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25届け
世界樹に連れ去られたリュウヤを助けるために私とお兄ちゃんは世界樹の前に来ていた。攻略のためレコンに連絡し来てもらった。そして今攻略が始まったけど……
「ここが…世界樹」
「……何もないっていうかなにもでないね」
中はたてに長い空洞になっていて一番上に大きな扉があるだけ後は何もない。しばらく上に向かって飛んでいたときだった。
「?!」
突然お兄ちゃんの体を光が包みそして消えた。
「これって……」
「パパはGM権限により世界樹の上に転送されたようです!! 」
ユイちゃんが指差したさきは、あの大きな扉。つまりお兄ちゃんはこの先に転送された。その場所に行くために飛行を再開した時だった。突然目の前になにかが現れた。白い鎧のようなもので身をまとった人物。間違いないガーディアンだ。しかもとんでもない数だ。
「来たよレコン!!」
こちらに向かってくる敵を斬り倒しながら進んでいくけど……数が多すぎて全然進めない。少しずつ押されてHP がレッドゾーンになったときだった……。
突然HPが回復する。私はヒールの魔法を使ってないしレコンも……ならいったい誰が?そんなことを考えていたせいで接近していたガーディアンに気づかなかった。かわせず攻撃をくらう……その瞬間だった。ガーディアンは、突然爆発、それと同時に雄叫びのような声が聞こえ世界樹の入り口の方から50人くらいのプレイヤーが入ってきた。そのすぐ後にドラゴンに乗った10のプレイヤーが入ってきた。
「待たせたなリーファ」
「レコンから話は聞いている」
「みんなー頑張るよー」
入ってきたのは、シルフの部隊とケットシーの部隊しかもサクヤと アリシャ・ルー、両方の領主が指揮を執っている。
「まずは俺達に任せてくれ」
「了解リーファあんたできるよね?」
「うん私だってブラット・ナイトの一人なんだからね」
「リ、リーファちゃん?!ブラット・ナイトのメンバーだったの?!」
メンバー……っていってもサラマンダーとの戦いのあとリュウヤに誘われて入ったからまだ見習いだしね。
まずサリさんがみんなにサポートの魔法をかける。ここにいる全員同時にかけるから本当にすごい。そしてアザミさんの煙幕の魔法。少し前にお兄ちゃんが使った煙幕の魔法と違い少し砂が混ざるように土の魔法スキルをあげているらしい。そしていよいよ私の出番。レンさんがサポートの魔法を再びかける。リュウヤからむかしきいたシステム外スキル。よくわからないから後でリュウヤに聞くこととして私は風の魔法を放つ攻撃ではなくちょっとしたそよ風程度の魔法。そこにナナさんが炎の魔法を放つ。そしてそれをダイスケさんが壁を作り私達と隔離する。土のない場所で壁を作るためにアザミさんが砂を混ぜていた。そして壁の向こうから大きな爆発音がする。その威力で壁が壊れる。その先ではいるはずのガーディアンが全滅していた。煙幕による奮迅爆発。これもシステム外スキルらしい。
「全員突撃!!」
それを合図に皆一斉に突撃する。ガーディアンの方は無限にわき出ており直ぐに天井を埋め尽くす量になっていた。
「リーファちゃん!!僕が道を作る!!」
そう言ってレコンはガーディアンの壁に突っ込む。そしてレコンの辺りで爆発が起きる。その爆発は少しずつ大きくなりそして壁の1/3ほどの穴を開けた。そしてその場所には緑のエンドフレイムが漂っている。つまりレコンは自爆した。私に道を作るために……。私はその穴に突っ込む。私に攻撃するガーディアンは全て他のみんなが遠距離魔法で刈り取る。そこに私は全速で突っ込む。多分今までだしたことのない速さで。全力でてを伸ばす……道を作るために大なデスペナのある自爆魔法を使ったレコン、私を守るために遠距離魔法攻撃するみんな、ここまで一緒に来たお兄ちゃん……そしていつも私を助けてくれたリュウヤ、今度は、私が助けるとき!!
「届けぇぇぇえー!!!」
気づいたら私は叫んでいた。いや私だけじゃない、下で戦うみんなや私のポケットにいるユイちゃんも叫んでいた。そしてついに私の手が天井に届いた。それと同時に穴は完全に塞がった。
「リーファさんこの扉は管理者権限によりロックされてますが何らかしらの負荷がかかったため私の力でも転送できます!!」
私がユイちゃんに触れた瞬間私を光が包み込む。
「必ず助けるからね……リュウヤ、お兄ちゃん」
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