真似と開閉と世界旅行
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水上戦~
前書き
4日遅れですが明けましておめでとうございます!今年も真似と開閉と世界旅行をよろしくお願いします!!
では、本編をどうぞ!
俺は海に向かって銃を構える知也に近づく。
「何があった!?」
「この状況で把握してくれると助かる」
「襲撃か・・・!」
見ると水面に所々ヒレが見える。魚人系か・・・!?
「どうした!?」
船内から咲と闇風が駆け上がって来た。
「襲撃?」
「ああ。・・・てか咲、二人が出てきたら船の操縦は・・・」
船の操縦には交代で全員が行っている。だから、人がいないと船が止まることはないものの、正しい方向に曲がれないのだが・・・
「目を覚ましたなのはに代わってもらったよ。呑み込み速いんで助かったぜ」
「亮様!大変です、前からも・・・!」
囲まれたか・・・!なら・・・
「闇風さんと知也は船首と船尾でそれぞれ迎撃!咲と俺が横を担当するから船上に上がられたらクラナと春鈴で迎え撃ってくれ!特に船内には絶対に入れるな!」
「御意!」
春鈴が烈火を取り出し、返事をする。
「海の上の指揮は任すぜ、亮」
肩を叩いて咲が言う。
「あくまで俺は多人数の指揮担当だっつの・・・ただ、呉の民が二度も海で負けるわけにはいかないから、みんな協力してくれよ」
「好んで負ける奴なんかいねぇよ」
知也がそう言いながらも魚人を射ち倒す。
「リパルとアルは周りの状況を常に探知してくれ。島があったらすぐそこに向かおう」
『了解ッス!』
『お任せを!』
俺は気を練り、指から気弾を撃ち出す。
「ちょっとまて、いくらなんでも・・・!」
数が多すぎる・・・!こんなの・・・
「咲ィ!この船に大砲とかないのか!?」
反対側から怒鳴り声が響く。
「あるように見えたかっ!?武器は俺たちが持ってる奴で全部だよ!!」
「・・・だよな・・・!」
そんな中、数匹が気弾を潜り抜け、船上に上がってくるに。手にはお約束のトライデント・・・
「十字鎌鼬!」
「・・・はぁ!」
『impact!』
背後から激しい音。
「・・・ダメか、仕方ない」
俺は叫ぶ。
「咲!俺達も迎撃に向かうぞ。変に分散するのはかえってしんどい!」
「ヤミと知也の負担が増えるんじゃ・・・!」
「二人なら大丈夫だ!俺らより強いだろうしな!」
俺はそう言って擬音を魚人に向かって振り抜く。
「確かに撃ち落とすより楽だ、な!」
咲も方天画戟を振り回して数匹纏めて吹き飛ばす。
「装着!」
春鈴が防具を身に纏って蹴りを叩き込む。
「中には行かせない・・・!」
クラナもすでに三つほど加速を高めているようだ。闇風と知也もよくやってくれて一気に数が増えることはない。
「・・・っと!」
ガキン!
背後からの攻撃を背負った迷切の鞘で払う。そのまま迷切を抜きながら背後の敵を薙ぎ払う。
「キリがない・・・!」
「気もまだ余裕はありますが・・・」
「・・・春鈴、後ろ!」
「・・・っ!」
春鈴は防御の構えを取る・・・が。
キィィン!
「っ・・・!・・・あ・・・」
その身体が吹き飛ばされ・・・船の外に投げ出された。
「ひっ・・・」
「しゅ・・・」
そのまま視界から春鈴が消え・・・水の音。
「春鈴っ!!」
すぐに船縁に駆け寄り、海上を見る。春鈴は・・・!
「げほ、がは!・・・たす・・・ごぼっ、ぁ・・・!」
溺れる春鈴の姿。やっぱり泳げないのか・・・!
「くっ・・・」
俺が縁に足をかけた時・・・
「・・・俺が行きます」
「え?おい、クラナ!」
クラナが真っ先に飛び込んだ。俺は舌打ちをして・・・
「咲、足場!」
俺も迷切を鞘に収めながら身を踊らせる。咲は何か言いながらも詠唱を開始する。
「フリーズランサー!」
氷の矢が海に突き刺さり、表面が凍って広い足場が完成する。更に俺も詠唱を行い・・・!
