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R-TYPE TACTICS 2 提督の裁量

作者:島原
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テスト部
テスト章
  対グランゼーラ(2)

 
前書き
さて、敵の新兵器というのも気になる。強固に守っているくらいだ。

相当破壊力が高いのかあるいは精度、本体装甲が厚いのだろうけど… 

 
「大気圏での戦闘は重力による負荷もあるからな…燃料にはより一層気をつけんと…
 お、来たな。」

「フォルネウス全機、レーザーモードを対空Hに変更!」

「メルジム隊、レーザーモード対空!」

「ターリアラート各機はレーザーモード反射!あいつらの手の届かないところを掃除してやるんだ!」

「成程…所属したその日から部隊の錬度が上昇する。噂は本当だったようだ。」

「いけぇ!FOX2!」











サジタリウス巡航速度到達、アンガムとロックバードは本艦より前方で奇襲に備えるんだ。

残るスパークは本艦後方付随。追撃に備えてくれ。

「了解!しっかし提督、さすがは戦艦だぜ。送られてくるデータがシスコ9とは量も質も違う。」

この戦艦には高機能電算処理室があるからねぇ、地形処理・データ演算・距離算出とできることは山ほどある。
だから戦艦用の人員も増やして欲しいところなんだけどね…。

「ッハハ、っと提督 そろそろワシントン7の時に残骸が散らばってた場所だぜ。」

そうか。この辺りの空域は特に気になってたんだ。どこかに別行動をする艦隊が居るかも…

居た、あれはヴァナルガンド級巡航艦と…オレンジ色の戦闘機?
本部のデータバンクにも報告書にも資料がない。各隊気をつけるんだ。

「了解、うお!?横から敵戦闘機が…!」

まずい、敵正体不明戦闘機から波動収束光確認。ギャラルホルン1番開け!

「敵正体不明戦闘機の波動収束光消失!発射を阻止した模様です、提督!」

危なかった…しかし、あの機体の収束光 どうやら周辺の残骸はあいつが原因のようだ。

「ど、どういう意味ですか提督?」

全艦隊に緊急通信、敵新兵器の特徴が分かった。
敵新兵器は人型中距離支援砲撃機のようだ。しかも波動エネルギーの収束が異様に早く、戦闘機の波動砲や戦艦の艦首砲では到底追いつかないようだ。
加えて戦闘機がほぼ一撃でやられる火力を見ると艦砲射撃で打ち破るのが得策かもしれない。

それと、人型兵器の特徴として近接戦に強い傾向がある。だが、ミサイルやレーザーを搭載していない機体も多い。
艦砲射撃や敵機からの反撃が来ないと予想されるフォースレーザーを使って倒すんだ。

「て、提督…今の一瞬でどうやって?」

説明している暇はない。今はあいつを打ち破ることが最優先だ。

アンガム、ロックバードに座標データを送信する。そこから回りこめるのはアンガムだ。
ロックバードはアローヘッドの成し得る機動力の限界を持って敵の注意をひきつけ。
その間にアンガムが回りこんで波動砲を打ち込むんだ。
うまく行けば敵人型兵器も討ち取れるかもしれない。

「了解しました、提督。」

「命令了解!お前ら気イ抜いてると打ち落とされるぞ!」

よし、各隊行動を開始したな。
サジタリウスも艦砲射撃を持って援護する。

「了解です。」

ギャラルホルン二番から十二番を敵ヴァーン砲、主砲一番から三番を敵主砲へ。
撃ち方、撃て!

「各砲発射!」



「提督、敵艦隊の背後に回りこみました。」

よし、敵巡航艦及び人型は君達に気づいていないようだ。
そのまま波動砲を発射。

「各機セフティ解除!スタンダード波動砲発射!」



うん、案外すんなりとこちら側の対処が終わったね。

「提督、艦対艦通信です。応答します。」

ああ、頼む。

「こちら第十三番隊、どうされました?」

「こちら太陽系主力連隊三番隊、通信が遅れてしまいすまないマンティス少将」

わざわざ通信ありがとうございます、三番隊。

「こちらは現在グラン少将の乗るガルム級を支援している。だがオレンジ色の戦闘機のせいで旗色が悪い。すまないがそちらも支援砲撃を頼む。」

分かりました。各員、グラン少将のところまで最大戦速!

「了解!」









「ぐっ…ジリ貧か…。」

「自動補給機がないおかげでこっちも戦闘がしづらい。
各機、ムダ撃ちは避けるんだ!」

「危ないぞメルジム!FOX2!」

「うわ!危ない…助かったフォルネウス!」

「気にするな!それより敵の団体さんを…っとその心配はなさそうだ。」

「どうした?…ああ、予定より早く対処が終わったようだな。」

サジタリウスの全火砲を敵ヨルムンガンド級・改に集中。やられた味方の仇を取るんだ。

「主砲、大型ミサイル、追尾ビーム全弾命中!敵艦を破壊しました!」

よし、今のがどうやら敵旗艦のようだし作戦は終了だ。
ワイアット君、ちゃんと映像資料は録っておいてくれたかな?

「バッチリです、提督。」

「ハハハ、抜け目ないなマンティス少将。」

ええ、こうでもしないと軍は信用してくれませんから。
あ、そうだワイアット君 ちょっと耳を

「はい?分かりました。」

(録ったばかりの映像資料を少し編集して、グラン少将の戦功が大きいように見せるんだ。)

(提督!?少し反論しますが今回の作戦は提督の戦功が一番大きいのでは…?)

(ああ、確かに僕の働きが大きかった。しかし今回はグラン少将をお呼びしている最中の敵対戦闘だ。
せっかく来て頂いた来賓の人の目の前で自分が一番活躍しました、とはおいそれとも言えないだろう。)

(い、言われてみれば確かに…。)

(出来る副官で助かる。では即時編集して本部に提出。ついでにワイアットが持ちうる語彙の最大を駆使してグラン少将をたてるんだ。)

(分かりました。)

「話は終わったかな?マンティス少将。」

あ、はい終わりました。では本部へ帰投しましょう。
各隊、特にメルジム・スパーク・ターリアラートは初陣にも関わらずよく奮闘してくれた。
今日は奮発するから皆で久々に飲み食いしようじゃないか。

「お、提督のおごりなんざ久々だぜ!ヒャッホーウ!」

「いいですねぇ、久々に暴れましょう!」

(い、いいんですか?提督。)

(何を言ってるんだ。頑張った兵士を労う、古来より人の上に立つ者の振る舞い方じゃないか。)

(分かりました。ではお言葉に甘えて私も!)

(そうそう、楽しむときは楽しまないと損だよ。)

ま、財布が心配だけどね。







「ただいま帰投しました。」

「やぁ、グラン少将。聞いたよ、今回の対奇襲作戦でずいぶんと活躍したそうじゃないか。」

「え?いや、自分は…」

「なに謙遜することはない。映像資料も見た、君が活躍していることは間違いなかったよ。
ついては君たち第十二番隊への報酬増額を検討しよう。これからも頑張ってくれ。」

「はぁ…。」

(まさか、マンティス少将の言っていた映像資料とは…)







 
 

 
後書き
さて、今頃はグラン少将も本部から驚きの一言をかけてもらっているだろう。

あ、訓練場の扉の請求書がメールで来てしまったな…

今月は食べていけるだろうか…。 
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