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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0495話

 モニタの中で急速に近付いてくるアガレス。その最大の特徴とも言える馬面が急速に大きくなってくるのを見ながら、ミロンガのバーニア出力をさらに上昇。より速度を上げてアガレスとの距離を縮めていく。

「はっ、俺と度胸試しでもしようってのか!? いいさ、つきあってやるよ!」

 アリオンの声を聞きつつ距離を縮め……バインダーからマイクロ・ミサイル、両肩からもTBGミサイルを一斉に発射する。

「手前っ! 度胸試しじゃなかったのかよ!」
「俺が明確にそんな事を言ったか? そっちで勝手に決めたルールに従う必要は感じられないな!」

 一斉に発射されたミサイルの群れが、一直線にアガレスを目掛けて飛んで行く。それを回避しようと動き始めた所で……

「ついでだ、これも食らっておけ!」

 そのミサイルへと向けてミロンガの左手に持っていたストレイト・マシンガンを発射する。
 ドガガガガガガッ、とミサイルが連鎖的に爆発してミロンガとアガレスの間を爆煙で覆い隠す。
 普通ならこの煙に突っ込むのを回避するか、あるいは迂回するだろう。だが俺はそんな事には構わずにミロンガのバーニアを噴射。そのまま爆煙の中へと突っ込んで行った。

「集中」

 精神コマンドの集中を使い、五感を鋭くし……

「そこだっ!」

 爆煙の漂っている中で感じた僅かな差異。機体が存在するが故に感じたそれを見逃す事無く、ストレイト・マシンガンの銃口をそちらへと向けトリガーを引く。
 爆煙を貫いて飛んで行く弾丸。だがその弾丸は煙を貫いても敵を貫く事は無く宇宙空間をあらぬ方へと飛んで行く。

「ちぃっ!」

 咄嗟にバーニアを全開にしてその場を退避。すると次の瞬間には一瞬前までミロンガのいた空間をアガレスが蹴りの体勢のまま通り過ぎていった。

「はっ、この俺相手に卑怯な手がそうそう通じると思ったのか? 俺は風。自由に戦場を駆け抜ける風!」
「黙れ、風は風でも、お前の場合は風邪で十分だ」

 バーニアを使い、動きの止まっているアガレス目掛けて再び距離を縮めていく。
 しかしさすがにミロンガの性能に俺の能力を合わせての操縦となると、能力をフルに発揮出来ない俺のストレス含めて色々と無理が出て来るな。
 アガレスの様子を見ながら他の戦闘へと視線を向ける。
 ムラタはフォルカとほぼ互角に渡り合い、シシオウブレードと拳、蹴りが放たれており、周囲に浮かんでいる岩石が2機の戦いの余波で斬り裂かれ、砕かれ、破壊されていた。
 スレイのカリオンはホーミングミサイルやマルチトーレスミサイルを使い順調にガロイカを仕留めていっている。その腕はさすがにプロジェクトTDのNo.1と言うべきだろう。
 デュミナス配下のラリアーの機体、4つの翼と4つの腕を持つヒュポクリシスはクロガネの部隊4機による集中攻撃を食らっており、圧倒的にこっちが有利な状態で戦闘が進んでいる。
 さて、取りあえずはそろそろ戦況を動かしたい所だが……
 こっちの様子を窺うように待ち受けているアガレスへと視線を向け、ミロンガを速度をさらに上げる。そして同時に。

「加速!」

 精神コマンドの加速を使用し、バーニア全開の状態からさらに1段階上の速度へと。

「ばっ!」

 ミロンガの速度が予想外だったのだろう。驚愕の声を上げるアリオンとの距離を一気に縮め、ビームソードを横薙ぎに一閃。

「っとお!」

 しかしさすがに上級修羅と言うべきだろう。その一撃を間一髪の所で回避したアガレスはそのまま背後へと飛び……

「逃がすか! 覚醒!」

 ミロンガのビームソードの一振りした隙を突き、背後へと下がったアガレス。それを追うべく精神コマンドの覚醒を使用する。
 次の瞬間、覚醒の効果による不思議な力がミロンガへと染み渡り、タイムロスの類を無くして再度の行動を可能とする。そのままバーニアを全開にし、アガレスとの距離を詰め……
 その瞬間だった。唐突に1機の特機が戦場へと乱入してきたのは。
 それは、ミロンガの2.5倍はあろうかという巨大な赤い特機。浅草で見たコンパチブルカイザーに違いない。

