ドリトル先生学校に行く
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第二幕 子供達もその一
第二幕 子供達も
先生は最初の一日を最高の気分で過ごすことが出来ました、それでお家に帰っても皆に満面の笑顔でこう言えました。
「学生さん達も皆いい人達でね」
「同僚の人達もだよね」
「いい人なんだね」
「うん、皆ね」
こうお話するのでした、先生はお庭の中でお話しています。お池の前にいてそこで皆と一緒にいながらお話をしているのです。
「研究室も立派でね」
「何か最高だね」
「最高の条件なんだね」
「そうだね、憂いがないね」
そこまでいいというのです。
「人も場所もいいからね」
「悪いことはないんだね」
「何もないんだね」
「うん、ただ僕は蔵書が多いからね」
だからだとです、ここで先生はこんなことも言いました。
「研究室にある蔵書はね」
「それは食べられないよね」
オシツオサレツは冗談でこう先生に言ってきました。
「やっぱり」
「駄目だよ、本は食べたら駄目だっていつも言ってるじゃないか」
「うん、僕もそのことはわかってるよ」
「ちゃんとね」
オシツオサレツは笑ってこのことも言いました。
「だからそんなことはしないから」
「安心してね」
「頼むよ、本とお札は食べたら駄目なんだよ」
本だけでなくそれもだというのです。
「普通の紙と草を食べてね」
「わかってるって、そのことは」
「冗談だからね」
「冗談だってことはわかってるけれどね」
それでもだと言う先生でした。
「一応念の為にね」
「僕に行ったんだ」
「そうなんだね」
「そうだよ、あと君達も研究室とか僕が行っていいって言った場所には来ていいそうだから」
先生は皆にこのこともお話しました。
「これからは暇な時はね」
「うん、僕達も研究室に行って」
「先生と一緒にいればいいんだね」
「その許可はも貰ってるよ」
既にだというのです。
「だから明日からでもね」
「学校に行ってだね」
「先生と一緒に」
「いよう、ただ皆に迷惑はかけないでね」
このことは注意した先生でした。
「そうしたら学園に来られなくなるからね」
「わかってるよ、僕達そんなことしないから」
ガブガブが先生に明るく返します。
「絶対にね」
「うん、頼むね」
「あと悪い子に捕まる様なこともしないから」
そのことも安心していいというのです。
「安心してね、先生も」
「うん、ただね」
「ただって?」
「君達は一匹、一羽だけで行動しない様にね」
このことも注意する先生でした。
「街の中にいる時と同じでね」
「変な人もいるからだよね」
「だからなのね」
「そう、車のこともあるし。それに」
「それに?」
「それにっていうと」
「日本の街には烏が多いね」
先生はこのことにも気付いたのです、だからだというのです。
「烏にちょっかいをかけられない様にね」
「一匹、一羽ではいない」
「そうあるべきなのね」
「そう、気をつけてね」
実際にそうして欲しいというのです。
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