転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0575話
この事態をどうにか出来る手段がある。それを聞いたアルティスはいつも冷静なその顔に笑みを浮かべ、同時にテツヤとレフィーナもまた同様だった。
『それで、どんな手段なんだ?』
勢い込んで尋ねてくるテツヤだったが、俺はそれに黙って首を振る。
「この件についてはシャドウミラーの重要機密と言ってもいい内容だ。悪いが教える事は出来無い。だが、間違い無くソーディアンと修羅達はここからいなくなるというのだけは保証しよう」
『……どうしてもその方法を教えて貰えませんか?』
テツヤの代わりという訳でも無いだろうが、レフィーナが尋ねてくる。
「ああ、悪いがこの件に関してはこっちは譲る事が出来無い。……アルティス、この件について相談したいからシロガネに来てくれ」
『分かった。すぐにマルディクトでそちらへと向かわせて貰う。フォルカはどうする?』
「こっちの話し合いでどの程度の時間が掛かるか分からないからな。まだそっちにいてもいいだろう。恐らくこっちの件が上手くいったら暫くは会えないだろうから、別れは今のうちに済ませておくように言っておいてくれ。……テツヤ・オノデラ、ソーディアンに向かっているという艦隊だが、1時間や2時間で到着する訳では無いんだな?」
『あ、ああ。少なくても半日程度は掛かると思ってもらって構わない』
よし、これで時間的な問題は解決したな。後の問題は、修羅が何人いるかだ。
俺が考えている手段。それは至極単純なものだ。生きている修羅をシロガネに積み込み、ソーディアンを無人にして空間倉庫に格納。その後はニーズヘッグのシステムXNを使ってシロガネごとホワイトスターへ……といった流れだ。
修羅の人数がどの程度いるのかは分からないが、もしシロガネに入りきらないようなら最悪修羅神は宇宙でも移動可能なのだから、シロガネの周囲に浮かばせておいてシステムXNを使うという手段もあるしな。
つまり、空間倉庫の存在を秘密にしているヒリュウ改やハガネの連中にはどうしても知られたく無い方法な訳だ。
「なら、とにかく急いで準備を整えるか。アルティス、少し急いでくれ」
『分かった、すぐに向かう』
「ヒリュウ改とハガネは……とりあえず暫くは待機って所だな。さっきも言ったように、今のうちにフォルカ・アルバークとの別れは済ませておいてくれ」
『……了解した。色々と聞きたい事があるが、それは聞かない方がいいんだろうな』
「ああ。ただ、そうだな……あのタコに何かを聞かれたら、イスルギ重工を通せとでも言っておけ。それで十分だろう」
『ははっ、そうだな。ではその言い訳を使わせて貰うとしよう』
「それとこっちで保護している、そちらの機体のアステリオンAXとそのパイロットも引き渡すから一応回収用の面子をこっちに送ってくれ」
『ああ、分かった。すぐにそちらに送らせる。では諸々の準備もあるし、一旦通信を切らせて貰うぞ。そのケネス少将にも通信を送らないといけないのでな』
『では、私の方も一旦通信を切らせて貰います』
そう言い、ヒリュウ改とハガネからの通信が切られるのだった。
「マリュー、受け入れの準備を」
「ええ。とは言っても、やるべき事はそれ程多くはないのだけれどね。アステリオンAXをすぐにでも動かせるように量産型Wに準備させておけばいいだけだし。アルティスさんとの話についてはブリーフィングルームでいいのよね?」
「ああ。……レモン、アステリオンAXについてのデータ収集はいいのか? もしやるのなら向こうから迎えが来る前に済ませておいて欲しいんだが」
そんな俺の言葉に、レモンは小さく首を振る。
「あの機体に関してのデータは、おおよその所をフィリオから聞いているから問題無いわ。特に欲する技術がある訳でも無いし。……フィリオがシャドウミラーに参加する前ならテスラ・ドライブの技術が欲しかったかもしれないけど、今のシャドウミラーはニーズヘッグの時に開発した技術的蓄積もあるから、テスラ・ドライブに関してはこの世界でも他の追随を許さない程のレベルなのよ。他にも管制ユニットのノウハウという問題もあるけど、そっちに関してもニーズヘッグはアクセルがいる限り関係無いし」
なるほど。どうやらレモン的にはアステリオンAXは既存の技術の集大成という意味でならそれなりに評価をしてはいるが、シャドウミラーが求める新技術という意味ではそれ程興味は無いらしい。
「分かった。……スレイ、アイビス・ダグラス、ツグミ・タカクラの2人を格納庫まで案内してくれ」