「ちぃっ!」

 バーニアを全開にしていた状態で一瞬だけでもその特機に目を奪われたのが原因だったのだろう。本来であれば手足の1本をビームソードで切断して撤退させるつもりだったというのに、装甲に軽く傷をつける程度のダメージでアガレスがこちらの射程外へと離れていく。

「何だ、今のは……お前、ただの操者じゃないな?」

 再びオープンチャンネルで聞こえてくるアリオンの声だったが、その声は最初のようなふざけた様子は消え去った真面目な声音だ。

「さて、どうだろうな。至って普通の人間……と言いたいところではあるがな」
「おい、そこにいるのはムウか!? そっちは……確かあの時の、ラウルとか言ったか」

 アガレスがミロンガと距離を取り、そのまま向かい合っているとコンパチブルカイザーからの通信。
 敵の動きを見逃さないようにしながら通信へと応じる。

「ああ、久しぶりだな。まさか宇宙で出会うとは思ってなかったが」
「それはこっちもだよ。俺はちょっと妹をそいつらに誘拐されてな……」
「待て。ロア、お前あのミロンガに乗ってるパイロットを知ってるのか?」
「ん? あぁ、ちょっと前に浅草が襲われた時に協力してもらったんだ」
「……このパイロットで知ってる事は?」
「あん? ムウ、お前もしかしてラウル達と敵対してるのか?」
「さて、少なくてもこの場では共闘しているんだがな」
「ムウ、か。やはりイスルギ重工の手の者で間違い無いのか?」

 俺とコウタ、ラウルの会話を聞いていたユウキの声が聞こえて来る。
 やっぱり俺を疑っていた、か。まぁ、慎重派なユウキらしいと言えばユウキらしいんだがな。

「おいおいおいおい、あんまり俺を放っておかれると嫉妬しちゃうぜ!」

 その声と共に、ミロンガへと突っ込んでくるアガレス。
 その拳や蹴りを回避しながら再度コウタへと通信を送る。

「取りあえず、お前にとってもこいつらは敵って認識でいいんだな?」
「ああ。ただしショウコの事を聞かなきゃいけないからな。程々に弱らせてから捕まえないと駄目なんだけどな」

 ミロンガの首を狙って放たれたアガレスの蹴りを、機体制御用のバーニアを少しだけ噴射して横へと移動。回避する。

「それは俺と戦っているこいつか?」
「いや、浅草で出て来た雷様の方だ」

 コンパチブルカイザーの顔が、無明と激しい斬り合い、殴り合い、蹴り合いをしているヤルダバオトの方へと向けられる。

「くそっ! 俺以上の速さを持ってるだと……こいつ本当に何者だ!?」

 アリオンの吐き捨てるような台詞と共にコックピットを狙って放たれた拳を、バーニアを噴射して真上へと回避。そのままさらにバーニアを噴射して、宙返りの要領で回転しながら……

「加速!」

 精神コマンドの加速を使用し、そのまま逆落としの要領でアガレスへと突っ込んでいく。……右腕のビームソードを突きだしたままで。

「うおっ!」

 さすがにその行動は予想出来なかったのだろう。アガレスと言えども咄嗟には回避が出来ず、その右拳を手首からビームソードで斬り飛ばされてあらぬ方へと飛んで行く。

「……ちぃっ、さすがにダメージを受けすぎたか? 修羅神の修理は時間が掛かるってのによ」

 確か修羅神は自己再生の能力があった筈だ。斬り飛ばされた右拳を修復できるのかどうかは分からないが、本人が言ってるからにはその辺も大丈夫なんだろう。

「まぁ、今日はそこそこ戦いを楽しめたからな。この辺で退かせて貰おうか。……ムウ・ラ・フラガとか言ったな。お前の名前、忘れないぜ」

 アリオンはそう通信を寄こし、自慢の速度を活かして戦場を去っていく。
 ……すまん、ムウ。お前の名前がこっちの世界でいい意味でも、悪い意味でも広がっているような気がする。もしOGsの世界に来る事があったら月夜のない晩には気を付けてくれ。
 そしてアガレスが撤退したのにタイミングを合わせてヤルダバオトとヒュポクリシスもまた撤退していく。ヤルダバオトの方は装甲にかすり傷程度の損傷しか受けていなかったが、ヒュポクリシスの方はダイゼンガー、エクサランス、ラーズアングリフ・レイブン、ランドグリーズ・レイブンの4機に集中攻撃をされてかなりのダメージを受けていたので、これ以上粘っても目的である時流エンジンを手に入れるのは無理だと判断したのだろう。そしてガロイカに関してはスレイのカリオンとクロガネの攻撃によりほぼ全滅に近い扱いとなっていた。

