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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者

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第二章 魔術師と英霊たちとの邂逅 〜冬木 第五次聖杯戦争〜
  世界との契約

俺が目を覚ますと、そこはまるで海の中のようだった

ここは...どこだ?

そう思った瞬間に知識が頭に流れ込む

ここは生と死の狭間より深い場所。星の記憶、アカシックレコード、根源等々様々な呼び名がある

なるほど、通りでこの雰囲気を知っているわけだ

「また先生に呼ばれたのか?」

「残念ながら違うよ」

以前と同じように先生に魂を引っ張って来られたのかと思ったら予想外の声が聞こえた

周りを確認する、がしかし人は誰もいない

「誰だ?」

誰何を飛ばす、帰ってきた答えは想像を絶するものだった

「簡単に言えばこの世界の意思かな」

俺は息を飲んだ。意思に呼ばれたとなるとその用件は限られてくる

「ああ、勘違いしないで。別に呼んだわけじゃないよ」

は?ならばなぜここにいるのか。その質問が頭に浮かんだ

「簡単さ、君が自分で落ちてきたんだ。ようこそ星の内部に」


は?

俺は思考が停止し3秒も固まっていた(気がした)

「いやね、まさかこの世界にここまで来れる人が現れるなんて思いもしなかったなあ」

お、おう。やばい、話が入ってこない

一旦整理しよう

瀕死になる

世界の内部にくる

はあ。えっと、どういうこと?

「ようは君は何時でもここにアクセスできるんだよ」

へぇ....






え!?

まじでか!?


俺はやっと理解出来た。つまりは


「そ、君は世界を自由にできるんだよ」

ここ、世界の内部は、世界の全てがある。即ち、世界を自由にできるのだ

そんな場所に自由に来れるということは世界を好きにできるということ

だが、そんな存在を世界が許すか?

「答えは否だよ」

「やっぱりか...んで俺はどうすればいいんだ?悪いがここで死ぬ、なんていう運命(理不尽)は認められないからな」

世界に対してどれくらい対抗できるかはわからない、最悪はあれを使う羽目になるかもな

「ほんとは抑止力を使うんだけどね、それができないからなぁ」

抑止力

あるいはカウンターガーディアンと呼ばれるもの

それはこの星を滅ぼす要因を消す為に作用する力、らしいbyアカシックレコード

何かとしてこの世に現界するようで、その本質は力らしい

現界した場合は消す対象に絶対に勝てるステータスで現れるらしい

だが、それでは俺は、運命の魔術師は殺せない、殺されてやらない

「そうなんだよねー。だから、君と契約をすることにした」

っ、そうきたか

世界による契約、これはどんなことがあっても反故にすることはできない

何が出てくる

「そんな身構えないでよ、交渉なんていらない内容なんだからさ」

だとしても、軽々しく結べば後悔するはめになる

「はぁ...単刀直入に言うよ、契約内容はこうだ。

1.世界に対して壊れる、滅びる等の命令はしない

2.抑止力を君の半径2kmに出現させないしその範囲内にいる人を対象にしない。もちろん君自身も

3.ただし、半径2kmに排斥対象が居た場合消してもらう、ただし優先順位は1番でなくてもいい


これさえ守ってくれれば君にこの世界を、具体的には第零法 世界の管理の使用に対してなにも干渉しない」

え?これだけ??