「ちょっと待ってくれ。何で私が……」
どこか不服そうに告げてくるスレイだが、その表情は本気で不満を言っているのではなく、どこか戸惑っているように見える。
「通信を聞いていたんなら分かるが、ヒリュウ改やハガネとはこの場で別れる事になる。なら、話をしておいた方がいいんじゃないか?」
「それは……」
「とにかく、元チームメイトなんだ。そのくらいの事はしてやれ。お前としても喧嘩別れとかはしたくないだろう?」
いや、正確に言えば喧嘩別れではないんだろうが……それでも、あのアイビスがスレイを庇った件で多少なりともお互いの溝が埋まっているのは確かなのだろう。少なくても、以前はアイビスの名前を出すと途端に不機嫌になったのが、今はそれがないのだから。
「……しょうがない、分かった。だが、いいか? これはアクセルに言われたからだぞ? その辺を誤解するなよ?」
「ああ、それでいいさ」
「なるほど、こういうのがツンデレというのか」
俺とスレイの様子を見ていたムウがボソッと呟き、それを聞き咎めたのかスレイがその鋭い視線をムウへと向ける。
「おお怖い怖い」
だが、役者としてはやはりムウの方が1枚上手だったのだろう。大袈裟に肩を竦めてスレイの視線を受け流すのだった。
そしてその場は取りあえず解散し、パイロットは次に何かが起きた時の為に休憩させ、俺はレモンとコーネリアの2人と共に格納庫へと向かう。マリューはシロガネの艦長という役職上ブリッジに残る事になっていて、ちょっと不満そうな顔をしていたが。
「……まさか、あのニーズヘッグがここまでダメージを受けるとはな」
格納庫に到着するや否や、メンテナンスベッドに固定されているニーズヘッグを見てコーネリアが呟く。その表情は驚愕と表現するのが正しいだろう。
「それだけネオ・グランゾンとシュウ・シラカワが強敵だったって事だろうな。正直、奴が操られている状態でなければ勝てたかどうかは微妙なところだった」
両足首から先が無い状態なので立たせる訳にもいかず、横になっているニーズヘッグはまさに激戦を潜り抜けた機体その物と言ってもいいだろう。
……いや、ソーディアンに突入してからの連戦を思い出せばシャドウミラー隊で量産型W以外に殆ど被害が出ていないというのは、ある意味奇跡的なものがあるんだろうが。
まさか、幹部の中で一番機体の損傷が激しいのが俺だってのは……正直微妙な感じだ。
「アクセル!」
3人でニーズヘッグを見守っていると、唐突に背後から声を掛けられる。そちらを振り向くと、そこにはスレイ、アイビス、ツグミの3人がこちらへと近寄ってくるところだった。
「来たか。向こうからのお迎えはまだ少し時間が掛かるようだから、暫く待っていてくれ」
「あ、はい。……その、アクセル・アルマーさんですよね? ……フィリオ少佐の病気を治してくれて、ありがとうございます!」
ツグミが勢いよく頭を下げ、それに釣られるようにアイビスもまた頭を下げる。
「ありがとうござます!」
「何、気にするな。こっちにも利益があるからこその行動だしな。それよりも、俺としてもお前達には礼を言わせてくれ」
「……アクセルさんが私達に、礼?」
何故そう言われているのか、全く分からないといった表情のアイビス。
ツグミは俺の言いたい事を大体理解しているのか、どこか寂しそうな表情を浮かべている。
「ああ。お前達の機体がスレイの機体を庇ってくれなかったら、俺は大事な仲間を失うところだったからな」
その言葉を聞き、アイビスは意外そうな表情を。ツグミはやっぱりかといった表情を浮かべる。そう、俺の言葉はスレイは既にプロジェクトTDのメンバーではなく、シャドウミラーの一員だと言っているのに等しいのだから。
「スレイ……」
アイビスが思わずスレイの名前を呼びながら視線を向けるが、スレイは小さく頷いて口を開く。
「そうだ。今の私はプロジェクトTDのNo.1ではない。アクセル率いるシャドウミラーの実働班のスレイ・プレスティなのだ」
「……それで、いいのね?」
「ああ」
ツグミの言葉に逡巡無く頷くスレイ。そして、やがてアイビスの方へと視線を向ける。
「そこの流星は色々と頼りないところもあるが、宇宙へ向けている想いだけは認めてやってもいい。だが、技術がまだまだ足りていないからな。タカクラチーフ、頼んだぞ」
「ふふっ、そうね。それにしても、あのスレイがまさかそんな事を言うなんて。……もしかして、恋でもして変わったのかしら?」
そう言いながら、チラリと俺へ視線を向けるツグミ。
