~MHO~ モンスターハンターオンライン
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第一層攻略会議
前書き
カリト
武器:ユクモノ大剣改(大剣)
防具:ジャギィ一式
モーラン
武器:ロックボーン(ハンマー)
防具:ランポス一式
レイア
武器:ワイルドアックス(スラッシュアックス)
メタルグパイプ(狩猟笛)
防具:ユクモノ一式
カナミ
武器:コマンドダガー(片手剣)
防具:アシラ一式
ゲーム開始から一ヶ月がたった。俺達プレイヤーは未だに第一層をクリアしていない。そして今日、このトールバーナの街でボス攻略会議が行われるという情報を(キリトから)聞き、俺達もその会議に参加することにした
?「はーい!!それじゃ、そろそろ始めさせてもらいまーす!!」
会議の場所に着き、俺達四人は適当なところに座る
?「今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!俺はディアベル。職業は気持ち的にナイトやってます!!」
ちょっと中二病な発言にわははと笑う声がする。実際俺も少し笑ったし
デ「今日、俺達のパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した」
……おお。俺達が装備集めをしてる最中にもう見つけたのか。スゲェ……
デ「俺達はボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームをいつかきっとクリアできることをはじまりの街で待っている皆に伝えなくちゃならない。それが、今この場所にいる俺達の義務なんだ!!そうだろ、皆!!」
この状況の中で皆を引っ張っていくやつなんて……ディアベル、あんたを尊敬するぜ
デ「OK。それじゃ早速だけど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは六人のパーティーを組んでみてくれ。フロアボスは単なるパーティーじゃ対抗できない。パーティーを束ねたレイドを作るんだ」
パーティー作るって言っても、俺達ずっと四人固定パーティーだし………後、二人か──……どうしよ
レ「何かあっちにちょうどぴったり二人いるわよ」
レイアが指を指しているところを見ると、一人はフードを被っている女性プレイヤーともう一人は妙に見覚えのある人物といた。その人物はキリトだった。あいつがいればボスの攻略も簡単かもしれないな。よし、誘うか
カ「おーい、キリト!」
キ「カリトか。どうした一体?」
カ「俺達のパーティーに入らないか?お前と隣にいる女性が入ればちょうど六人になるんだが」
キ「ああ、いいけど……あんたもそれでいいか?」
?「………別にいいわよ」
フードのプレイヤーは小さい声で言う。俺は二人にパーティー申請をすると、二人共OKボタンを押し、その直後、キリトのHPバーとフードのHPバーが表示されると、俺はモーラン達の方に戻っていった
モ「これでちょうど六人だな!!」
カ「これでなんとかなりそうだね〜」
カ「後でちゃんとあの二人に挨拶しろよ」
「「「はーい」」」
全員パーティーを作り終えると、攻略会議が再開される
デ「よーし!そろそろ組み終わったかな?じゃあ、早速──」
?『ちょお待たんかぁ!』
突然、後ろから関西弁の声がする。後ろを見るとサボテン頭が特徴的な男が立っていた。サボテン男はジャンプをしながら、ディアベルの所まで行く
?「ワイはキバオウってもんや。ナイトはん、こん中に詫び入れなあかんやつがおるはずや」
デ「詫び?誰にだい?」
キ「決まっとるやろ。今まで死んでいった二千人にや。奴らが何もかんも独り占めしたから、一ヶ月で二千人も死んでしもたんや!せやろが!」
おいおい……何か面倒なことになりそうだな
デ「キバオウさん。君の言う〈奴ら〉とはつまり、元ベータテスターの人達のことかな?」
キ「そや!!こんクソゲームが始まった瞬間、ベータテスター共がダッシュで街から出よった!!右も左も分からんビギナーを見捨ててな!!奴らはウマい狩場やボロいクエストを独り占めして、自分らだけぽんぽん強うなって、その後もずっーと知らんぷりや。こん中にもいるはずやで、ベータ上がりの奴らが!!まずそいつらに土下座さして、貯め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!!」
キバオウの発言に誰も声を上げるものはいない。だが、二千人も死んだのはベータテスター達のせいではない。それにはもう一つ理由がある
カ「ちょい発言いいか」
キ「何や小僧」
カ「俺はカリトだ。バオウさんや。あんたはどうしても二千人死んだのがベータテスター達のせいにするのか?」
キ「そうや!!ベータテスター共がビギナーと一緒に行動しとったら、そんなに死なずにすんだんや!」
カ「俺もベータテスター達が見捨てたのは許せない。だけど、それだけでビギナー達が死んだと俺は思えない」
