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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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七章
  果し合い

「いいだろう。闘おう。俺も市の力はどのくらいか見てみたいし、いいよな?久遠」

「好きにせい」

「許可が出たところで行くとして、眞琴も構わないだろう?」

「僕は構いませんけど。・・・・お兄様、大丈夫何ですか?市はこう見えて、かなり強いですよ?」

俺はそれで構わんと言った。これでもブラック・シャーク隊の長でもあるしな。

「お兄ちゃん、得物は何にする?」

庭にはいくつか並べられた鍛錬用に刃引きされた得物があるが、正直、俺には合わないので空間からいつもの剣を取り出した。

「え?お兄ちゃん。それ、真剣だよね?」

「少し待て」

と言っている間に剣から木刀になったので、市は目を丸くした。

「え?武器の形が変わった?それも真剣から木の刀になった。どういう事?」

「そこに置いてあるモノはどれも素晴らしいが、俺には合わない。よってこれを使う」

俺は少し準備運動をしてからというとギャラリーが増えたな。久遠に眞琴、エーリカ、それに一真隊のメンツが濡れ緑にまで見学にやってきた。

「みんな物見高いなー」

「えへへ、一真様の立ち合いをみるの、久しぶり何ですもん!」

「頑張ってください、お頭!」

「市も頑張って!」

「ありがとまこっちゃん!・・・・お姉ちゃん、お兄ちゃんってどれくらい強いの?」

「ふむ?和奏・雛・犬子の三人はこやつに負けた。しかも刀ではなく紙で出来たものでな。麦穂と壬月も負けておる。なので、壬月より強いから最強ではないかと思うっておる」

「え!壬月様にも勝った事あるってなかなかやるね。お兄ちゃん」

「まあな、ん?ちょっと待ってくれ。これが鳴った」

取り出したケータイ、夜だとバイブで鳴るようにしている。俺は少し離れてから電話に出た。内容は、隊員達が俺の果し合いを見学したいという事だった。男か女かを聞いたら全員女性だった。IS部隊か。あとこの小谷城に向かっている鬼と思われる物体が向かっているとの事。人数は、10名でISは近接系が3名に中遠距離系が7名で、名は桜花、結衣、沙紀、エイダ、アリア、マリア、カーリ、シェリー、シンシア、アイリーン。すぐにIS装着して、発進せよといった言った後、ケータイを閉じてから、通信機をつけて戻った。

「市、ちょっと眞琴がいるところにいてくれ。大至急だ!」

市を眞琴のところに行かせてから、着地ポイントの座標送信してからペンライトを取り出して振った。

「一真、何をしている?」

「ちょっと俺の隊の者が来るのでな、合図を出しているのさ『見えました。隊長の前で急停止します』よし、全機急降下から急停止だ」

俺が上を見ていたので、全員上を向くと何かが落ちてくる。俺は大丈夫と言ってからペンライトで合図したら、急降下してきた後、急停止なので煙があがった。煙が晴れると、そこにいたのはISを装着していた女性隊員で、その内の3人はひよ達が知ってる人物だった。

「あー!あの人は沙紀さんだー!」

「何!あれが沙紀だと!何やら鎧を着ているようだが、それよりこやつ等が来たのは天から来たという事か!」

「全員IS展開解除。解除した後、そこにいろ」

といって解除した後、ひよ達がいるところに行った。特にひよは沙紀が来た事により驚いていたけど。

「さてと、観客も増えたからやりますか。と、やはり武器変更する」

また光出したと思ったら、俺の拳に纏わりついてナックル付きの手甲になった。例えで言うなら凪のあれかな。

「また変わった!という事は市と同じって事か。うーん、わくわくする!」

「さあて、どう料理しようか!」

「いいね、お兄ちゃん。良い闘気を持ってる」

さてと、俺は構えるがどうしようかね?相手の出方次第かな。市の得物は俺と同じものだけど。徒手空拳で来るとすれば、連続ラッシュで来てからの懐に入って一撃をするのだろう。考えるのはよそう、さてと少し牽制してから行くかと思い市のところまで走って行き拳を当てたが躱された。俺の読み通りになったが、今度はあちら側の攻撃してきたが、拳と拳を合わせて防御する。

