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ドリトル先生学校に行く

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第一幕 充実している学園その五

「いい研究室ですね」
「うちの学園はこうした設備が充実していまして」
「それでなのですか」
「はい、研究室もです」
 こうしてだというのです。
「充実しています」
「そうですか」
「そして無論医療設備も」
「そちらもですね」
「日本、いえ世界屈指のものがありますので」
「それでは僕も」
 ここで先生は笑顔でこう言ったのでした。
「学ばせてもらいます」
「先生は教え学ぶものですね」
「そうですので」
「そうですか。そういえば先生は日本語が堪能ですね」
 准教授はここで先生のこのことを指摘しました。
「それもかなり」
「そうでしょうか」
「はい、イギリス訛りもあまりなく」
 英語の訛りもあまり見られないというのです。
「日本語がお上手ですね」
「有り難うございます」
「日本に来られたのははじめてですよね」
「そうです」
 就職で来たのがはじめてだとです、先生も答えます。
「それだけに色々と学ぶことが多く楽しいです」
「その割には随分と日本に慣れておられる様な」
「そうでしょうか」
「日本語のこともそうですし」
「他のこともですか」
「何かと通じておられる様ですし」
「学んではいます」
 日本、先生達が今いるこの国のことはというのです。
「それを続けている」
「そうですか」
「いい国だと思います」
 日本、この国はというのです。
「お寿司もおうどんも素晴らしいですね」
「そういえば王子とご一緒に既にこの学園の中を見て回っておられますね」
「そうしていました」
「それでおうどんもですか」
「お寿司は王子からご馳走になりました」
 先生は准教授にこのこともお話します。
「あれもかなり美味しいですね」
「ええ。私も好きです」
 准教授もそのお寿司がというのです。
「とはいっても回転寿司の食べ放題が多いですが」
「回転寿司、確か日本のファーストフード店ですね」
「日本人の味の友の一つです」
「お寿司ですね」
「機械が作ってそれを回るコンベアの上に乗せて運びます」
「それを食べるのですね」
「お皿を手に取って」
 准教授は回転寿司の味を思い出してお口の中に唾を溜めながら先生にその回転寿司のことをお話します。
「そうしてです」
「食べるのですね」
「今度ご一緒しましょう」
「その回転寿司のお店にですか」
「それも食べ放題で」
 この条件も加える准教授でした。
「一度行きましょう」
「それでは今度」
「それでこの学園は既にご存知ですね」
「実は今日まで何度も見て回っています」
 八条学園の中をというのです。
「そうしてきました」
「では私が案内する必要はないですね」
「そうなりますね」
「では今からお茶でもどうでしょうか」
 准教授は穏やかな笑顔で博士にこのことを勧めてきました。 
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