「ONEPIECE」転生しちゃった少年
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
28 模擬戦 後編
~カクside~
・・・・・信じられん。
目の前で繰り広げられているのは本当に人間同士の戦いなのか?
あいつのスピードはワシよりは遅い。が、それは悪魔であいつが『本気』ではない時じゃ。
ワシは追い縋る事が出来んかった。それを
「指銃・黄蓮!」
ルッチの放つ無数の指銃がソウルを襲う。しかし。
「黄蓮。」
まさか奴も同じ技を放ち全て打ち落とすとは思わんかった。
「ちっ」
距離を取り月歩で宙を舞う。
いや、あのスピードでは剃刀じゃな。あのスピードでは剃刀でしかついていけんようじゃ。あれではヒット&ウェイも出来ん。
ビュンっ!
あの顔は全力を出しとるな・・・
「嵐脚・凱鳥!」
ルッチの脚から鳥の姿をした斬撃が放たれる。以前見た時は鉄をアッサリ切断しておった
「凱鳥。」
!?なんじゃと!?奴も脚から全く同じ技を放ちおった!威力も互角!
「嵐脚・線!」
ルッチはワシの技も使えるが・・
「線。」
奴もまた同じ技を、いや、あやつまさかさっきから、ルッチに合わせとるというのか!?後の先だのに攻撃が追いつく。これを意味するのは・・
「貴様さっきからふざけた事を・・」
「ふざけてなんていません!モノマネしてるだけ。」
「殺す!」
「瞳孔開いてますよ~」
ソウルが一瞬でルッチの懐に潜りこんだ。あそこまで接近されたのは久しぶりに見るぞ!
「鉄塊。ぐっ!?」
!?フクロウやブルーノより5倍は固いルッチの鉄塊を突破しおった。さらに奴は!
「嵐脚・周断!」
片手を地につけ奴自身は宙を回る。すると恐ろしい程の斬撃が放たれた。なんじゃあの威力は!?
パワーもルッチ級じゃと?
「!!ぬぅ!」
とっさに剃刀でかわしたルッチ。
ザンっ!!
!大地が斬りとられよった!いくらなんでもありえんぞ。斬りとられた大地は海の藻屑と消えていく。
「調整失敗・・ん?何変な目で見てんの。お前なら使えるだろ、カク。」
確かにそうじゃが、身体能力が比べものにならん。何をどうしたらあんな肉体になるんじゃ。
「貴様がどこで六式を体得したかそんな事は今知っても意味はない。立ちはだかるのならば排除する。」
「やれるもんならやってみな!!」
ルッチは能力を、いや、当然じゃろうな。
ルッチの姿がどんどん異形と化し肉体と殺気が膨れ上がっていく。やつの仲間も坊主以外驚いておる。あの坊主何者じゃ?
「動物系ネコネコの実・モデル『豹』。今までの様に圧倒できると思わん事だ。シャドー・ソウル。」
ルッチの体はざっと4メートルはある。
生命帰還を使えばもっと伸縮自在だと言っておったが・・一度だけ手合わせした事があったがあの強さは異常じゃった。凶暴化するのか殺されそうになった。
たった一度で心が折れてしもうたわ。豹の獣人と化したルッチがやつに襲い・・
ドゴォ!!
!?ルッチのあの巨体を吹き飛ばすじゃと!?
「!ぬ、指銃・火撥!」
後方に飛びすさりながら飛ぶ指銃・撥。しかも強化版の火を纏うのを放ち・・・
「火撥。」
!?バカな!?何故あの技まで!?あの指銃はネコ科の鋭い爪になってからしか使えんはずなのに!
「嵐脚・豹尾!」
「船長の技を!?」
ハア!?アレまで使いこなすのか!?