1に関してはまあ当たり前だろ

2に関してはこっちに抑止力がこないからok

3に関してはようは仲間の命優先でいいし、2kmから出ればその義務もなくなる

「デメリットないな」

「だから言ったでしょ?交渉なんていらないって」

確かにそうだ。これなら問題ないな

「了解だ、この契約を結ぼう」

「ん、これで君は6種類目の魔法使いだね」

魔法使い?魔術師とは違うのかなってああ、なるほど

正式に契約を結んだからか情報もスムーズに入ってきた


そう思った時、俺の体が浮かんで行く感覚がした

「そろそろ目覚める頃だね、しばらくは話せないと思うけど、またね」

それにしても随分フランクですな、意思どの

それが俺の最後の思考だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ん、んーー」

目を覚ましたらそこは知らない天井だった

「またかよ、最近知らない天井で起きるの多くないですか?」

「目覚めたかね?」

知らない声が聞こえた。いや、知ってる

「確か、アーチャーだったっけ?とするとここは君たちの家かな?」

赤い外套を纏い、肌は浅黒く髪は白い。名前は確かアーチャーとか言っていた人物がドアにもたれかかっていた

今俺はベットに寝かされていて、ここは恐らくゲストルームなのだろう、必要最低限の物しか置いてない

「ああ、調子はどうかね?」

「万全ではないけれどもう動けるよ。助かった」

俺はアーチャーに対して軽く礼をする

「礼ならマスターに言ってくれ。腹が減ったろう、食事を用意してある。ついてきたまえ」

それは命令。完全に警戒されてる

ま、そうなりますよねー

だってあんなものとタイマンはれていたんだもん。警戒するわ

おとなしくアーチャーの後ろについていく。しばらくするといい香りがしてきた

腹減った....

食堂と思わしき場所に着くと、そこには一人席に着いていた

黒い長髪、碧目をしている。一般的に言えば綺麗な部類だろう

この容姿に対してこの感想って、枯れてるなあ....

過去の出来事が原因で蒼炎は余程のこと後ない限り女子の容姿に対して興味を抱くことはない

もちろん人並みの性欲はあるし、男好きというわけではない

閑話休題

「助けていただいてありがとう。感謝する」

俺は先ず礼を言った。すると、相手は手を振りながら

「とりあえず、ご飯食べましょう。お腹減ったでしょう?」

といわれ、食卓にあった割と豪華なご飯をいただくことにした











「ごちそうさまでした。美味しかったです」

「ふむ。口にあったようでよかった」

どうやらアーチャーが作った料理のようだ。それにしてもなかなか美味しかった。久々に料理を作ろうかと思った

先生が料理を作れなかったおかげで料理の腕はなかなかのものだと自負している

「さて、本題に移りましょうか」

目の前の少女が問いかけてきた

「あなたは何者?」

「俺は遠藤蒼炎、魔術師兼魔導師だな」

「魔導師って?」

「あー、長くなるから後ででいいか?」

「ならどうしてあそこにいたの?」

「落ちてきたの間違いじゃないか?転移したらああなった」

「ちょ、転移!?どうやったの、教えなさい!!」

「おいマスター、話がずれて「うるさいわね!気になるんだからしょうがないでしょ!!」う、うむ」

「その前に名前を」

「遠坂凛よ。さあさあ、早く教えなさい....


30分後


ようやく説明が終わった...

話してないのは歳の話とか第零法のはなしだな

全ての話が終わった後、遠坂は少し考える素振りをした

1分くらいたつとこう言った

「あなたはマスターではないのよね」

マスター、すなわち令呪を持つもの。そんなものは持ってない

「ああ」

「なら、私たちに協力してくれない?その代わり衣食住は提供するわ」

悪い話ではないな

「アーチャーはどうなんだ?」

問題はこの人だ、さっきからずっっと観察されててちょっと居心地悪いかったんだよな

「私はマスターの方針に従うよ」

なんと口から出たのは意外な言葉。まさかOKがでるとは

「なら全然問題ない。同盟、喜んで受けるよ」

「ありがとう」

笑顔で遠坂が右手を出してくる。俺はその手を握りしめ、握手を交わした

「それに断ったら襲ってくるだろう?俺は部外者なんだから」

「わかってるじゃない」

俺が苦笑いで言うと相手は嫌な笑みを浮かべながらそう答えた

「さて、同盟組んだのはいいが。少し休ませてくれないか?まだ完治はしていないんでな」

「ん、わかったわ。さっきの部屋なら自由に使っていいわよ」

「ありがと」

俺は体を休めるために、そしてあることをするために自分の部屋へと戻った

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「凛、良かったのか?」

「ええ、戦力は多い方がいいわ。それに少なくとも彼方は裏切らないと思うしね」

「まあ、確かに先日の戦いからそう推測はできるが...」

「それにいざとなればあなたがいるでしょう?」

「まあ、ね。ただ、楽勝とはいかないと思うがね」

「しばらくは様子を見てから信頼するかは決めればいいでしょ?幸いに向こうはマスターでないのだからこちらからしかける理由はないわ」

「君がそういうのなら好きにしたまえ」

「そうさせてもらうわ」 
 

 
後書き
遅れて本当に申し訳ないいいいいいい 
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