「退いた、か」

 そんな俺の言葉に、コンパチブルカイザーからの通信が入ってくる。

「悪いが、俺はこのまま行かせて貰う。奴等の後を追えば、ショウコの場所まで辿り着けるかもしれねぇからな!」
「あ、おいちょっと待てよロア!」
「悪いな、ラウル。俺は今妹の事以外を考える余裕がないんだ。また機会があったら手助けはさせてもらうぜ。……ムウも、またな」

 それだけ言うと、コンパチブルカイザーは敵の逃げていった方へと向かってこの宙域を離脱していく。

「……知り合いだったようだな?」
「ああ。スレイとこっちで別行動を取ってから知り合った……と言うか、共闘した仲だな。東京でリオンシリーズが暴れたって話は聞いてないか?」
「いや。悪いがあの後は色々と忙しかったからな」

 ……フィリオの説得の件か。結局はまだ会えてないようだが。
 そんな風に考えていると、クロガネのレーツェルからの通信が入る。

『我々はこれから早速ヘルゲートへと向かうが……君達はどうする? もしよければ』
「いや、悪いがこっちにも色々と事情があってな。それに……気が付いているんだろう? もしヘルゲートの位置を特定したとしても、今の連邦軍ではそこに総攻撃を掛けるような真似はしないと」
「なっ! 馬鹿な! バルトールの危険性は連邦軍だって分かってる筈だろ!?」

 信じられない、と言うようにラウルが叫ぶが……

「実際に連邦軍を知っている者として、レーツェル。お前はどう思う?」
『……』

 俺の問いに沈黙で返すレーツェル。それが全てを物語っていた。

「レーツェルさん!?」
『今の連邦軍にとって兵器プラントとしてのヘルゲートは垂涎の的だろう。同時に、ODEシステムも人命にさえ躊躇しなければ優秀なシステムであるのは間違い無い』
「……あり得るな。何しろ今の連邦軍を、いや連邦政府を動かしているのは武断派の面々だ」

 レーツェルの言葉にユウキが呟く。だがその言葉がいつものように冷静ではなく憤りを感じているのはその表情をみれば明らかだろう。

「そういう事だ。当然連邦軍としても良識派と武断派が鎬を削っている筈だ。恐らくヘルゲートの位置が特定されても、その辺が原因ですぐに総攻撃とはいかないだろうな。さて、事情が分かった所で俺達はこの辺で失礼する」
「ねぇ、ちょっと待ってよ! まだ話は……」

 カーラの言葉を聞きながらもオープンチャンネルを切り、宙域を移動しながら俺の後を付いてきているカリオンと無明へと通信を入れる。

「スレイ、ムラタ。ペレグリン級との合流地点に向かうぞ」
「お前達の乗ってきた船か?」
「ああ。ロレンツォ達を送り届けたら俺の目的に付き合って貰う」

 その言葉に、ピンと来たのだろう。ムラタが納得したように尋ねてくる。

「……テスラ研やオルレアン研究所のような感じか?」
「ああ。最後のピースを手に入れる為にセレヴィス・シティのマオ社に用事があってな」
「最後のピース? 私にはよく分からんが、これからはシャドウミラーの所属となる身だ。付き合ってもいいだろう。それより……一応確認しておく。私達も当然ヘルゲートの攻略作戦には参加するのだな?」
「勿論だ。だが先程クロガネの奴等に説明したように、すぐには攻略作戦は行われないだろう。俺達が用事を済ませてヘルゲートの近くに行ってようやく……という感じだと思う」
「そうか。兄様が戦場にいる以上は、この作戦でハガネが落とされるのは断じて避けないといけないからな。……兄様の病を癒す為にも」

 こうして俺達はペレグリン級との合流に成功し、月へと向かうのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:195
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:426 
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