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MS Operative Theory

作者:ユリス
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サイコ・フレーム②

——素材⁄システムとしての特性——

■サイコミュの到達点

 サイコミュの小型化は機能の前略化と、システムの不安定さを招く原因とされた。つまり、小型化と高性能化を両立させるには技術的な面だけではなく、パイロットのニュータイプ能力にも左右されたのである。これに対し、サイコ・フレームは小型化と高性能化を両立させるとともに、サイコミュの安定化をも可能としたのである。


■金属粒子の隙間に埋め込まれた「サイコミュ」

 サイコ・フレームの原理は、サイコミュ単体の処理能力を向上させるではなく、小型化したサイコミュを複数機装備させることで、大型機と同じかそれ以上の処理能力を得ようとしたことにある。サイコ・フレームは「金属粒子の隙間」に鋳込めるほど小型化してあるため、搭載チップも膨大な数に上る。このためにサイコミュの並列装備が可能となり、処理能力も劇的に向上した。


■サイコ・フレームの搭載箇所

 サイコ・フレームの搭載箇所は、フレーム素材を組み込める場所であればどこでもいい(通常のフレームをサイコ・フレームにするだけでも、理論上は効果がある)が、感応波の送受信とパイロット保護のため、通常はコックピット周辺に用いられる。また、関節などの駆動制御系に用いられることで、四肢やスラスターを思考で制御できるようになる。


■サイコ・フレームを介したコントロール

 サイコ・フレームは、サイコミュ・システムの母機と連携した感応波の送受信機として開発されている。そのため、機体制御やニュータイプ能力の増幅だけでなく、ミノフスキー通信の有効範囲内に入った敵の脳波や感応波などを受信することも可能とっている。



——サイコミュとしての性能とミノフスキー粒子への影響——

■サイコミュを超えた能力

 小型化と高性能、そして安定化を兼ね備えたサイコ・フレームは、既存のサイコミュをはるかに超えるシステムであった。また、ミノフスキー粒子に特殊な影響を与えることも観測されており、その機能はサイコミュの領域を超えたものであった。


■最高クラスのサイコミュ機能

 無数のサイコミュ・チップによる並列演算によって、膨大な情報をやり取りできるようになったため、機体のレスポンスや認識力の拡大機能などが大幅に強化された。また安定化と感度の向上により、ニュータイプ能力が低いパイロットでもファンネルなどのサイコミュ制御兵器が使用可能となった。


■「奇跡」すら引き起こした特殊性能

 MS⁄MA用サイコミュとして開発されたサイコ・フレームだが、開発時には想定されていなかった性能を発揮している。これらの多くは、サイコ・フレームを介して発振された感応波が、周辺のミノフスキー粒子に影響を与えたために発生したためと推測される。



——サイコ・フレームの特殊機能——

➀サイコ・フレーム単体でのNT能力拡大

 サイコ・フレームを機能させるには親機となるサイコミュとの接続が必要であるとされていたが、人間がサイコ・フレームを携帯しているだけで、認識力が拡大することが確認されている。


➁Ⅰフィールド・バリアの形成

 サイコ・フレーム(試料)を携帯したパイロットの搭乗するMSがメガ粒子砲の直撃を受けたが、ビームを拡散・無効化している。これはサイコ・フレームが周辺のミノフスキー粒子に干渉し、一時的にⅠフィールを形成したためと考えられる。


➂大質量の移動

 サイコ・フレーム搭載機であるRX-93(νガンダム)が、地球の落下コースに入った小惑星基地アクシズの軌道を変更した。サイコ・フレームの影響であるとも推測されるが、具体的なメカニズムは判明していない。

 
 

 
後書き
次回 第五世代MS 
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