SAO ~青の剣士達~
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第2部 ALO
37話 再会とただいま
前書き
今回でALO編終了です
次回からはGGO編になります
気がつくと、不思議な場所にいた
「なんだよ…………空中都市なんて無いじゃないか…………」
「これが、世界樹の内部………」
ユイちゃんは少女の姿に戻っていた
「あっちの方にママが………」
ユイちゃんがそう言うと兄さんは走り出した
「兄さん!」
「キリト!」
僕達の呼びかけには答えず、走る
僕達も走り出した
しばらく行くと鳥籠が見えた
「アスナ!」
兄さんがアスナさんに呼び掛ける
「キリト君?」
「そうだよ。アスナ、遅くなってごめん」
「ううん、ずっと信じてたから」
ユイちゃんが籠の一部を消し、アスナさんに抱きつく
兄さんも抱きついていた
だが、嫌な予感がし、僕達は警戒した
「あれ?邪魔な奴らが入り込んでるな?」
声が聞こえると同時に、体が重くなる
「これ、そのうちアップデートされる予定なんだけど、君達には辛すぎたかな?」
一人の男が姿を現す
「須郷!!」
兄さんが叫んだ
須郷と呼ばれた男は兄さんを憎々しげに見た
「ここではオベイロン様と呼べ!!」
須郷は兄さんに近づき剣で刺した
兄さんは辛そうにしていた
「あれえ?まだペインアブソーバはつまみ二つ分しか弄って無いよ?」
「兄さん!」
「キリト!」
僕達はそれぞれ兄さんを呼んだ
その時声が聞こえた
『キリト君…………情けないね。君はSAO最強のプレイヤーだろう?立ちたまえ。君はさっき、システムを超えただろう?』
茅場さんの声だった
その声を聞いて、兄さんは笑っていた
「そうだな…………立ってやるよ」
そう言って、兄さんは立ち上がった
「なぜ、立ち上がった?!僕は神だぞ?!」
『須郷君、私の世界をいじくりまわさないでくれるかな?』
「違うだろ?あんたは茅場からただ奪っただけだ。あんたは偽物で偽りの神だ」
茅場さんと兄さんの言葉を聞き、須郷は怒り始めた
「茅場!!死んでも、僕の邪魔をするのか?!餓鬼!僕を侮辱するなあ!
システムジェネレート!聖剣エクスキャリバーをジェネレート!」
そう言った途端、聖剣エクスキャリバーが須郷の元に現れた
『システムログインID≪ヒースクリフ≫パスワード*****。オベイロンの管理者権限を剥奪。ペインアブソーバをゼロに』
「さあ、始めようぜ」
兄さんは背中から剣を引き抜く
『存分に楽しむといい』
須郷はこのやり取りに切れたようだ
「ふざけるな!!」
須郷が突っ込んでくる
だが、兄さんは避けず、腕を切り落とした
「う、腕が!!僕の腕がああああ!!!」
須郷が叫ぶ
「うるせえよ」
「痛い!!!!」
須郷のその言葉に兄さんは完全に切れたようだ
「痛いだ?あんたがアスナに与えた痛みはそんなもんじゃないだろ!?」
兄さんはどんどんと須郷を切って行く
そして、須郷のHPはゼロになり、リメインライトとなった
『さて、ログアウトさせてやるかね』
そう言うと、茅場さんは色々と操作をした
須郷のリメインライトが消えた
「それにしても、脳をコピーしたなんてな…………本当、変な奴」
兄さんは笑って言った
『ふむ…………君の方が変な奴だと思うのだがね。システムを超えるなど、通常は出来ないはずなのだが』
「俺に言うなよ………なあ、茅場」
『なんだね?』
「なんで、俺の愛剣達とこのコートがあるんだ?」
兄さんの質問に茅場さんは
『不満だったかな?私がこっそりプログラムに組み込んだんだが。
ちなみに君のその剣が伝説武器なのは私からのプレゼントと言う事にしておいてくれ』
茅場さんの言葉に固まる
「さりげなく、凄いこと言うなよ…………」
