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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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謎解きはランチの後で。

「それで?お前はなぜ俺たちを狙ったんだ?」
「はぁ、なぜと言われましても・・」
「いや、あるだろ、上に言われたとか俺の過去に関係あるとか・・・」
「ありません。」
どういう展開!?読めません!
「んじゃあなんなんだよ。」
「考えてません。」
「考えるもんなの!?」
「どうせご都合主義ですから。」
「ひでぇな!おい!」
「謎解きはランチの後に、いたしましょう。」
「謎を根本的に否定したよな!さっき!」
「梓お嬢様、今日は赤ワインのビーフハンバーグステーキと若鳥のグリルになっております。」
「お前って梓の執事だったの!?」
「乗ってくれるのが梓お嬢様ですから。」
「今絶対の乗ってくれるって言ったよね!」
「まぁ、ひとまず昼ご飯にしようじゃないか。」

「なんかうまそうな臭いが!?」
入ってきたのは二階堂先生だった。
「急にきたな!おい!」
「初めまして、私は伊織様と梓お嬢様に仕える執事、影山と申します。」
「ほう、それじゃあ獅童と水無はヤったのか。」
「どうしてそうなる!?」
「伊織!本当!?」
「お前はいつも一緒にいただろ!!」
「二階堂先生の分もお作りいたしますので少々お待ちを。」
「サンキュー独身には嬉しいわね。」
「先生って何歳?」
思いっきり霙が失礼なことを聞いた。
「あんたの点数全部-80点ね。」
「えっ!?もともと赤点なのに!!」
「おい、勉強教えただろ!!」
「保健体育も教えてほしいなっ」
「おお、実技か!?」
興奮して先生が聞いてくる。
「伊織!本当に!?」
「お前らめんどくせぇ!!!!」

///////////////////
「それじゃあネタバラシを。」
「もう俺は疲れた。」
「仕方ないよ。」
「どこがだ!!」
「ほら、黙って聞け。」
「はい。」
「私は獅童家の大黒柱、獅童祐司様の命で妖怪(あやかし)を発生させる組織に潜伏していました」
「父さん!?」
「伊織のお父さん!?」
「しかし息子に傷を付けたら殺すぞ脅されていたため、殴られました。」
「まぁ、あの速度だったら避けられるよな。」
「そして今日、作戦にわざと失敗したため、伊織様に仕えることにしました。」
「父さんは何をやってんだ・・・・・」
「ちなみに500000000で雇われました。」
「どや顔すな。」
「んで?俺達は関係あるのか?」
「まぁ、出来る限りのことはしますが、万が一のために手を貸して頂けないでしょうか。」
「いいだろ。」
「まぁ、そうですね。」
「部長、どうですか?」
「仕方がない、許可しよう。」
「部長も殺りたかったんでしょう?」
「はは、ばれたか。」
「では、私はこれからも伊織様のハーレムを作っていきます!!」
「いらねぇよ!?」

キーンコーンカーンコーン。
「さ、帰るか。」
「んじゃあな、伊織、玲瓏さん。」
「おう、」
「はい。」
「それでは。」
「なにちゃっかりついてきてんだよ!?」
「いや、私も由美子様に帰ってこい言われてまして。」
「あの親知ってたのかよ!」
「当たり前ですよ、大富豪獅童家を知らない裏の人間など居ません。」
「いま裏の人間っていったよな!?」
「いやぁ、伊織にばれないか不安だったよ。お母さんh私の事見えてたんだね?」
「はい、当たり前です。」
「ひでぇな!あの親!?なに一人で叫んでんの?とかいったよな!?」

こんな会話をしながら帰った俺達はチャイムを押した。
「ただいま。」
「おかえり、伊織、渚、影っち」
「知ってたのかよ!!しかも影っち!?」
扉が開いた。
「ごめんね~お父さんに止められてて。」
「俺、父さん死んだと思ってたんだが!」
「何でもありよ。」
「最低だな!」
「まぁ、なんか合ったときのためにトンファー持たせたんだから。」
リビングに入ると渚が駆け寄っていった。
「私にもください!」
「渚ちゃんは危ないんじゃないの?」
「そうだ。許さん。」
「まぁ、いいじゃないですか、渚様も伊織様が守りたいんですよ。」
「むぅ・・・」
「それじゃあ、騎士剣でいいの?」
「はいっ!」
「んじゃあ伊織は太刀ね。」
「思いっきり銃刀法違反!!!」
「大丈夫、我が獅童組は警察も味方だから。」
「家はヤクザ!?」
「父さんがね。」
「こえーよ!昔は優しかったのに・・・」
「あの優しい性格だから警察、商店街が味方なのよ。」
「良いヤクザだな!おい!」
「あっ、あと後ろのデカイ屋敷が有るでしょ?」
そういえば家の裏にはデカイ日本屋敷がある。
「まさか?」
「家よ。」
「うぁぁぁ!!!もっとふつうの家に生まれたかった!!!」
「大丈夫、最初は普通だったでしょ?」
「最後まで普通がよかったよ!!!!!」
「それでは伊織様ではなく伊織殿にしましょうか?」
「私はお嬢様でいいや。」
「はい、お嬢様。」
「俺も伊織様でいいや。」
「渚ちゃんは昔から許嫁だったんだけどね・・・」
「許嫁!?」
「人生で一番幸せな瞬間!」
「でも死んじゃったし・・・」
「ふぅ・・」
「何故にため息!?」
「渚ちゃん、後で私の部屋に来てね。」
「はい。?」
「ま、伊織は影っちと一緒に屋敷にいってなさい。」
「チーッス。」
「伊織様、この血の太刀の練習もしていてくださいね♪」
「ああ・・・普通が良かった・・・」
俺が隠し扉から屋敷に入ると左右にがたいのいい男たちが出迎えてくれた。
「伊織様!お久しぶりです!!」
「えーっと?」
「覚えていないのも普通ですよね、私は組長の右腕、有明風見でございやす伊織様とは子供の頃にいっぱい遊びまして・・・」
「なんかそんな夢があったような?」
「さぁさぁ、宴と生きますか!まずは制服を着替えてくだせぇ。」
「あ、ああ・・」
やべぇ、付いていけねぇ
俺はされるがままに浴衣に着替えさせられ、太刀を腰に巻かれた。
「似合ってます!!!流石伊織様!!」
「あ、ああ、ありがとう。」
「もったいないお言葉!!!」
「さぁ、伊織様、宴の準備が整いました。」
「ま、まぁいいか!」
俺は思いっきり障子を開け、宴に入った。

