赤城と烈風

「開戦時の編制、布陣に異論は無いか？」
　参謀長の声が響き、記憶の扉を開く。


・第1艦隊（上陸船団直接護衛、地上戦の援護）本隊、近藤信竹中将
第1戦隊
『長門』（45口径410㍉砲4基8門、50口径140㍉砲12門、40口径127㍉高角砲4基8門、60口径25㍉機銃48挺、25㌩）
『扶桑』『山城』（〃、〃4基8門+単装4門、〃、〃44挺、24.5/7㌩）
第2戦隊
『伊勢』『日向』（45口径356㍉砲6基12門、〃8門、〃、〃40挺、25.1/3㌩）
第3航空戦隊
『龍驤』（28連装120㍉噴進砲6基、25㍉機銃28挺、零式艦戦『烈風』常用30機+補用6機、28㌩）
『大鷹』『雲鷹』（45口径120㍉高角砲4基8門、〃36挺、『烈風』48機+補用6機、27㌩）
第1水雷戦隊
『阿武隈』（140㍉砲5門、25㍉機銃24挺、魚雷発射管2基[8本]、34.2㌩）
『暁』『響』『雷』『電』（50口径127㍉砲3基6門、〃16挺、〃2基[6本]、34㌩）
『初春』『若葉』『子日』『初霜』『有明』『夕暮』（〃2基4門、〃20挺、〃、32.9㌩）
第6水雷戦隊
『由良』（『阿武隈』と同じ）
『吹雪』『白雪』『初雪』『叢雲』『東雲』『白雲』『磯波』『浦波』（『暁』と同じ）

・第2艦隊（上陸船団間接護衛）前衛、南雲忠一中将
第4戦隊
『愛宕』『高雄』『鳥海』『摩耶』（50口径203㍉砲5基10門、120㍉高角砲4門、25㍉機銃32挺、魚雷発射管2基[8本]、34㌩）
第5戦隊
『妙高』『那智』『羽黒』『足柄』（〃、127㍉高角砲4基8門、〃、〃4基[16本]、33.8㌩）
第7戦隊
『鈴谷』『熊野』（60口径155㍉砲3基9門、〃8基16門、〃50挺、〃4基[12本]、35㌩）
第8戦隊
『利根』『筑摩』（〃4基12門、〃6基12門、〃41挺、〃、35㌩）
第2水雷戦隊
『神通』（140㍉砲5門、25㍉機銃24挺、魚雷発射管2基[8本]、32.9㌩）
『陽炎』『不知火』『黒潮』『親潮』『早潮』『夏潮』（127㍉砲3基6門、〃20挺、〃、35㌩）
『初風』『雪風』『天津風』『時津風』『磯風』『浜風』『浦風』『谷風』『野分』『嵐』（〃、〃、〃2基[10本]、〃）
第4水雷戦隊
『那珂』（『神通』と同じ）
『朝潮』『大潮』『満潮』『荒潮』『山雲』『夏雲』『朝雲』『峯雲』『霰』『霞』（127㍉砲3基6門、25㍉機銃16挺、魚雷発射管2基[8本]、34.5㌩）

・第7艦隊（同上）後衛、高須四郎中将
第3戦隊
『金剛』『榛名』『霧島』（356㍉砲4基8門、140㍉砲12門、127㍉高角砲4基8門、25㍉機銃40挺、29.8～30.5㌩）
第1航空戦隊
『加賀』（127㍉高角砲8基16門、25㍉機銃40挺、『烈風』48機+補用9機、97式艦攻『天山』24機+補用9機、28.3㌩）
『瑞鳳』『祥鳳』（120㍉噴進砲8基、25㍉機銃30挺、『烈風』15機、99式艦爆『彗星』12機+補用3機、28.7㌩）
第6戦隊
『古鷹』『青葉』『衣笠』（203㍉砲3基6門、〃4基8挺+単装28挺、魚雷発射管2基[8本]、32.9㌩）
第9戦隊
『大井』『北上』（140㍉砲3門、〃24挺、〃8基[24本]、31.7㌩）
第5水雷戦隊
『五十鈴』（『長良』と同じ）
『綾波』『敷波』『朝霧』『狭霧』『夕霧』『天霧』『朧』『曙』『漣』『潮』（『暁』と同じ）

・第8艦隊（同上）遊撃、山本五十六大将直率
第2航空戦隊
『蒼龍』（127㍉高角砲6基12門、120㍉噴進砲6基、25㍉機銃28挺、『烈風』36機、『彗星』18機+補用9機、34.5㌩）
『飛龍』（〃、〃、〃、〃、『彗星』21機+補用6機、34㌩）
第4航空戦隊
『比叡』（〃8基16門、〃8基、〃32挺、『烈風』39機、『彗星』24機+補用9機、29.7㌩）
『赤城』（〃、〃、〃、『烈風』37機、『天山』21機+補用6機、97式艦偵『彩雲』6機、30.2㌩）
第5航空戦隊
『翔鶴』『瑞鶴』（〃、〃、〃、『烈風』45機、『天山』21機+補用16機、〃、31.2㌩）
第10戦隊
『加古』（〃6基12門、〃2基、25㍉機銃28挺、32.9㌩）
『秋月』『照月』『初月』（40口径100㍉高角砲4基8門、〃1基、〃20挺、〃）
第12戦隊
『最上』『三隈』（155㍉砲2基6門、127㍉高角砲6基12門、〃41挺、魚雷発射管4基[12本]、零式水偵『瑞雲』9機、35㌩）
第16戦隊
『長良』『名取』『鬼怒』（『阿武隈』と同じ）
第3水雷戦隊
『川内』（『神通』と同じ）
『白露』『時雨』『村雨』『夕立』『春雨』『五月雨』『海風』『山風』『江風』『涼風』（127㍉砲2基4門、25㍉機銃20挺、魚雷発射管2基[8本]、34㌩）


　???
　なんか、違う！

（精神交換対象の表層記憶に異変
　心話モード選択、情報を補填する）
　異様な《声》が轟き、時を停めた。