「豹尾!」
本当に撃ちおった!二つの螺旋を描いた斬撃は相殺された。
「!貴様豹でもないのになぜ・・」
「やってみたら出来た。テヘペロ」
なんじゃこのうっとおしい仕草は・・・・
「実はさ、俺は自然系の能力者なんだよ。使ったら勝負にならないから使わない」
「!どこまでも…なめた真似を!」
ルッチが再び嵐脚・凱鳥を放った。しかしさっきの様に相殺される?
「鉄塊・空木。」
!?またルッチの技を…
「!?くっ」
跳ね返ってきた凱鳥をなんとかかわす。凱鳥が跳ね返る所なんて初めて見たぞ!
「んじゃ次はこっちだな嵐脚・音!」
奴のオリジナル技か!速い!
「ふざけおって!」
紙絵でかろうじて回避・・
ブシュっ
かわせんか!しかも獣形態での鉄塊をアッサリ貫通しおった!パワー、耐久力でやつが上回る以上、
残る手は・・・
「生命帰還・紙絵武身」
獣形態のルッチが縮んでいく。やはりこれしかないか。スピードで、手数で押し切るしかない
「全速!」
あれが奴の全力全速!あの姿を見た者はワシら以外生きておらんのだが。
ルッチのスピードについていけないのか微動だにせん?
「指銃・斑!嵐脚・線!」
息をつかせぬ怒涛の連続攻撃。逃げる空間は隙間もない。
「・・・」
!?奴が消えた!?いや、ルッチがやつの懐に潜りこんでいた。!ここしかない!
「六式奥義。最大輪・六王銃!!!」
ドンンン!!!
人知を超えた衝撃がやつを襲った。
まさか最終奥義の最大輪を使うか!やはり戦術勘は凄まじいのう!この技を受けて生き延びた者は
おらん。
これならば・・直立不動のままピクリともせん・・・やったか。
「ああ・・」
!?動けるじゃと!?
「分かってんだろ。フクロウでさえ六式遊戯・手合いを使える。アンタに使えないワケないよね?」
何を言っておる!?ルッチはなぜ黙って・・
「1番最初に俺に触れた時に勝負の結果は想定できたろ?俺の道力はいくらだった?」
「・・・」
な、なぜ黙っておるのだ?
「・・6万だ。貴様の道力は」
!?ハア!?そんな無茶苦茶な数値出せるワケが、ブルーノ、カリファも冗談の様に思っとる。
「おれは嘘をつかん・・本当にその数値だ」
単純に考えてルッチの10倍以上じゃと!?なんの冗談じゃ!?
「それを理解しててよく俺に挑めた。戦いに関する欲望は人並み外れてんな、俺だったら一瞬でダウン。さて、どうすっかな。まあ一応生かしとくけど・・いたぶる」
突如、殺気が放たれた。ビリっ
いかん。我々はけして触れてはいかんものに触れてしもうたのか?
「全員で来い。一発でもヒット与えたら終わり」
「!!どこまでもなめおって!」
よくルッチは挑める・・ブルーノ達は心が折れとるじゃがお主一人逝かせはせんよ!
「殺せ・・生き恥を晒す気はない。」
ルッチを含めた全員の力でも奴にきかなかった
「これじゃ海軍大将一人に遊ばれるな。絶対の正義を海軍に求めているがいつか裏切られる日が来る。スパンダム長官?いや雑兵でいいかあんな屑。」
スパンダム長官・・・
「貴様の目的は何なんだ」
ルッチ。まだ折れていないのか・・
「今はまだ無理。言えば多分命捨てでも俺を殺しに来るだろう。俺はお前らは欲しい。」
「!?戯れ事を・・・」
「んじゃ、そろそろここ出る。次会う時楽しみにしてる」
といい、薬草を4つ置いていった
「クソが!」
ルッチが薬草を捨てた!?
「ル、ルッチ…」
「敵の施しなど受けるぐらいなら死んだ方がマシだ。だがお前らは飲め。任務を失敗する訳にいかん。今回は特に、だ。」
そうじゃな、気合いが入ったわ。ワシらはまだまだ青かった
これを機にはい上がってみせるぞ!
ページ上へ戻る