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戦国†恋姫 外史に飛ばされし者

作者:藤吉
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序章

 
前書き
初投稿となりますが、長~い目で見ていただければ幸いでございます 

 
その空間は白いモヤで覆われ、辺りは何もない、ただ白い空間であった。


??「何もない…誰もいない…何故こんなところに…」


 自分に置かれた状況を理解するために1度頭の中をクリアにする。
そして1つずつ自分のこれまでの行動を整理していく。


??「ふむ…とりあえず、1つ1つ思い出してみようか…俺の名前は三上竜司(みかみりゅうじ)。18歳。朝のトレーニングでランニングをしていて気付いたらここにいた」


 段々気持ちを落ち着かせ、自分の行動が鮮明に思い出してくるものの…


竜司「ん~…思い出してはみたものの…何でここにいるのかまでは思い出せない…というか…どうしてここにいるんだ?」

??「ふふ?それは私がここに連れてきたからよ?」


 突然聞こえた自分以外の声が聞こえ、辺りを見回してもやはり誰もいない。するとフッと空間か歪んだと思いきや、1人の女性が現れた。


竜司「誰だあんた…!」


 突然現れた女性を警戒し、いつでも動き出せるように身構える。


??「あらあら~そんなに身構えないで?別に取って食べたりはしないわよ?」

竜司「そんな言葉を信じろと?突然こんな所に連れてこられ、訳のわからないままあんたが現れてあんたの言葉をはい、そうですかと信じろと?」


 考えるまでもなく、それは至極当然である。不思議な空間に迷い込んだと思ったら、不思議な登場の仕方をしたこの不思議な女性…警戒をしない方がおかしい。


??「それもそうね。じゃあまずはお互いの自己紹介から始めましょうか。私の名前はゼウス。あなた達からすれば、神様のような存在になるのかしらね」

竜司「ゼウス…確か、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在であり、全宇宙、天候(特に雷)、社会秩序を司る天空神でもあり、オリュンポス十二神をはじめとする神々の王…だったか?」

ゼウス「ふふ?よく勉強できてるじゃい。いかにも。私がそのゼウスよ」

竜司「おかしいな…ゼウスは元来男神…男の神として伝えられているはずだ。そのゼウスなら何故あんたは女なんだ?」

ゼウス「神は所詮、人間たちが創り出した空想のもの、神は元々形なんてないものよ。私は男にも女にもなれる」


 何とも無理矢理な理由だとは思いつつ、今の状況ではどうしようもできないので、とりあえずはゼウスの言葉を信じつつ、考えるのをやめることにした。


竜司「俺の名前h「あぁ、あなたのことは知っているわ。三上竜司。18歳。三上無刀流の免許皆伝」…何でそこまで知ってるんだ?」

ゼウス「言わなかった?私は神様で、ここに呼んんだのも私よ?あなたのことは何でも知ってるわ」

竜司「ほぅ…で?」

ゼウス「で?…って?」

竜司「俺の事を何でも知っているそのゼウス様が俺に何の用だ?まさか世間話をするためにここに連れてきたわけじゃないんだろ?」

ゼウス「話が早いわね。実はあなたにお願いがあるの」

竜司「お願い?ふむ…一応聞こうか。そのお願いとは?」

ゼウス「あなた【戦国†恋姫】って知ってる?」

竜司「戦国†恋姫?何かのゲームか何かか?」

ゼウス「そう。歴史上の名のある武将がみんな女の子の作品よ。その作品の世界に行って欲しいの」


 彼女は何を言っているのだ。ゲームの世界に行け?歴史上の武将がみんな女の子?まるで現実の世界で見た二次創作の世界だ。


竜司「それで?その世界に行って俺は何をすればいいんだ?」

ゼウス「そうね。その世界のあなたの役目はある2人の武将の救済、及び、天下の統一よ」

竜司「2人の武将?」

ゼウス「そう。その名は、森可成(もりよしなり)。織田家の武将よ。あともう1人がルイス・エーリカ・フロイス、またの名を明智十兵衛光秀」

竜司「2人とも織田家の武将だな。って明智光秀…確か本能寺の変で信長に反旗を翻し後に秀吉に倒された武将だな」

ゼウス「そう。その2人がこの作品で死ぬことになるんだけど「あっ今ちょっとネタバレしたか?」まぁいいじゃない。あなたは一々気にしないでしょ?その辺は「まぁそうだけど」でその2人の武将を助けつつ天下を目指しなさい。あっ仕える国は任せるけどね」

