ドリトル先生と日本のお料理
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第二幕 八条大学その七
「そのことはね」
「日本だからだね」
「どうしてもね、イギリスはね」
「食べるものはんだね」
「日本よりはね」
こう言うのでした。
「それはわかるね」
「昔からだしね」
イギリス料理は、というのです。先生も。
「我が国の料理は」
「ステーキもね」
このお料理もだというのです。
「この学園では安くて分厚いのが食べられるお店があるけれど」
「それもだね」
「うん、日本人のシェフだから」
その人が焼いているというのです。
「しかもお肉はアルゼンチンとかオーストラリアとかのだから」
「そうなるんだね」
「まあイギリスはね」
先生のお国はというのです。
「お料理以外は期待してね」
「文学とかはだね」
「イギリス文学や英語についてはね」
「凄くよく研究されているんだね」
「イギリス文化もね。アイルランドやスコットランドのことも」
「そのことは嬉しいね」
先生にしてもです、自分のお国のことが勉強されていることは。
「日本人は学問好きだっていうけれど」
「大体興味のあることは徹底的にね」
「勉強する国民性なんだね」
「一芸に秀でているっていうかね」
「そうした人が多いんだね」
「この学園もね。まあ中にはどれだけの学問を収めたのか」
どうかというのです。
「わからない人もいるけれど」
「学問の万能選手なのかな」
「うん、仙人みたいな人がいるよ」
「あっ、その人は若しかして」
先生は肉じゃがで親子丼を食べつつ気付いた顔になり言いました。
「悪魔博士かな、通称」
「あっ、知ってるんだ」
「イギリスでも有名だよ、あらゆる分野の学問の権威で何十もの博士号を持っているね」
「そうそう、先生の専門の医学も農学も工学もね」
「文系でもだね」
「語学も凄くてね。とにかく学問なら何でも知っているtっていう」
「さっきもその人の話をしたね」
このことも思い出した先生でした。
「百五十歳とか聞いてるけれど」
「あれっ、もっといってないかな」
「人間の年齢の限界を超えているね」
先生はお医者さんなので人間の身体のことから述べました。
「ちょっとね」
「まあ噂だけれどね、百五十歳とかいうのは」
「僕もそう聞いてるけれど」
「謎の多い人だよ、国籍だけははっきりしてるけれど」
「日本だね」
「日本人なのは確かだよ」
生まれはこの国で間違いないというのです。
「まあそうした人もいるけれど」
「日本人の傾向はだね」
「興味を持っていることに凄くのめり込むから」
「一芸に秀でてるんだね」
「勉強のこともスポーツのこともね」
そのどちらもだというのです。
「興味があることには徹底的にだから」
「わかったよ、そのこともね」
「多分先生が教える学生さんも一緒だよ」
「楽しみだよ、ただイギリスでは学問もスポーツもだけれど」
「そうした人もいるけれどね」
「全体的な傾向としてだね」
「そう、一芸だから」
日本人、そして八条学園の人達もだというのです。
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