チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
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『異世界旅行は夢いっぱい危険もいっぱい』
前書き
今回は短いです。
前回の転生者との戦いから数日後。
俺は自分の能力を使いこなせてない事を自覚し、
「そうだ! 異世界に行こう!」
異世界に修業をしに行く事を決意する。
「いきなりどうしました?」
お昼の用意をしている千歳が尋ねる。
「いや~ 俺ってまだ自分の能力を完全に把握してないから宝石剣の試運転を兼ねて修業でもしようかなっと思ってね」
あの転生者もそうだが、俺の場合は能力が多すぎてまだあんまり使いこなせていないんだよな。
欲張り過ぎた弊害だよね……まぁ 自業自得なんだけど。
今はまだなんとかなるが、これから先闇の書や管理局を相手に戦う上では力不足だ……自分の大切なものを護るためにはたとえ……与えられた力であっても自分の力だ、制御出来ない力なんて危険意外の何物でもない。
「そうですね」
「とりあえず メシ喰ってから行こうか」
「はい」
ちなみにお昼はきつねそばでした。
うどんも好きだが俺はそば派だ。
しばらくして、
「さて……」
食事俺達はマンションの屋上へと上がり。
千歳に簡易認識阻害の結界を張ってもらい俺は宝石剣へと魔力を通す。
俺の宝石剣は一見すれば黒水晶のようであるが水晶特有の透き通る透明感がしっかりとあり宝石剣特有の特殊なカッティングが施されているために太陽の光を黒い刀身が吸い込み、
吸い込んだ光が刀身の内部反射し幻想的な輝きを見せる。
また見た目の優美さとは裏腹に魔術的な処理もされており実戦でも武器として使えるようにもなっている。
そして俺は宝石剣に魔力を送り込む。
宝石剣に施された特殊な魔術的加工によって内部の魔術回路がまるで万華鏡のように輝き魔力に満ちた刀身を上段に構え、
「開け次元の扉!!」
ー斬・開ー
宝石剣によって切り裂かれた空間がまるで扉のように開き零と千歳の身体が光に包まれる。
「さて、異世界に行きますか」
俺達は次元の扉を通り異世界へと行く。
そして次元の扉をくぐり辿り着いた場所は、
「見事に砂ばっかだな」
見渡す限りどこまでも広がる砂漠でした。
「ここならどんなに暴れても大丈夫だな」
周りは岩と砂しかないから強い魔法や能力を使っても大丈夫だな。
「これからどうなさるおつもりですか?」
「とりあえず能力の練習をしたいから適当な敵を探すか」
「でしたらここから 1km程先に大きな魔力反応があります」
千歳の魔力探知によって敵の場所を特定し向かう事にした。
「ならそこに向かうか」
千歳の指示した場所へ向かうと、
「なにアレ?」
なんかすっごくでかいミミズのような怪虫がいました。
正直キモち悪い……虫苦手だから余計にキツイな。
「砂虫ですね」
何故か俺達のいる場所を凝視する砂虫(目 無いけど)。
「コッチみんな!!」
俺達を獲物と見定めた砂虫はその巨大な口を限界まで開き、
「キシャー!!」
獲物を飲み込まんと襲い掛かる砂虫。
「虫酸ダッシュ!!」
ー蹴・撃ー
俺は魔力を込めた右足でおもいっきり砂虫を蹴り飛ばす。
「ギシャーッ!?」
蹴りの衝撃によって砂虫の巨体が折れ曲がり強烈な勢いで砂虫の身体が砂の上に落ちる。
「『世界焼き尽くせし厄災の枝』(レーヴァテイン)!!」
その隙を逃す事なく王の財宝から刀身が紅い宝石のような剣を取り出し、
真名を解放する事により巨大な炎の剣へと変化させ、
「チェストォォォッ!!」
天を突く炎の巨剣を縦一文字に一気に振り下ろす
「ギシャーーーッ!!」
超高温の炎の斬撃により砂虫の巨体は切り裂かれものの数秒で灰へと変わる。
「あ~ 気持ち悪かった~」
ほっと一息をつくが、
「零様! 新たな反応が!!」
ゴゴゴゴゴッ!!
突如砂が山のよう盛り上がり、
「へっ?」
そこから現れたのは、
「ギャオーッ!!」
巨大な龍と亀のが混ざったような生き物だった。
「デカーッ!!」
目が飛び出さんとばかりに目を見開き現れた生き物の見つめる。
その大きさはまるで山のようであった。
「ラ○シャン○ン? もしくはガ○ラ?」
どちらにせよこれSFのモンスタークラスのデカさだよ?
「おそらく岩龍の最上位種だと思われます」
「どうしろと?」
「あの外殻は見た目通りかなりの強度をもっているので生半可な攻撃ではダメです」
「なら!」
俺は黒塗りの弓と螺旋をえがく捩曲がったドリルのような剣を創り弓につがえ、
「偽・螺旋剣!!」
真名を解放し放つ!
放たれた矢は蒼い光となり岩龍の甲殻に命中し、
ー爆・砕ー
「壊れる幻想」(ブロークン・ファンタズム)によって武器に込められた魔力が暴走し大爆発を起こすが、
「マジ!?」
矢と爆発によって一部の甲殻を吹き飛ばしてはいたがあまり効いた様子はなかった。
「オォォォォッ!!」
岩龍は零の攻撃に怒りをあらわにし口の中にエネルギーを溜め始める。
「はい?」
「グオォォォッ!!」
岩龍から巨大な炎のブレスが放たれる。
ー開・取ー
俺は瞬時に王の財宝から一つの指輪を取り出し能力を発動させる。
「『火除けの指輪』(アズュール)」
ー命中・爆炎ー
炎のブレスが零に命中し零は爆炎に包まれる。
「風よ」
突然吹いた強風が煙を吹き飛ばし、風が吹き煙が晴れた場所には、
「ケホ ケホ 煙い!」
煙にむせているが無傷の零達の姿があった。
「大丈夫か千歳?」
「はい」
「あんにゃろ~」
「あの硬い甲殻を破るのは難しいですね」
「ならコイツはどうだ!」
俺は右腕を天に掲げ、
『喚ぶ』
「『召喚』!!」
零の声に呼応するかの如く上空に巨大な魔法陣が描かれ。
「海神龍『リヴァイアサン』!!」
魔法陣からまるで巨大な蛇のような龍が現れ。
「押し流せ!!」
「キシャーーッ!!」
リヴァイアサンの咆哮と同時に砂漠で起こるはずのない巨大な津波が発生し岩龍を押し流していく。
「グオォォォォッ!!」
咆哮をあげながら津波に流される岩龍を零達は見送る。
「ありがとな」
俺がリヴァイアサンの頭を撫でて礼を言うと。
「グルルル」
嬉しそうに喉を鳴らして元の世界へと還って行った。
「今のうちに別世界に渡るか」
この世界は流石にまだ速いと思い俺は宝石剣を構え、
「開け!」
再び次元の扉を開き異世界に渡る。
次に渡った世界は、
お米の砂漠や酒の湧き出る泉や8本足のワニなどの地球の生体系では考えられない風景が広がっていた。
「これなんてトリコ?」
ちなみにその後この世界の生き物や植物を手当たり次第別荘に放り込んで別荘の生体系が狂うのはまた後日の話しである。
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後書き
実は一部が先の展開に関係がある伏線だったりします。
感想やアドバイスお待ちしています。
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