キ「じゃあ、他に何があるって言うんや!!」
強気な声でキバオウは俺に問いかける。逆に俺はキバオウに鋭い目で睨みつけ、返答をする
カ「この〈SAO〉にはモンスターハンターの機能が搭載しているんだ。フィールドにはモンハンのモンスター達がいると茅場は言ったはずだ。つまり、そのモンスター達に対応に出来ず、死んだ奴もいるはずだ。恐らく、ベータテスター達も死んだはずだ。自分達のプレイした〈SAO〉の記憶にないモンスターの狩猟に冷静に戦うことは無理なはずだ」
キ「…………………」
正確な答えにキバオウは黙って、俺を睨みつけていた
?「俺も発言いいか」
次に来たのは褐色の肌をして、頭はスキンヘッド。身長は190はあり、使用武器はスラッシュアックスのプレイヤーだった
?「俺の名前はエギルだ。キバオウさん、あんたの言いたいことはつまり、元ベータテスター達が面倒を見なかったからビギナーがたくさん死んだ。その責任を取って謝罪と賠償をしろ、ということだな?」
キ「そ……そうや」
エ「このガイドブック、あんたも貰っただろう。道具屋に無料配布していたやつだ」
エギルが腰についているポーチから取り出したのは、羊皮紙で綴じた簡易な本を取り出す。そういや、薬草買うときに貰ったけどまだ読んでなかったな
キ「貰たで。それがなんや」
エ「このガイドブックを配布していたのは元ベータテスター達だ」
その瞬間、プレイヤー達が一斉にざわめつく。そしてエギルは視線を集団に向ける
エ「いいか、誰にでも情報はあったんだ。なのに、たくさんのプレイヤーが死んだ。その理由は彼らがベテランのMMOプレイヤーだったからだと俺は考える。ついさっき、カリトが言ったようにこの〈SAO〉を他のタイトルと同じ物差しで計り、引くべきポイントを間違った。だが今はその責任を追求している場合じゃない。俺達自身がそうなるかどうか、それがこの会議で左右されると、俺は思っているんだがな」
最後はエギルが簡潔にまとめ、プレイヤー達から拍手があがる。キバオウもさすがに諦めたようで、フンと鼻を鳴らしながら、近くの段差に座る。俺もモーラン達の方に戻る
カ「思いっきり言ったねぇ、カリト」
カ「別に。俺は思ってた事を言っただけだ」
レ「私達にはそんな風には見えなかったけど?」
モ「完全に誰かをかばうように言ってたような気が(バコッ)痛ぁ!!」
二人はいいとして、モーランの発言には少しイラッときたので軽く頬を殴った
それから会議が再開される。俺達が相手をするのは〈イルファング・ザ・コボルドロード〉というモンスターでもう一つは取り巻きの〈ルインコボルド・センチネル〉が出るという。金は自動均等、アイテムはゲットした人のものという単純なルールだった
デ「それじゃ、明日の10時に出発する。では、解散!!」
会議が終わり、もう夕方になっていた。腹も減ってきたのでキリトとフードのやつでも誘って親睦会をしながら飯でも食うかな
カ「キリト。良いレストラン見つけたんだが俺達と行かねーか?」
キ「ああ、いいよ」
カ「そっちのフードの女性さんは?」
?「………私はいい」
フードは短い返事と共にさっさと立ち去って行く。残念だがそうはイカナイヨ
カ「カナミ、レイア。あいつを捕えろ」
カレ「「ラジャー」」
二人は素早い速さでフードを捕え、連れてくる。身動きがとれないようレイアがしっかり腕を拘束していた
カ「んじゃ、行きますか」
カレモ「「「お─────!!」」」
キ?「「……………」」
二人は乗り気じゃなかったが、俺達は最近行きつけのレストランへと向かっていった
着いたのは看板には〈アイルーキッチン〉と書かれており、中に入るとそこにはコックのスーツを着ている獣人族のアイルー達がせっせとキッチンで料理を作っていた
ア「いらっしゃいませニャ!ご注文は何かニャ?」
小さいわりに元気な声と共に銀のトレイに乗せているお冷とメニュー表を俺達に渡す。乗り気じゃなかったキリトとフードはアイルーの可愛らしさに少し魅了されていた
カ「じゃ、俺は頑固米と刺肉のチャーハン」
モ「俺は九の字エビとオンブウオの刺身で」
レ「あたしは氷結リンゴとシモフリトマトのフルーツサラダ」
カ「モスポークと激辛ニンジンの鍋をお願い♪」
キ「じゃあ……ゴムジャーキーとタンジアビールを頼む」
?「………あたしは粉吹きチーズとユクモ温泉たまごのパスタをお願い」
アイルーは俺達が言った料理名を紙にメモをし、キッチンへと向かう。待つこと5分でアイルーが料理を持ってきて料理を渡される
ア「お待たせしましたニャ!どうぞごゆっくりしていってくれニャ!」
俺達はアイルー達の作った料理に舌鼓をすると、しばらく宴会みたいになり、少しだけだがキリトとフードは俺達のパーティーにとけこみ、二人は楽しそうだった
明日はいよいよボス戦。気を引き締めていかないとな!!
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