「ウィンドカッター!」
氷の表面をかき氷のように削り・・・その上に着地する。よし、滑らない。
「クラナ!」
俺は春鈴を抱えるクラナを引き摺りあげる。
「二人とも平気か?」
「はい、俺は・・・」
「げほっ!げほっ!・・・う、うぁぁ・・・」
春鈴が震え出してしまう。
「春鈴・・・」
『大変です、来ます!』
「・・・!クラナ、数分でいい・・・頼む!」
「・・・はい!」
氷の上に上がってきた魚人をクラナに任せ、俺は春鈴の肩を掴む。
「春鈴!」
「こ・・・怖い・・・やだ・・・連れてかれる・・・!」
「・・・春鈴・・・!」
俺は春鈴と気を同化させ・・・荒れる春鈴の気をなだめる。
「あ・・・」
「春鈴、聞いて。君は誰にも連れていかれない、いかせやしない。俺が絶対に守る。必ず・・・!」
「亮・・・様・・・」
春鈴がまっすぐ俺を見る。そして・・・涙を流す。
「すみ、すみま・・・!私・・・みんなの足を・・・うぐ、役に立たなくちゃ・・・なのに・・・」
「・・・役には立ってるよ。誰にも得意不得意はあるし、不得意で失敗したなら得意で挽回すればいいじゃあないか」
「得意・・・」
「ここの氷の広さならそうは落ちない。・・・落ちてもすぐ俺が引っ張りあげてやる。だから思いきり暴れようぜ」
春鈴は涙を拭き・・・何時ものニヤリ顔を浮かべる。
「・・・格好いいこと言いながら私を助けたのクラナさんじゃないですか」
「うぐ・・・」
「でも・・・その言葉、信じますからね!」
春鈴は大きく息を吸って走り出した。俺も武器を拾い、駆ける。
「すまないクラナ、人任せで・・・」
「・・・いえ」
『しっかり数分ですから、問題ありませんよね、相棒?』
「・・・」
目の前で春鈴がトライデントを弾き、空いたボディに烈火を叩き込んだ。
「春鈴、下がって!」
「・・・!」
春鈴が退くと同時に気を練り上げる。
「猛虎獣衝撃!!」
虎が魚人を薙ぎ払い、一時的にだが襲撃が止む。
「戻るぞ二人とも!」
俺達は飛び上がり、船の上に戻る。闇風と知也も迎撃に加わっており、派手な戦場と化していた。
「全員無事だな!?」
「ああ!」
『トリガー!マキシマムドライブ!』
「流石にキツいぜ!」
「泣き言なんて聞きたくないわよ!」
知也が弾幕で複数を撃ち抜き、闇風がナイフで魚人を切り裂き、海に蹴り落とす。
『咲さん!北西に陸地ッス!』
「本当か!?・・・ってまだ遠いなおい・・・!」
「だけどこれならもちこた・・・!」
ガガガガン!!
嫌な音と共に船の速度が緩まる。・・・帆とかは痛んでない・・・じゃあ・・・
「大変!!」
なのはがサチを抱えながら上がってくる。
「船底に穴を空けられて・・・もう水が止まらないよ!」
「くそっ、むしろその手段を今まで使わなかったのが不思議だよな・・・!」
そしてハッキリわかる程に船が沈み出す。
「不味い・・・なのは、魔力は!?」
「まだ完璧じゃないけど、飛ぶくらいなら・・・!」
「ですけど、飛べない人を運んだら・・・迎撃が難しくなりませんか?」
春鈴の言葉も一理あるが・・・その時、クラナがハッとなって俺を見る。
「あの・・・亮さんの能力は誰でもなれますか?」
「あ・・・ああ。対象を知ってて作品の曲があれば・・・」
「ならスバルさんかギンガさん・・・ノーヴェさんになれますか」
「・・・ああ!なるほどな!」
俺は携帯を取り出す。
「モーションキャプチャー、スバル・ナカジマ!!」
スターズの一人、スバル・ナカジマに真似をして・・・魔力を溜める。
「ウイングロード!」
リパルが示した方角に青いラインが出来る。
「飛ぶよりは安全だな・・・!」
咲が言って先に魚人の注意を引き付けながらウイングロードの上を走る。
「なのは、サチは俺が・・・走れる?」
「うん、大丈夫だよ」
俺となのはを中心に闇風と知也が魚人の数を減らし、春鈴とクラナは万が一の飛び道具対策で構えてもらう。・・・うん、飛ぶよりは安全策だ。
「走れ走れ!敵さんは待っちゃくれねえぞ!」
「うっせ!分かってるよ!」
咲に返しながら俺はウイングロードを伸ばし続ける。そして・・・
「着いたぞ!みんな後少しだ!」
咲が跳び、砂浜に着地して銃を取り出して援護を始める。そして次々に着地し、一気に島の奥へ進む。
「はぁ・・・ふぅ・・・」
数名が荒れた息を整え、状況を再確認。
「リパル、この島に生存者は?」
『ちょっと待って下さいッス・・・・・・ん・・・!沢山あるッス!この間近に一、いや・・・二!』
「距離は!?」
『真反対ッス!?』
「く・・・なら!」
「分かってる、メンバーを分けよう。春鈴と知也は俺と来てくれ!」
「ヤミとクラナ、そんでなのはは俺とだ。・・・サチさんは!?」
「・・・俺たちが責任を持って守る!」
「分かった。どんな状況であれ一時間後にはここに集まろう!来なかったら・・・」
「先に進む・・・か?」
「ああ」
「わかった。行こう二人とも」
俺はサチを抱き抱えて走る。一体誰が・・・!
