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東方夢想録

作者:茅島裕
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博麗神社 編
博麗霊夢ルート
  第18話 雨の日

現在午前8時(冬祭り前日)

「ハロ」

窓を開けて小さく呟いた。朝がきた、土砂降りの朝が

何かとてつもなく大事の夢を見ていた気がする
何故隠してしますのですか? 誰にも会いたくないのですか?

「あれ?...」

目から大粒の汗が出ている。とりあえず顔を洗う、涙の跡を隠すため
心の底からおお泣きするほどありがとうって言いたいの?

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

顔を拭き、居間へ向かった。居間には霊夢が炬燵(こたつ)(あた)っていた
霊夢は困った顔をしてオレを見る
そりゃ困るだろう、準備しなきゃいけないのに土砂降りなんだから

「さて、どうするか」

そう呟きながらオレは霊夢と向き合うように炬燵に中った
あまり人が困っている顔は見たくないのだ

「霊夢はどんな屋台を出すんだ?」

霊夢「え?...くじ引きよ」

「あぁ。だからあんなに玩具を頼んできたのか」

結構な量があったはずだ、ありゃ大変だろう
もちろんオレも手伝うがな

「明日の何時に祭りが始まるんだ?」

霊夢「午後6時から」

なんだ、心配する必要ないじゃないか

「じゃあ明日の午前に建てるか」

霊夢「それはダメ」

霊夢の言葉を聞きオレが不思議そうな顔をすると

霊夢「建てる前に建てる物と(れいむ)の準備があるでしょう?」

「それどうした」

霊夢「明日の午前に屋台を建てる人多いのよ?」

「あぁ、そう言うことか」

オレ達同様物を運ぶ人が多くなる。するとオレ達は人が増えた分物を運ぶのが苦にになる
用は今日運べば簡単、明日運べばめんどくさいと言うことだ、が、結局雨降ってたらめんどくさい

「はぁ....霊夢、荷物出せ」霊夢「えっ!?」

「準備してきてやるから荷物寄越せってことだ」
とオレは親指で表を指す

すると霊夢はコクンと頷き、裏口にある倉庫へ向かって行った

「星花はどうする、残るか?着いてくるか?」

星花「...残る、星花、雨キライ」



やっぱり着いて来させる→星花ルート (?)

そのまま了解する→引き続き霊夢ルート



「了解」

星花「だから、おにぃしゃまも、行かないで??」

星花はオレの服の袖を掴んだ、そして

星花「行っちゃいけない気がするよ」

星花がおろおろしながらそう言った、なので

「大丈夫だよ、なにがあっても帰ってくるって」
と笑顔で星花の頭を撫でた

ただ、星花にそんなことを言われるとホントに何か起きそうだな
たとえホントに何かあって帰って来れなかったらごめんな...霊夢、星花、ルーミア

オレは最後かもしれないこの癖のついた頭を撫でる行為を身に噛み締めて
何時(いつ)もより長く頭を撫でた

 
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