竜司「そうか…わかった…」

ゼウス「あら?案外素直に承諾するのね。お願いしといてなんだけど、正直現実味のない話なのに」

竜司「まぁこれが夢だったら話が別だけど…この空間であんたと会話が出来てる時点で途方も無い体験をしてるよ…でもあんたが俺の事を理解してるのなら俺の性格も理解してるんだろ?」

ゼウス「そうね…あなたは頼まれればいやとは言えない…よく言えばお人好し、悪く言えば人誑し…」

竜司「なんか刺のある言い方だな…まぁなんだ…そういう訳だからやってやるよ」

ゼウス「わかったわ。じゃあその世界に送るに際し、能力をあげる。何がいい?」

竜司「能力?そうだな…あっじゃあBLAZBLUEの能力、武器生成、変更の能力、後BLEACHの能力…とりあえずはこんなものかな?」

ゼウス「割と少ないのね?神の力が欲しいとか言わないのね?」

竜司「この時点で十分強いと思うけど…それにそういうのって大体自分が目立ちたいとか、俺TUEEEEEEEEEEEEEEEE!みたいな?そんな感じの優越感に浸りたいんだろう?」

ゼウス「まぁそう言う人がほとんどね?これで終わり?」

竜司「いや…後もう1つ」

ゼウス「聞きましょう」


 竜司は深い溜息を1つついて


竜司「修行をしたい。いくら能力があってもいざという時に使いこなせなければ意味がない。それにその世界じゃ戦争が当たり前のように起きるんだろ?戦術、戦略なんかも勉強しておきたい」

ゼウス「なるほどね。いいでしょう。では転移するまでにあなたに修行をつけましょう。期間は?」

竜司「約2年くらいか…と言ってもこの空間の時間軸がわからないが」

ゼウス「聡いわね。確かにこの空間に時間という概念はないわ。いくらこの空間に居ようが、現実の世界ではほんの一瞬のこと」

竜司「何でもありなんだな。ここは」

ゼウス「そうね。じゃあ早速始めましょうか」

竜司「あぁ」


 それから約2年。竜司とゼウスは怒涛の日々を送っていた。朝はとにかく勉強、戦略、戦術、政治など、様々なことを教わった。昼からは訓練、とにかく力を付けなければ意味がない。氣の使い方や武術を主に鍛え上げ着実に力をつけて行った。
そしていよいよ出発の時。


竜司「2年間世話になった」

ゼウス「えぇ。私もまぁそれなりに楽しめたわ」

竜司「はは…言ってくれる。それじゃあまた何かあれば呼んでくれ」

ゼウス「そうね。また暇な時にでも呼ばせてもらうわ」


 最後まで皮肉たっぷりなゼウスに苦笑する。すると一つの門が現れ、ゆっくりと開いていく。


ゼウス「その門を潜れば戦国†恋姫の世界に行ける。しばしのお別れよ」

竜司「あぁ。じゃあ行って来る」


 ”えぇ…行ってらっしゃい…竜司…私の…愛しい…人…”


 ゼウスの最期の言葉を聞く間もなく、竜司は門を潜っていった。ゼウスの思いが届かぬまま…


??「あらん、行ってしまったのねん」

ゼウス「貂蝉か…来てたのね」

貂蝉「りゅふふ、あなたも隅に置けないわねん?本当は行って欲しくなかった。このままずっと一緒に暮らしたかったんじゃな~い?」

ゼウス「う、うるさいうるさい!あなたと卑弥呼と一緒にしないで!」

貂蝉「いやん?んもう、ゼウスちゃんったらか~わいいんだからん?」


 貂蝉にからかわれ頭に血が昇っているのか、ゼウスは巨大な剣を出し、貂蝉に向ける。


ゼウス「死になさい!貂蝉!!」

貂蝉「今のゼウスちゃんは全然怖くなんかないわ!ぶるるぁああああああああああああああ!」


 ガードの堅いゼウスに春が来た瞬間である。そして貂蝉に攻撃しながら彼女は願う。


ゼウス「…(行きなさい竜司。あなたの力で世界を変えなさい!そしていつか…また会いましょう。私の愛しい人)」


それぞれの思いを胸に、彼は世界の荒波に飲まれながら、世界を変えようと奮起する。
戦国†恋姫~外史に飛ばされし者~いざ!まかり通る!! 
 

 
後書き
はい!という訳でこれから主人公のチートハーレム人生が始まります! 
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