咲~
「リパル、後の距離は!?」
『もう見えるッス!』
開けた場所で戦ってるのは・・・!
「おい、止めろ撫子!俺がわからないのか!?」
「知りません。あなたは敵です」
あの赤髪・・・ルーク!相手は・・・撫子!?
「どういうことよ?」
「あの人・・・味方、でしたよね・・・」
「どっちかが偽物・・・?」
「簡単に分かるさ。・・・おい!」
「咲さん?」
「サキ!お前、無事だったんだな!」
「ルーク!俺が分かるのか?」
「はぁ?何言ってんだよ。髪が黒い以外まんまサキじゃねえか!」
「なら・・・撫子、愛依は分かるか!?」
「・・・破壊者の名前ですよね?それ・・・がっ」
それを聞いた瞬間、俺は迷わず撫子を闇で撃ち抜いた。
「な・・・なぜ・・・咲、さ・・・」
「おい!何やってんだよ!」
「よく見ろ、ルーク」
撫子は力無く崩れると黒い塵になって消滅した。
「な・・・」
「敵の能力なんだよ、これ。記憶から生み出す力・・・」
「・・・わ、訳わかんねぇ・・・つかなんでサキが生きてるんだよ!」
「それは・・・」
「咲、説明は後にしなさい」
「・・・囲まれてます」
「おいおい・・・」
「切り抜けなきゃ・・・」
気がつくとなのははバリアジャケットを身に纏っていた。
「いけるのか?」
「時間が掛かっちゃいそうだけど・・・収束魔法も使えるよ」
「オッケー・・・」
「えっと・・・クラナ君?」
「・・・!・・・はい?」
クラナがチラリとなのはを見る。
「ええっと、クラナ君、私は砲撃を撃つのに時間が掛かっちゃうから・・・前衛を頼んでいいかな?」
「・・・別に、俺以外でも・・・」
「あはは・・・そうなんだけど、君はデバイスもあるしスタイルがストライクアーツだから・・・合わせやすくて」
「・・・」
『了解しました。相棒も喜んで引き受けますよ』
「アル・・・!」
『あくまで一般的な会話をする程度なら問題ないかと』
「っ・・・」
『ご安心ください、なのはさん。相棒は貴女のことはとても便りにしていますので』
「・・・いい加減・・・」
「ほら、デバイスと喧嘩しちゃだめ。・・・来るよ!」
来たのは・・・モンスターか!
「人じゃないだけ気が楽だな・・・!」
ルークがカトラスを構える。・・・あれ?
「ルーク、ローレライの鍵は?」
「城に置いてきちまったよ!」
「・・・そうか」
方天画戟を鎌に変形させ、走る。
「オオリャ!」
横薙ぎに一閃。・・・よし、弱い!
「ヤミ、掃射!」
「言われなくても」
一撃で倒し切れなかったのは闇風任せだ。そんな闇風にモンスターが殺到するが・・・
「守護氷槍陣!!」
ルークが氷の刃で複数のモンスターを串刺しにする。
「なのは!」
「いけるよ!クラナ君、退いて!」
クラナが反応し、跳ぶ。
「シュートッ!!」
桃色の砲撃が多数を呑み込み、吹き飛ばす。
「・・・凄い・・・」
クラナが呟く。・・・いや、まったく同意だ。
「だが、この位なら・・・」
負けることはない筈だ・・・!