いや、スレイの恋の相手を俺と予想しているかもしれないが、俺はいつもスレイに怒られたり、文句を言われてばかりだからその可能性は限りなく低いだろう。俺としてはスレイ程の美人に好かれたりしたら十分すぎる程に嬉しいんだけどな。……待て。今そんな事を考えてると……
「あら、アクセル。嬉しそうね?」
「全くだな。これは今夜にでもちょっとしっかりと話をしないといけないだろうな」
ほら、来た。この2人は時々念動力者じゃないかってくらい勘が鋭くなるんだよな。
「タ、タカクラチーフ、いきなり何を意味不明な事を言ってるんだ! わ、私はだな。別にこんな奴の事なんか何とも思っていないぞ! いや、もちろん兄様の病気を治療してくれたのは感謝しているが、それとこれとは話が別だ!」
レモンとコーネリアにどう反応しようか困っていた俺を元に戻したのは、顔を真っ赤にして怒っているスレイだった。
そこまで否定しなくてもいいと思うんだが……
そんな風に思っていると、やがて格納庫にアラームが鳴り響く。どうやら向こうからのお迎えが来たらしい。
レモンやコーネリア、スレイ、アイビス、ツグミ達も馬鹿話を止めて格納庫に入ってくる機体へと視線を向けていた。まず最初に入って来たのは、修羅の件を俺に相談する為にマルディクトが。そしてそれに続くようにエクサランスが2機に、R-3パワードだ。あ、エクサランス・ライトニングはアイビス達を運ぶ為かシャトルを持っているな。
そのまま格納庫へと着地した機体から、それぞれのパイロット達が降りてこっちへと向かって来る。
「アクセル、転空魔城の件についてだが……」
「ああ、それについてはちょっと待ってくれ。まずはシロガネにいたパイロット達を機体と一緒に引き渡さないとな」
「む、そうか。分かった」
幸いアルティスは俺の言葉を大人しく聞き、そのまま1歩後ろへと下がる。
そして次にコックピットから姿を現したのはフィオナ、ラウル、ラージ、ミズホのエクサランスチームだった。
「アクセルさん!」
真っ先に俺へと声を掛けて来たのは、フィオナ。そのまま走って俺達の方へとやってくる。
「アクセルさん! ここでお別れってどういう事ですか!? 私達と一緒に地球に戻らないの!?」
がーっと勢いよく告げてくるフィオナ。その隣にいるラウルもまた同様に、言葉には出さないが妹と同じような視線を俺へと向けている。ラージやミズホもまた同様だった。
「落ち着け。お前も聞いたと思うが、俺達は色々とこの世界では悪い意味で有名でな。その辺はインスペクター事件で俺達と敵対したんだからラウル達は分かっているんだろう?」
「……そうですね。今回の場合は修羅という脅威がありましたので妙なちょっかいを出されませんでしたが……」
「それに、ソーディアンを連邦軍に……それも、ケネス少将に与える訳にはいかないでしょう?」
ラージの言葉に続けるようにして言葉を挟んできたのは、R-3パワードから降りてきたアヤだった。
「お前が来るとは思わなかったな」
「あら、何でかしら? 私は貴方との縁も深いし、この子達の引率に選ばれても不思議じゃないでしょう?」
「……まぁ、それは確かにな」
「ふふっ、それに私もアクセルと1度ゆっくりと話してみたかったのよ。この前のイェッツトレジセイアの時は戦闘中で、それ以後も連戦だったしね」
「そうか? ……そうかもしれないな。俺としてもアヤと話すのは悪くない気分だ」
お互いに笑みを浮かべながら話していると、何故か突然フィオナが地団駄を踏む。
「アヤ大尉! アクセルさんにベタベタしすぎじゃないですか!?」
「あ、あら。そうかしら? 私としてはそうでもないんだけど……」
「それはきっとアレだな。俺の中にアヤの念動力がある影響だろうな」
「アクセルさんも! ちょっと大人で美人だからって、アヤさんにデレデレしすぎです! レモンさん、何で怒らないんですか!?」
そして怒りの矛先はレモンの下へと。
……妹分として、やっぱり俺がアヤと仲良くしているのは気に入らないんだろうな。
「だって……ねぇ?」
苦笑を浮かべながらコーネリアへと視線を向けるレモン。
その視線を向けられたコーネリアもまた、苦笑を浮かべるのみだった。
「あー、取りあえずブリーフィングルームに行かないか? ここで話しているよりはマシだろう?」
俺のその言葉で、一同はブリーフィングルームへと向かう事になるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:509
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