テイルズオブエクシリア〜転生者はイレギュラー〜
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〜劾改めまして、レオン〜
俺は神と名乗る爺さんにリーゼ・マクシアというテイルズシリーズの1つ、テイルズオブエクシリアの世界に転生させられ、その世界を目指している。そして、光が差し込み、出た先が…
シュボン!
「空中ってどういうことだああ!!!」
俺が出た先は何とよくある転生話でのお約束の空中からの現れ方であった。
「オーマイガー!!」
シュド—————ン!
俺はそのまま地面に激突して気を失った。
〜レオンSIDE OUT〜
〜第三者〜
「あれ?子供が倒れている!?しかも、怪我をしているじゃないか!」
レオンが倒れているところに1人の男が通りかかった。その男は荷物を降ろし、レオンに近づく。
「た、大変だ!歳はミラ様と同じぐらいだ。これは急いで傷を…!」
男がレオンに手を伸ばした。が、
バサッ!
「ハァ!いってぇ〜あの野郎!今度会ったらぶっ飛ばす!」
そういい、レオンが怒りの表情と共に目を覚ました。
それを見ていた男は思った。
「(痛いだけじゃすまなそうな怪我を……何でこんなに元気なんだ?この男の子は)」
と、思っていたのであった。
〜第三者 OUT〜
〜レオンSIDE〜
俺が目を覚ますと目の前には男性がいた。
「ん?あんたは?」
俺は男性に誰かと聞いてみることにした。
「あ、ああ……私はこの近くにある村…ニ・アケリアのものだ。ニ・アケリアに帰る途中に君を発見したんだ。怪我は大丈夫かい?」
「怪我?(本当だ。血が出ているな。だったら……)ご心配なく。ファーストエイド」
俺はテイルズシリーズでお世話になった治癒術であるファーストエイドを発動させ、傷を治した。
「おお、治癒術が使えたのかい?なら、安心だね」
よっこらしょっと、と言って男性は大きな荷物を背負った。
「じゃあ、君も一緒にニ・アケリアに……ん?この音は何だい?」
「この音は……地響き?」
俺と男性は音のする方向を見てみた。すると……
『ギャオォォォォォ!!』
『シャシャシャ!!』
『ウッキィ!!』
多種類のモンスターがこちらに向かって来ていた。
「う、うわあああ!!!モンスターの群れだぁ!?に、逃げないと!!君も来るんだ!!」
男性は俺の手を掴むが、俺はそれを自分から離した。
「な、何のつもりだい!?」
「あんたは先に逃げて、村の人達に伝えてくれ。俺が時間を稼ぐから戦える人を呼んでくれ」
俺がそういうと男性はいう。
「む、無理だ!!私のいる村には戦える人は……戦えるお方はお一人しかいない!!」
「だったら、その戦える人を呼んで来い!死にたいのか!!」
「ヒ、ヒイィィィィィ!!」
男性は悲鳴を上げながら走り去っていった。
さてっと……
俺は腰にしまってあった剣を構える。
「さぁって、この世界に来て、初の戦闘だな。今俺が使える技は分かっているし……時間を稼ぎますか!!」
そういい、俺はモンスターの群れへと走っていく。
「いくぞオラァ!!蒼破刃!」
バシュン!
剣からエネルギーの塊をモンスターの群れに目掛けてはなった。
蒼破刃は敵を貫通する技であるため、先頭にいた者の後ろにいたモンスターは消え去った。
「閃いたぜ!蒼破追蓮!」
バシュンバシュン!
俺は頭に浮かんだ技を使ってみると、連続で蒼破刃を放った。
『ギャォォォォォォ!?』
『シャシャシャ!?』
『ウッキィ!?』
一気に仲間をやられて驚くモンスター達を背に俺は、
「続けて喰らえ!スプラッシュ!ファイアーボール!」
空中からの水圧、飛んでくる火の玉などがモンスター達を飲み込んでいく。
「おお、しっかり使えるな!にしても、このオリジナル的なスキルは何だ!?」
俺は頭に浮かびあがるスキル名に驚くが、問題ないかと納得して戦う。
「さあ、戦いは始まったばかりだぜ!俺を満足させろよ!!」
俺は剣を強く握りしめ、
「ウオォォォォォォ!!!!」
モンスターの群れへ走り出した。
〜レオンSIDE OUT〜
〜?SIDE〜
ふぅ、今日も無事に破壊できて良かった。
私の名はミラ。ミラ・マクスウェル。私はいつものように精霊を殺して使う奴ら『アルクノア』が黒匣(ジン)を使い、私を殺そうとしていたが、私は逆に返り討ちにしてやった。そのまま、私はニ・アケリアに戻ってきたが、何やら騒がしいな。何か、あったのだろうか?
