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わたしの見る世界

作者:
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流されるままに

 
前書き



いつだって光はあって眩しかった。
そして醜かった。 

 

小学生のころ。
小さかった私は、楽しかったら笑う。悲しかったら泣く。
そんな風に感情は素直で、豊かなものだった。


きっとこの頃から、私は崩れた。









小学校四年生の時、私は初めて[いじめ]をした。ほぼクラス全体でのいじめ。
たった一人に対するいじめをした。

なんでしたの?と先生には聞かれた。私は黙りこんだままで、ある男の子は言った。
「そんなん、気持ち悪いからだよ。うざいからだよ。」

私は黙っていた。
いじめられた男の子は泣いていた。クラス全体で泣き始め、しまいにはみんなで泣いた。
私を含め、いじめた子一人一人が男の子に謝っていった。
私も謝った。でも思った。

「こんなんで終わるわけがないのに。」

私がいじめていたのは最初流されて。あとは怖くて。
いつか、自分に回ってきたら・・・。
そう思うと怖くて、流されていたら自分には回らない。


いじめは続いた。ずっと。


私は見て見ぬふりをした。ずっと。


 
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