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ハイスクールD×D~進化する勇気~

作者:レゾナ
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第二十九話

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)……日本の神話などでも有名な名前の通り八つの頭があると言われている邪龍の事だ。

ちなみに悪魔の世界にもその悪名は轟いているらしく、霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)と呼ばれ恐れられている。

「あの男はそんなのを復活させようとしているのか?」

「あの男だけではありません。あいつは禍の団(カオス・ブリゲード)の一員で戦力としようとしているのでしょう」

「またテロリストか……」

俺はあいつらのしつこさに呆れていた。

だってさ?俺たちになんど計画を潰されれば懲りるんだ?

「今まではなんとか逃げ切っていたのですが……今日に限ってあの方々が警護をしていらして……」

「あの方々?」

「イッセーも知っているでしょう?()()達です」

「えっ?でもあいつら禍の団(カオス・ブリゲード)に所属しているんじゃ……」

この前あいつにあったらそう言われたぞ。

「ああ、それは周りをごまかすための作戦なんだそうです。「自分達は嫌われているならそのまま嫌われ者のままでいるさ。しかしそれでも私たちは英雄の子孫……ならば先祖に恥をかかせるのは嫌だしね」だそうです」

「曹操らしいな……」

最初はあいつもテロリストの考え方だったんだけど……まあ、戦っている間に気が変わったらしい。

「それで、私が襲われかけた時に曹操が助けてくれまして……それから私と私の娘の護衛をしてくれているのですが……」

「今日に限ってその護衛に入る人が警護に行ってしまったと……」

曹操……もうちょっと仲間の事くらい知っとけよ……。

「それで?あいつらはどうやって八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を復活だせようとしているんだ?」

「あ、はい。それについてなんですが……」

八坂は気が楽になったのかすらすらと話してくれた。

何でもその昔、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)は乱暴しすぎて封印されたが一度復活したらしい。

その時には京都の街が壊滅状態にまでなったらしいが……これに関しては八坂でも本当に信じられないそうだが()()()()八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の八つの首を同時に、ある技で全て切り裂いたらしい。

技に関しては何も分かっていないそうだが……犬の名前はウィードと呼ばれていたらしい。

その後、ウィードは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を倒した後は、八つの首をそれぞれ違う場所に埋めて封印するように言って去ったらしい。

その時に八坂は見たらしいが……ウィードの尻尾は二つに分かれていた。つまりは妖怪だったという訳だ。

しかし妖力を使った訳ではなく、ただの犬としての身体能力で技を繰り出したらしい。

………………。

「八坂、その犬って……色々と規格外じゃないか?」

「はい、私もそう思っているのですが……何分本当の話でして……」

それが本当に信じられないんだよな……だってたった一つの技で八つの首を全て切断だぜ?そんなの信じられないんだよ。

「それで?奴等のその復活の計画ってのはどこまで進んでるんだ?」

「はい、正確な情報は掴めてないのですが……奴等は七つの首を既に入手していると……」

「七つって!?もう殆どじゃないか!それで、あと一つは!?」

「あと一つは……私たちの里にあるウィード像の真下です」

妖怪の里か……だったら少しは安全かな。

「その事を禍の団(カオス・ブリゲード)の奴等は?」

「わかりません。しかしあいつらには何らかの情報がいっているのだと思います。私の他に少数しか知らない頭の場所を正確に把握していたのですから」

「だったら妖怪の里が襲撃されるのも時間の問題だな……」

「はい……」

八坂が事態を改めて把握したのか落ち込んだ顔をしている。

……はぁ……これは修学旅行は返上かな?

「わかった。俺も手伝うよ」

「えっ?し、しかし……見ていましたけど確かイッセーは修学旅行というので来たのでは……」

「いいよ。学校側には何とか言っとくから……それに久々に皆にも会いたいしな」

「イッセー……すいません、これは私たちの問題なのに……」

「いいですって。これくらいしか出来ないですし……」

さて、とりあえずは……誰に援護に来てもらうか……なんだよな……。

まず家の連中は……難しいな。

美候とかは他の事に忙しそうだし……アーサーは確かジークフリートと仲がよくないって言ってたし……黒歌には小猫と一緒にいてほしいし……。

ああ、今言ったことだけど本当の事だ。この修学旅行中だけだけど黒歌は小猫の家に寝泊まりしているらしい。

こんな感じなら姉妹仲がもっとよくなるのは目に見えているな。

さて、現実逃避はやめて……考えられるのはこの修学旅行に参加している誰かを連れていく事だ。

しかし皆、大小はあれどこの修学旅行を楽しみにしていたしなぁ……。

かといってサーゼクスさんとかに頼むのもなぁ……。

「はぁ……仕方ない。俺一人で頑張るしかないか……」

俺はそう決めて八坂と共に妖怪の里へと向かった。
















































でも、俺は気づかなかった。

そんな俺と八坂を見つめる視線があった事に……。

「あれは……イッセー君に……誰だ?」 
 

 
後書き
さて、九巻の内容ですが……まあ、結構オリジナル展開入っております。

まず英雄派は敵ではありませんし。今回の九巻のラスボスは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)になってますし。

ちなみに今回の話に出てきた犬、ウィードですが……知っている方、いますかね?

私の家族、この漫画、好きで全て買ってるんですけど……知らないという方がたくさんいると思いますね。

ちなみにこの九巻の内容である方のある技が完成に至ります……ここまで言えば誰か、お分かりですね? 
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