくれたまえ!」
「先ほども言ったでしょう。止めないと。」
「ジェイル。お仕置きです。とことんやらせて貰います。」
「ノエル、手伝う!」
「助けてくれたまえ!」
「そうだ、T-LINKセンサーは実験室に置いておきます。」
「ぎゃぁ~~~~!!!!!」
その言葉を聞きながら外に出ていきます。
(科学者の増員どうしましょうかね。引き入れるとしたら優秀な人が良いのですがね。性格が良い人いますかね。)
そんな事を考えながら。
後書き
名前:天王寺 戒
LV:11
PP:40
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~
幸運
??
??
??
??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
※完全記憶能力
精神耐性
???
???
GP:14000
秘密基地(131/131)
撃墜数:2
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