亮~
一方、俺達の視界に映ったのは・・・
「やめてお兄ちゃん!あたしがわからないの!?」
「ふざけるな!お前が妹の筈がない!」
戦ってるのは・・・リーファとキリト!?
「はぁっ!」
「きゃあ!?」
ソードスキルがリーファの腕に当たり・・・血が吹き出した。
「痛・・・!やめて・・・お兄ちゃん・・・痛いよぉ・・・」
リーファは完全に戦意を喪失していた。対するキリトは刃を止める気はないようだ・・・急がないと!
「知也、サチを頼む!」
気を練り・・・放つ。
「猛虎獣衝撃!!」
「っ!?」
キリトが思い切り後ろに飛んで避ける。俺は瞬動を使い、リーファの真横に移動する。
「直葉!」
「あ・・・亮、お兄ちゃん・・・」
「直葉、腕を出せ。すぐに治してやるからな」
気弾でキリトを牽制しながらリーファの怪我を回復させる。
「亮様、今そち・・・ぎゃん!?」
春鈴がいきなり何かにぶつかったように跳ね返る。
「いたた・・・」
「壁・・・か?」
知也が空中を叩くと音がなる。
「くっ・・・なら破射爆火で・・・」
「いや・・・そんな余裕はないぜ。見な」
春鈴たちに迫る魔物の影・・・
「この数・・・問題はありませんが・・・!」
「亮の援護は無理か・・・」
俺は視線をキリトに戻す。
「・・・」
「キリト、お前なんで直葉に攻撃をする!」
「直葉・・・だって?そんな筈があるか!直葉はリアルに・・・SAOにはいない!」
「「!?」」
SAO・・・って・・・そうか・・・
「偽物か・・・!」
「なんなんだこのイベントは・・・人質を取られるイベントなんて知らないぞ・・・」
「・・・直葉、下がってろ」
「で、でも・・・」
「あの兄貴は俺達が知ってる和人じゃない。・・・それでも直葉にはキツいだろ」
「・・・ごめん」
「流石に好きな奴を躊躇い無く斬れるわけないしな」
擬音を引き抜き、構える。
「来な」
「おおおぉ!!」
キリトのエリュシデータが眼前に迫るが・・・
「・・・っと!」
突きを擬音で逸らし、素早く右拳を腹に叩き込む。
「なっ・・・」
キリトが吹き飛ぶが、空中で体制を立て直した・・・時には既に俺は近接していた。
「・・・!」
横薙ぎに払った擬音は大きく仰け反ったキリトの服を掠める程度に留まる。両方隙が出来たが復帰が速いのはキリトだ。・・・俺は振り切った体勢から跳び、身体を捻って・・・踵落としの体勢を作る。
ガツン!
「・・・がっ・・・」
並の人間なら今のクリーンヒットで意識を持っていける、筈だったが・・・
「っ・・・ぁああ!」
ガキイン!
頭が下がった状態から斬り上がってきた剣を右の葬解で防ぎ、バック宙で距離を取る。
「アバターってのは厄介だな・・・!」
ていうか偽物とはいえ知り合いばっかを攻撃するのは精神的に辛い・・・!
「こんなところで・・・俺は負けられない・・・アスナのためにも・・・!!」
キリトがメニューを操作・・・やばい!
「させっかよ!」
踏み込んで拳を突き出すが・・・新たに左手に現れた剣で弾かれた。アレは・・・ダークリパルサー。咲が持つリパルのオリジナル・・・!そして剣を二本持つあの構えは・・・キリトの十八番、“二刀流”
「はぁぁぁぁ!!」
さっきよりも素早く二つの斬撃が迫る。
「っく、ぉあ!」
捌き切れないと即座に把握。右手で迷切を抜いて弾いていく。
「二刀流!?ユニークスキルじゃ・・・!」
「SAOならな!」
よし・・・このパターンなら前に兄貴と模擬戦をした時にも・・・!
「なら・・・!」
キリトの剣に光が灯る。この軌道のソードスキルは・・・!
ガガガガガガン!!
