幽霊少女は生き返らない
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幽霊少女、状況説明。
前書き
聞いて下さい。嫌です。そこをなんとか。
最近、BLを書くのが疲れてきたので、思い切って主人公を
女の子にしてみました。
死んだことに気づき、生き返ろうとする幽霊少女と愉快な(?)
仲間(?)たちにご注目ください。注目するとこそこしかないですからね。
はじめまして、私です。
唐突ですが、私は幽霊です。多分。
ほかの幽霊に会ったことがないので何とも言えませんが、身体が半透明で
壁とか建物とかをすり抜けられるものを私は幽霊以外に知りません。
ので、私は自分のことを幽霊と形容することにしました。
もし本当は幽霊じゃないとか言われたら私は勝手に名乗っていたことになりますね。
違ったときのために謝っておきます。ごめんなさい。<(_ _)>
これで違っていた時の責任は逃れられます。セーフです。
ところで私は幽霊ですが、初めから幽霊だったわけではありません。
「付喪神」と呼ばれる初めから一種の幽霊だった方たちもいますが、私は違います。
わたしはきちんとした人間として生まれ、育ち、死に、幽霊となったモノです。
なので、幽霊として目覚めた時は少なからず驚きました。
なにせ、世間でいるだいないだと言われている「ユウレイ」に自分がなってしまったんですから。
~ちょっと回想~
『っう~ん…朝か~…起きなきゃ…』
ある朝、私は普通に起きようとしました。
『ん~…アレ?何か身体が軽い?まぁ、嬉しいっちゃ嬉しいけど…』
私は自分の身体の軽さを不思議に思いましたが、気にはしませんでした。
『っていうか、布団の感触も重さもないんですけど…。
ていうかていうかっなんか体が透けてるんですけど!』
私はようやく事の異常性に気づき、自分と周りを見ました。
『布団をすり抜けている。身体が半透明になっている。今あたし、浮いてる。
てことは…あたし幽霊に、なりました?…って、なんでやねーーーーーーーん!!』
思わず関西人でもないのに定番のツッコミをしてしまいました。
『いきなり幽霊になりましたって、どゆことさ。
まぁ、起きたことを認めないのはあたしのポリシーに反するから幽霊化は認めるとしても。
生霊の類である可能性は…今のあたしの意識がはっきりしている時点でないか。』
あ、意外に冷静でしたね、私。
『でも、なんで?なんであたしは死んだんだ?何か未練があったのか?…思い出せない。』
私は、私が死んだ理由が分かりませんでした。
なんで幽霊になったのかも、何が未練だったのかも。思い出せなかったのでした。
『うん。認めるのは認めるけど、納得できない。理由探しとかしようか。
ついでに生き返ってやろう。どうにかして。』
~現在に帰還~
と、いうわけで、私は私が死んだ理由と、幽霊になった原因、この世への未練を探しています。
同時に生き返る方法も探していますが、それは一般的にはないですよね。どうでしょう。
ともあれ、何で死んだかどころか生きていたときの記憶も曖昧な私は家族を訪ねる、なんてことは
できないので、とりあえず、日本中をさすらっていろいろなモノたちを訪ねていっています。
無事に分かればいいんですけど。
後書き
蝶々がなんにも考えずに書き出すとセリフがなくなる。
というのは全私が震撼した恐怖のホラー小説です。作、蝶々蛾々。
いそいで入れた回想シーン。アレ?キャラ違くね?
気にしません。いっつおーるおーけーのーぷろぶれむです。
愉快な仲間が出てこなかった…。
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