『さらなるプレゼントがあるのだが、それはまた今度あげよう。それでは、また会おう』
そう言って、茅場さんは去った
『管理者権限は君に移しておいたよ』
最後にこんな言葉を残して
「この現象の原因はあいつだったんだな……………」
こうして、アスナさんを含めたSAO未帰還の人々救出の旅は終わった
須郷は逮捕され、ALOは無くなった
だが、茅場さんが兄さんに種子を渡したお陰で僕達は簡単にゲームを作れるようになり
ALOは復活を果たした
アスナさんが歩けるようになり、学校が始まった頃、第一回、オフ会が開かれた
場所はエギルさんがやっているお店、ダイシー・カフェ
参加したのは、僕、兄さん、スグ、アスナさん、リズさん、シリカちゃん、ソウさん、エギルさん、クラインさん、アイリ、
ケイタ、サチ、ササマル、ダッカー、テツオにシンカーさんとユリエールさんと言う人達だった
シンカーさんとユリエールさんは、兄さんとアスナさんに大変お世話になったらしい
そして、ALOで二次会があった
*
「勿体無いな…………」
僕は、初期化して一から育て直すことにした
僕以外のみんなは初期化はしなかった
「いいのか?初期化して…‥…‥」
兄さんが聞いてきた
「うん。一から育て直して、兄さんを超えるんだ。
それにしても、意外だよ。僕はてっきり、兄さんは初期化すると思ってたから」
「まあ、そのつもりだったんだけどさ、このアバターにはいい思い出も、悪い思い出もあるんだ。
だから、消すのは辞めようと思ったんだよ。」
兄さんは後ろを振り返った
僕も後ろを振り返る
リーファが上へ飛んでいた
僕はリーファのもとへ向かう
リーファは上限高度に達し、落ちてくる
僕はリーファを受け止めた
「タク兄?」
「何処まで飛ぶのかと思ったよ?」
「あたしにとって、タク兄やお兄ちゃんのいる世界は遠いよ」
「遠いなら飛んで行けばいい。そのために羽があるんだろ?」
いつの間にか僕達のそばに兄さんが来ていた
「そうだよ。それに、僕は弱くなっちゃったからさ。一緒に行こう?あそこへ」
僕は月を指差した
リーファも兄さんもその方向を見る
その場所には懐かしい城が浮かんでいた
「あれって…‥…‥…」
「浮遊城アインクラッド。俺達のもう一つの現実だ。四分の三で終わらせちゃったからな。
一緒に攻略しようぜ!リーファ!」
兄さんが笑って言った
リーファも満面の笑顔になった
「うん!」
僕達は手を繋ぎながらアインクラッドに向かって飛んだ
僕達を待ってくれている人達のもとへ全速力で飛んだ
「もう一度、アインクラッドを攻略するぞ!!」
「「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」」
「「「「「「「ええ!!!」」」」」」」
兄さんの声に僕達は答えた
月が僕達の新たな出発を祝福しているかのように優しく僕らを照らしていた
後書き
タ「ALO編終わりました!」
アイリ「次はGGO編だね」
ソ「前回、俺は美味しいところを持って行ったので、
GGOでも持って行くぜ!」
キ「なに言ってるんだよ…‥…‥…」
アスナ「ソウ君、キリト君のいいところまで持って行っちゃダメだよ?」
ソ「それは無いから!だから、レイピアしまって!」
キ「どっから持って来たんだよ…‥…‥…‥」
茅「私だよ。キリト君。アスナ君には伝説武器として、ランベンライトをあげたのだよ」
キ「いつの間に!?」
茅「私に不可能は無いのだよ!なんて言ったって、GMだからな」
キ「はいはい、そうですね」
タ「そろそろ、終わりにするよ?では、次回も読んでください」
一同「これで、ALO編終了です。次回からはGGO編。今後もよろしくお願いします!」
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