繰り出される刃を一つ一つ弾く。
「な・・・!」
キリトの目には驚愕。その目に“なぜわかるんだ”とハッキリ映っていた。
「くっ・・・そぉぉぉ!」
最後の突き・・・それを擬音と迷切で思い切り弾きあげる。
「貰った・・・虎牙破斬!!」
二連撃で斬り上げからの斬り下げ。
「なん、で・・・」
遂にキリトはその疑問を口にした。俺は・・・こう返した。
「知っているから。そうとしか言えないな」
迷切を引き・・・突き出した。
「瞬迅剣!」
ズパァン!
「アスナ・・・ユイ・・・ごめん・・・」
キリトはそう言って黒い塵になった。やっぱりか・・・
「ふぅ・・・直葉、なんで一人だったんだ?アス兄と一緒だったんじゃ・・・」
「それが・・・途中ではぐれちゃって・・・」
「そうなのか・・・」
アス兄・・・
「とにかく、壁を突破しないと・・・」
そう言って春鈴達の方を見た瞬間・・・
「きゃあああ!?」
「うわぁぁぁ!?」
その瞬間、春鈴と知也、そして知也が抱えていたサチが吹き飛んできた。
「みんな!?・・・っ!?」
歩いてきたのは・・・フードを被った・・・
「アイツ・・・グレイセスの世界に来た・・・!」
ゆっくりと・・・目の前で動きを止めた・・・
咲~
「そらよ!」
Bモードを使用して目の前の敵を闇で吹き飛ばす。更に振り返って片手で鎌を振り抜く。そして空間から銃を掴み、離れたモンスターを撃ち抜く。
「へっ、軽い軽い・・・ん?」
モンスターの中に・・・人がいた。それはフードを被っていて・・・
「あ・・・!アビスの世界にいた・・・!」
フードは俺に向かって走り出してきた。
「上等!リパル、全力だ!」」
『ッス!』
鎌に闇を籠め・・・
「デスサイズ!」
それをフードは・・・片手で防いだ。
「なっ・・・がぁっ!?」
もの凄い衝撃で吹き飛ばされた。何が起こった・・・!?
「咲!・・・この!」
闇風が銃を撃つが、フードが片手を出すと弾丸が弾かれていく。
「っ・・・あぐっ!?」
闇風に黒い・・・闇が直撃する。
「ヤミ!」
「ぅあ・・・何よ、これ・・・身体が・・・重い」
あの闇・・・ただ不調を出しただけ・・・?闇風が呑まれることも・・・身体が変異することもなかった。
「・・・アル、三つ!」
『Attraction』
クラナが加速し、不意を突くように死角から拳を突き出す。
「アンチェイン・ナックル!!」
「・・・!」
フードに、驚愕が見えた。だが、そいつは闇の盾を瞬時に張る。
『抜けます、相棒!』
「セェェア!!」
クラナの拳が闇を貫き、当たって吹き飛んだ・・・ように見えた。
『まさか、あのタイミングで・・・!』
「アンチェイン・ナックルが・・・逸らされた・・・!?」
クラナの目には驚き。どうやらあの拳には自信があったようだ。
「いやぁ!実に素晴らしいよ!」
『!?』
フードの横に・・・更に男が現れた。
「お前・・・!」
「やあ、咲君、亮君。あまりにも面白くないから・・・ちょーっと僕もズルさせてもらうよ」
「・・・」
今、亮の名前を呼んだってことは・・・向こうにも同じ会話を?
亮~
「ズルってのがそのフードか」
俺が言うと男は笑う。
「まあね。ただ、このズルは強力だよ?何せ君たちにとっては最強と言っても過言ではないね」
「何が言いたい!ただ強いだけなら俺は負けない!」
「そうかい・・・?じゃあ、お披露目といこうか」
そう言って男は指を鳴らす。するとフードは身に纏った布を掴み・・・脱ぎ捨てた。その下にあった顔は・・・
「「・・・っ!!」」
俺と春鈴の呼吸が、一瞬止まる。
咲~
「そ・・・そんな、バカな・・・そんなことが・・・なんで・・・」
俺は目の前の人物を直視できなかった。何故なら、フードの正体は、彼女は・・・!!
「恋・・・」
「明、命・・・」
俺達にとって、最悪な形の再開だったーーーーー
後書き
亮
「新年早々なんつー展開」
咲
「作者に悪意を感じる・・・」
亮
「肝心の作者はSAO二期決定でテンションが最高にハイって奴だし」
咲
「ジョジョもやるんだよな・・・」
亮
「じゃ、それじゃあ今年もよろしくお願いします」
咲
「完結まであとどれくらいかな・・・次回もよろしく!」
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