「あ、ミ、ミラ様!」
「どうかしたのか」
私に近づく男。その男は何やらソワソワしているが、どうしたのだろうか。
「じ、実は、ニ・アケリア参道にモンスターの多種類の群れが来ていまして、そこで偶然倒れていた子が私を逃がすためにモンスター達と戦っているのです。どうか、ミラ様のお力でそのものをお助けください!」
「ふむ…」
それは困るな。私は別にシルフの力で飛んで社に戻ればいいが、この村の者たちにはそれができない。しかも、私を祀って拝めてる者達が迷惑しているみたいだしな……この村は私にとっても落ち着くところだ。なら、
「分かった。私がモンスター達を倒そう」
「あ、ありがとうございます!」
男が私に拝める姿勢を取ると、他の者たちもそうした。ふむ、いい加減、このようなことはしなくてもいいのだがな。
「では……いこう。シルフ」
【わかったよ】
シルフが返事をし、私は風に包まれ、空を飛んだ。
そのまま、ニ・アケリア参道へ向かった。
空から参道を見下ろしてみると私と同じぐらいの子供が戦っていたが……これはすごいな。地面が裂けているし、何よりもモンスター達が彼を恐れているのか?だが、タダの子供にモンスターが臆することはないだろう。
【うわー凄いでしよあの子。初級だけど精霊術を詠唱しないで使っているよでし】
【あの年であそこまでできるとは……大した奴だな】
【まあ、確かに凄いけどね】
【称賛に値しますね。彼にとってニ・アケリアは関係なにのですし、ほっておくのが普通ですが】
四大達も不思議がっているようだな。
「シルフ。彼が何かを言っているみたいなのだ。声を拾ってくれ」
【わかったよ!はぁ!】
シルフに頼み、彼が何を言っているのかを聞きとってみる。すると、
「ハァハァハァ。しんどくなってきたな。途中まで数えたが、すでに500以上は斬ったり吹き飛ばしているんだが……けど、逃げられないよな!この先には戦う力のない人達がいるって聞いたし、今の俺にはそんな人たちを守る『義務と責任』がある!ウオォォォォ!!!!」
そのまま、彼はモンスター達の群れへ向かった。
そこからは火・水・風・地などの精霊を多く感じた。
「…………」
【ミラ、どうするのですか?彼を助けるのでしょ?】
【人間にしては珍しいものだな】
ウンディーネとイフリートがそういう。確かに人間があんなことを言うとは……気にいった。
「いくぞ、お前達」
『【了解!/承知!】』
私はそのまま、地上に向かって降りていった。
〜ミラSIDE OUT〜
〜レオンSIDE〜
「ハァハァ……戦える人ってまだかよ。(といっても、戦える人ってどう考ええてもミラだよな)」
今思えばそうだった。ミラしか戦えないだろうし、巫女の……誰だっけ?ま、いいか。
「ハァハァ……仕方ない!倒しまくっていいたらレベルが上がった気がするし……いくぜぇ!!」
俺がいざ、再び突撃しようとしたら、
シュドン!バシャ!ザシュシュ!ズドォン!
「何だ!?」
いきなり、上空から火・水・風・地属性の精霊術がおちてきた。
そして、瞬く間にモンスター達を全滅させた。
「ハェ〜(唖然)」
俺は唖然としていたが、上を見ると……そこには、
「大丈夫か?」
10年前の姿でも、その瞳の強い眼差しと人とは違った力があふれ出している少女……ミラ・マクスウェルが存在した。
「あ、ああ。助かったよ。えっと……」
「ああ、名前か?私はミラだ。ミラ・マクスウェル。よろしく」
「俺はレオン。レオン・ストライフだ。よろしくな、ミラ」
俺は手で握手をしようと前に出す。
「……ん?」
ミラは不思議がって俺の手を見る。
「?……ああ、これは手を手を握って握手をするんだよ。よろしくって意味だ」
「ああ、なるほど、そういうことか。こちらもよろしく。そして、ありがとう。村の者たちを守ってくれて」
ミラも握手をしてきた。おお、何やら柔らかい感触。
「そうだ。俺、住む場所がないんだが……どうすればいい?」
「何だって?それは大変だな。村の者たちに聞いてみよう」
「ありがとう」
俺は剣を仕舞い、
「では、村に行こうか」
「ああ」
ミラについていって、ニ・アケリアへと向かうのであった。
そう、このミラとの出会いがすでにこの世界の進み方を変えているのだと俺は感じた。
そして、
〜10年後 第三者side〜
ニ・アケリアにある社に一組の男女がいた。1人は頭に緑色のアンテナのような髪があり、長い金髪に少しメッシュが入っている美女とそのすぐ横にはショートカットの赤髪と腰に剣を持つ男。
そう、10年後のミラとレオンだ。
10年前、レオンはあの後、ニ・アケリアに住むことになり、そこを拠点に世界を回り、力をつけてここに戻ってきた。途中、ミラとも会い、一緒に戦うなどして過ごした。
そして、そのかいがあったせいか、レオンはミラを守る盾であり、矛になった。村の村長に頼まれたのだ。
『ミラ様の力になってくれ』と。
そのまま、レオンは毎日ミラの社に訪れ、暇そうな彼女の外の世界の話を聞かせていた。
そして、そんな日が続いた今日、遂に話が動いたのだ。
「……」
ミラが突然、顔を上げ、重い表情をした。
「精霊が……死んだ」
そういいながらミラは立ち上がり、彼女の後ろにいた蛇は彼女に噛みつこうとしたが、青い炎に包まれ消えた。
その後ろには火の大精霊……イフリートの姿があった。
「またか?」
「ああ。やはり、黒匣(ジン)の力かもしれない。確かめる必要があるな」
ミラは自分の座っていたところから降りて、扉に向かう。
「しっかし、黒匣(ジン)か。6年ぶりじゃないか?」
「ああ、そうだ。6年ぶりだな……久しぶりだな」
「全くだな。ここ6年間は静かだったのは案外、嵐の前触れかもしれないぜ?」
「まさにその通りだな」
ミラとレオンの2人は扉の前に立つ。
そして、お互いに顔を見あい、いった。
「「行こう。イル・ファンへ」」
扉を開け、光が差し込み、2人は社を出ていった。その後ろには四大精霊が見守っていた。
人は願いを胸に抱き、叶えばと空を見上げる
精霊と人が暮らすこのリーゼ・マクシアでは、みながそうして暮らす
人の願いは精霊によって、現実のものとなり、精霊の命は人の願いによって守られる
故に、精霊の主マクスウェルは、全ての存在を守るものとなりえる
世に、それを脅かす開くなど存在しない。
あるとすれば・・・・・・それは人の心か
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