とある英雄の学園生活
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第4話 シャーウッドの森
あら、ここはどこ俺は誰?
なんて冗談はさておき、ここはどこだ?
たしか暗闇の中で小さな光の点に向かって歩いて行ったのだが、そのあとの記憶がないな。
周りを見回してみると大きな湖があるだけだ。
あれ、何かたらないな。
そうだイフリートとシヴァだ。
もう一度周りを確認すると大きな木の下にイフリートは人型に戻って眠っていた
シヴァは湖の近くで眠っていた。
2人共のんきに寝ているので少しいたずらでもしようかと思ったが洒落にならんのでやめておこう。
2人もすぐに目を覚ました。眠っていたのは結界をはるのに魔力をかなり使用して疲れていたためだそうだ。
暗闇の中では余裕ある感じで結界をはっていた2人だがは俺に心配させまいとの気遣いだっみたいだ。
ほんと2人に守られてるな~とつくづく思う。
「さて、なんとか脱出できたみたいだがここはどこだ?」
「ちょっとそのへんにいる下級精霊にでも聞くからまって」
イフリートは目をつむりなにか小さな声で精霊語を発してる。
「あら、ここはどうやらシャーウッドの森らしいわよ」
なんと!俺の第2の故郷イングランド王国首都ロンドンの北西にある森である。
「もどってこれたんだ」
「みたいですね」
俺は背筋をのばし大きく空気を吸った。
「太陽の光はいいな~、空気もおいしいし」
しかし何故俺たちがシャーウッドの森にいるのかわからないがここにいてもしかたないので行動を起こすことにしよう。
「とりあえずヴァキンガム宮殿に行くか」
「はい」
「わかったわ」
俺たちはロンドンに向かって歩き出した。
5分ほど歩くとイフリートが何かに気づき進んでいた方向の右側に振り向き、
「ん……ちょっと待って、あっちのほうで人間の女の子がいるみたい」
「女の子?」
「ええ、小さな女の子が1人で」
シャーウッドの森はたいした魔物はいないが、小さな女の子1人で出歩ける場所ではない。
親とはぐれて迷子にでもなったのかもしれない。
「助けに行くぞ」
「急いだほうがいいかもしれないわ、彼女の近くに魔物の気配がするの」
「わかった。2人も魔人剣に」
「はい」
「了解」
「「我を求める主人の為、我は最強の剣に」」
右手に炎の大剣を持ち左手に氷の突剣を持った俺は女の子がいる方向に駆け出した。
すぐに女の子を見つけたが、女の子の後ろ10メートルあたりにゴールドオークがいた。
ゴールドオークは俺の知識ではオークの中では上位クラスの魔物だ。
俺も何度か戦ったことがある.
魔人剣を持っていなかった頃はかなり苦戦した記憶がある
今はそれなりに強くなってるし、2本の魔人剣があるので簡単に勝てるだろう。
油断さえしなければ。
女の子はゴールドオークに気づいておらず、楽しそうに花を積んでいた。
「がああああああ」
「キャーーーーーー」
雄叫びをあげ女の子に襲いかかるゴールドオークに俺に斬りかかった。
俺の剣術奥義の1つ二天炎氷斬りでゴールドオークを倒した。
「怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
見た感じけがはなさそうだ。
10歳ぐらいだろうか?腰のあたりまである美しい金髪で吸い込まれるような碧い瞳
森を探索するには不適切な豪華なドレスを着ている。
どこかのいいところのお嬢様だろう。
「立てるか?」
「はい」
俺は女の子に手を差し出し立たせた。
「助けてくれてありがとうございました」
「こんなところで1人でいたら危ないだろ、連れはいないのか?」
「セシリア達とはぐれてしまって」
「セシリア?」
「はい、私の護衛騎士です」
護衛騎士てたしか王族や上級貴族を守るエリート騎士のことだ。
てことはこの子てもしかして王族か上級貴族か。
「あ、自己紹介がまだでしたね、アリス・シュタイン・イングランドと言います」
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