神の子は世界を巡る《緋弾編》
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〜第1部『原作前』〜
第Ⅱ章 イ・ウー
第008弾 「実力」
前書き
もう一話シュゥゥゥゥゥゥゥッ!!
2001年 12月 9歳 深夜
俺とジャンヌは戦闘演習場の中央に移動し、お互いの得物、ナイフとデュランダル構える。
さて、ステルス相手に今の俺が座標移動なしでどこまでできるか確かめてみますか。
そう思い直死の魔眼発動させる。
「ほう・・直死の魔眼か、かなり珍し物を持っているな」
「へ、へぇー・・・この眼を知ってんだ」
「当り前だろう。その眼は魔眼の中では最高峰の力を誇るのだからな」
おい、チョ待てよ何で緋弾に魔眼の概念があんだよ。
いや、バ-ミリオンの瞳があるからそこまで可笑しくはないが・・・。はぁ・・後でシャ-ロックに聞くか。
そんな、どうでもいいことを考えていると試合が開始される。
「では、始めたまえ」
シャーロックの言葉が聞こえた瞬間、デュランダルを下段に構えたジャンヌが砲弾の様に俺の目の前まで迫りデュランダルで切り上げてくるが、それをナイフでいなし距離をとる。
「殺す気満々ですね、分かります」
「実力テストと言っていただろう。この程度いなせずにイ・ウ-でやっていけると思うなッ!!」
ジャンヌはデュランダルに銀氷を纏わせ、俺に突進してくる。
それを紙一重でかわし、回し蹴りを装甲の薄い背中に当てると
--ーゴスッッッ!!
ジャンヌの背中から鈍い音が響く。
「--ゴハッッ」
ジャンヌは口から血反吐を吐き。回し蹴りの衝撃で、ごろごろと転がって行く。
「はあ・・シャ-ロックもういいだろ」
「いいや、彼女はまだ諦めていないようだよ」
シャ-ロックがそう言うのでジャンヌの方を見る。そうすると、ジャンヌはよろよろと血反吐を吐きながら立ち上がる。
ちょおま、血の量だいじょぶかよ?そう、聞こうとした瞬間
ジャンヌの周りでダイヤモンドダストが吹き荒れ、ジャンヌの持つデュランダルに青白い光が集まる。
「はぁ・・はぁ・・流石は教授、自ら勧誘しに行った奴だな。
・・見せてやる私の全力をーー銀氷となって散れッ!!『オルレアンの氷花』!!」
デュランダルから俺に向かって一直線に、青白い光の奔流が放たれる。
「はぁ・・甘すぎだバカが」
その言葉と共にファイブセブンを抜き、ジャンヌが放ったオルレアンの氷花の死点に銃弾を撃ち込む。弾が光の奔流と激突すると同時に、光の奔流は霧散した。
「--なッ」
驚いているジャンヌに高速で近ずき鳩尾に拳をめり込ませる。--ゴスッと音が鳴りジャンヌが意識を無くし崩れ落ちる。
「で・・シャ-ロック俺は実力テスト、合格か?」
「ああ、勿論。僕の推理以上の結果でね」
シャ-ロックは、新しい玩具を手に入れた子供の様な顔でそう言った。
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