「せいや!せいせいせいせいせいせいやー!」

連続ラッシュで来たが、紙一重で躱しながら格闘スタイルは崩さない。そして蹴りを入れるがそこも避けられる。まあ今のはお手並み拝見中だ。

「うわぁ・・・・お市様、また強くなっている!」

「本当にお強い。・・・・というか、多分、私より強いよ、お市様。・・・・私の存在って一体」

「あああ、駄目だよころちゃん、そこを考えたら!悲しくなっちゃうから考えたら駄目!」

「う、うん!考えない!私たちはきっと、一真様のお役に立っているから!立っているよね、詩乃ちゃん!」

「はい。お二人は充分、一真様に貢献していますよ」

「そうですよ。それに自信を持ってください。そうすると隊長からいい事してくれますよ」

「沙紀さんがそういうなら、それにしても一真様も力量は底が分かりませんが、お市さんも相当お強いって事ですかね?」

「いーえ、隊長はあれで様子見しているのですよ。それに本気を出したらタダ事にはならないかと」

「そうなのか。子供の頃から壬月と仕合う事が日課であったからな。強くもなかろうが、一真は様子見か」

「お市様ってもしかして、英才教育を受けた、最強のお姫様なんじゃ・・・・?」

何か外野では、俺を応援するのか市を応援するのか選べないとか言ってるひよ。あと久遠が眞琴に聞いているようだが、どこで鍛錬しているかは磯野や遠藤っていう人と鍛錬しているようだが、鍛錬と称して鬼退治をしているようだ。道理で並みの相手ではないな、こりゃ、だがこれはこれで燃えるな。と考えている間にラッシュしてくるが、拳でいなす。さてと、どうするか。隙がないか見ていると全くないな。だったら、天閃の能力で打ち込んだ後に首に手刀を入れるか。

「おらぁぁぁぁぁぁぁ!」

拳で向かっていって、市の拳と合せてが力ではこちらが上。なので少し後退した。その隙を狙って次々と連続パンチでやるが、防がれる。

「ちょわーーーーーっ!?」

防がれた後に蹴りを入れるが、横っ飛びに飛び退いた。

「ふむ。この攻撃でもダメか」

「へへー・・・・負けないもんねー!」

ではと一気に懐に飛び込んでパンチや蹴りを入れての連続ジャブ。時には、拳で防ぐが、波導波で吹っ飛ぶが見事に着地した。が、相手の息は乱れているし、闘気があまり感じない。フィニッシュと行こうか、連続突きでやっている時にはフェイントもかけてやる。

「くっ!おに、いちゃん、ちょっと、激し、すぎ!」

「余裕ぶってるのも今の内だぞ、おらぁ!」

「んもー!色仕掛けもダメなのー!?」

「こんなもんどこが色仕掛けだ!舐めるな!」

冷静沈着で、右、左、斜め右とパンチとキックでやっているが。そろそろ決めるか、こちらはまだ息は乱れてないぞ。

「はぁ、はぁ、はぁ、・・・・んもー、好き放題してくれちゃって~・・・・」

「降参する?」

「降参何てしないもんねー!」

「素直じゃないのは姉譲りか」

「ぬかせ」

「織田の女は強気で一途で負けず嫌い何だよー」

「よく知っているよ」

さてと、フェイントをかけるか。

「これで最後だ!」

「それを待っていたよ!」

そう叫んだ市が、ダッと飛び退ったかと思うと、背面の壁に足をつけ、こちらに向けて跳躍したけど。

「ちょえーーーーーーーーーーーーい!」

甘いな!俺はそれさえも躱した後に、天閃ので市の後ろに行ってからドロップキックをした。気付かなかった市は、吹っ飛んだが受け身を取ったらしい。

「よっしゃ!どうだ!参ったか」

「うへぇー、負けちゃった。さすがお兄ちゃんだ」

「あの市をも負かすとはな、さすが壬月に勝ったという事だ」

俺はよしと言ってから、手甲から元の刀に戻した。

「残念だったな、市。鍛錬し直して来い。またいつでも再戦してやるから」

「うん!また鍛錬しなちゃな。今度はもっと強くなってから再戦してやるんだから!」

「あ、あの・・・・・」

庭に降りてきたエーリカ。何だ?もしかして俺とやるのか?と思ったら通信機から通信が入った。もうまもなく鬼が来る。全員を見ると小さく頷く桜花達。

「あの・・・・お二人の戦いを見ていて、その、何と言いますか・・・・私も己の技量を試したく・・・・」

「で、一真と立ち合いたいと?」

「は、はい!」

遠慮がちではあるが、その目はやる気の目だ。

「俺でよければいいだろう。まだ本気のほの字も出していないから」

「・・・・やった。で、では準備をしますので少々お待ちを!」

久遠は、エーリカのテンションを見てどうかしたのか?みたいな事を言っていたから、仕合うのが楽しみなのではとね。それに自分の技量も知りたそうだったし、こちらはやる気満々だが鬼がもうすぐ来る事を予感しながらも待っていた。

「兄様、得物はどうしますか」

「これでいく。なあに刃引きしてあるから大丈夫だ」

「その武器は摩訶不思議だな。籠手になったり、剣になったりと」

「それでは参りとうございます」

「いつでもどうぞ」

「審判は僕が務めます。双方、いざ尋常に勝負!」

ほう・・・・西洋剣か。それに自然と構えているが隙はない。ならば、やりがいがある。さてとここは明鏡止水のようにしていたが、外野も静かとなった。それ程までの緊張感を出しているのか。お、エーリカの剣が光出したな。なら、こっちもやるかと思いこちらの剣に気を流して光出す。 
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