その頃渚は、
「渚ちゃん、伊織のことは任せたわよ」
「それはどうゆう・・」
「伊織のパートナーとして頑張ってね!」
「親公認!!!やった!!」
「それはともかく・・・いい考えがあるの・・・・」

そして渚も着物を着て宴に参加した。
「「「お嬢!久しぶりです!!」」」
「やはり見えるんだな」
「はい、獅童家の出身はほとんどが見えます!まぁ、ここにいるのはほとんど見えますけどね。」
「そうか・・・・」
「まぁ、伊織様も獅童一文と成ったんですから、頑張って下さい!」
「伊織ぃ!!」
渚が俺を見つけると抱きついてきた。
「うおっ!お前は・・・」
「いいからいいから!」
「うっうっ・・・伊織様も男になりましたな!」
「なかないでくれよ・・」
宴会で夜は更けていった。


///////////////////
「ん・・・・・・!?」
俺が座敷で目が覚めると、裸の渚が横で寝ていた。
「うわっ!!!!!」
俺は一気に起き上がってその場を離れた。
「ん?・・・・・・ああ・・伊織・・」
「お・・お前は服をきろ!!!」
「え?なんで?昨日は良かったのに・・」
「俺はそんなことは言ってな・・・・」
やべぇ、記憶ねぇぞ?
「伊織ぃ・・・今日も・・・する?」
「・・・・・」
ヤバいヤバい!!!!俺の理性!!!
「鎮めてあげよっか・・」
「・・・お、おい・・・いてっ」
俺は部屋のしきりにつまずいて後ろに転ける。
「ねぇ、伊織・・・」
渚は唾を貯めた口を開いて浴衣に手を掛けてきた。
「・・・伊織」
渚が火照った顔近づけてくる。
(お、おい!押すなよ!)
(仕方ないだろ!見えないんだから)
ピタッ・・・
俺は太刀を抜いて障子を切り裂いた。
「あ・・・・伊織様・・・」
「い、いやぁ・・・ちょっと見たかったもので・・・」
「お前もぐるか!?渚!」
「テヘ♪」
「なんだぁ、失敗かぁ・・」
「母さん・・もうやめろよ・・・」
「渚・・・服は?」
「あ・・・・」

「それでなんで俺が布団に巻かれたお前を運んでるんだろうな!!」
「仕方ないでしょ!眠かったんだから・・」
俺・・本当に間違いを犯してないよな・・
「ほら、着いたぞ。」
俺はお姫様抱っこやめた。
「伊織、・・・私はさっきの本気だから」
「・・・・・ああ、分かってる。」
「!?・・・伊織♪」
渚が布団をおろして抱きついてきた
「うおっ!!隠せ!もろに見えた!!」
「ふふっ、伊織♪」
「ん?なにかを忘れてるような・・・」
俺は時計を見た。
8:00
「ヤバい!!!遅刻だ!!!!」
「早く服着ろよ!!」
俺は急いで自分の部屋まで戻って制服を着て、走っていった。
「伊織様、太刀をお忘れでございます!」
「それ、持ってくの!?」
「当たり前です!貴方はやくざの二代目となってるんですから!!」
「マジか!!」
「早くいかないと遅れますよ?」
「ヤバい!!!」
「いくぞ!渚!」
「うんっ!!」
太刀を持った俺は騎士剣とを持った彼女と、商店街に入り、「よっ、二代目!」とか言われながら、長い階段を下り、橋を渡り、学校まで走りきった。


///////////////////

「くぅ・・・間に合った・・・」
「よっ、伊織・・・・・・刀!?」
「まぁ、気にすんな。」
「気にするわ!!」
するとドアを急に開けた二階堂先生が入ってきた。
「いまから・・・カミングアウトっ!・・・します。」
「・・・」
なんだこいつ。
「えー、コホン。獅童、出てこい。」
「え、あ、はい。」
俺は前へでた。
「え?太刀!?」
「銃刀法違反?」
「この獅童は・・・獅童一文の二代目、獅童伊織だ!」
「・・・・・・・・・・」
やべぇ、失敗か?
「マジか!」「イケメンでヤクザの組長!?」「ずるいぞ!!」「家の親も助けてもらった・・・」「伊織・・・ハーレムがんばっ!!」
ドンだけぇ~
「だから太刀も護身用と犯罪防止のために持ってるのだ!!!」
「「「「おぉ~!!!」」」」」
何を適当なことを・・・
「まぁ、そう言うことで、ヤクザの組長ですが、これからもよろしくお願いします。」
「「「わぁーーーーっ!!!!!」」」」
まぁ、これでもともと普通じゃない生活がもっと壊されてしまった訳だが、これからも俺の学園ライフは続く、っとその前に明日からゴールデンウィークだな・・・めんどくさいことになりそうだ。 
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