FAIRY TAIL 真魂の鼠
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序章 出会い
第3話 ブレスレット
前書き
駄作者紺碧の海ですっ!
今回は・・・う~~~ん・・・?なんて説明したらいいんでしょうか?
とりあえず、シン目線で書いていきます。
それでは、第3話・・・どうぞっ!
俺はさっきミラに右腕に付けてもらった灰色の妖精の尻尾の紋章をそっと上から撫でる。その紋章は、少し神秘的な力を身に纏っている感じだ。すると、
ル「どぉシン?このギルドは気に入った?」
ルーシィ、ナツ、ハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディ、シャルルが俺に歩み寄って来た。
さっきミラからいろいろ教えてくれた情報によると、この7人・・・いや、この5人+2匹は妖精の尻尾の『最強チーム』と呼ばれているらしい。何が“最強”なのかと言うと・・・強さはもちろん、バカアホレベルも“最強”で、今まで起こした問題の数(街を半壊、山を壊滅など・・・)も“最強”なんだそうだ。
俺が思うに、この5人+2匹は、『お騒がせ最強チーム』という事なんじゃねェか?
シ「すごく楽しいギルドだ。ギルドの人達ともすぐに打ち解けれたし、賑やかで毎日が楽しめそうだ。」
エ「分からない事があったら、遠慮なく聞いてくれ。」
シ「おぅ。」
エルザは頼りなるが、こんなしっかりしたエルザも、街を半壊させたりする事があるのか・・・?
ウェ「そういえば、シンさんはどこから来たんですか?」
そういや、まだ俺の事について何も話していなかったな。
シ「俺はリンドウ村から来たんだ。」
シ&ナ以外「リンドウ村ァ!?」
ナ「って、何だそれ?食いもんか?」
ナツ以外の皆が目を見開き、驚嘆な声を同時に上げる。それとは裏腹に、ナツはリンドウ村を知らないみたいだ。最終的には食べ物になっている。おいおい、村を食うんじゃねェよ・・・
シャ「リンドウ村って、確かフィオーレ王国の一番端にある小さな村よね?」
グ「お前そんな所から遥々ここまで来たのか?」
シ「まぁな。列車で7時間乗って来たんだ。」
シ以外「7時間!!?」
今度は全員が目を見開き、驚嘆の声を上げた。すると、すぐにナツの顔が真っ青になった。具合でも悪いのか?
ル「ナツは乗り物酔いが激しいのよ。」
ハ「ナツ、大丈夫?」
ナ「おぉ・・・だ、大丈夫じゃ、ねぇ・・・おぷ・・・」
グ「想像しただけで酔うなよ・・・」
あっちゃぁ~、そりゃあ悪い事したな~。よしっ!今度からはナツの前で乗り物の話をするのは控えよう。
すると、ルーシィの腰の辺りでジャラッと、何かが音を立てた。見ると、ルーシィの腰に10個程の金色と銀色の鍵が揺れていた。ルーシィの家の鍵か?随分あるんだな。俺が鍵を見ていると、ルーシィがそれに気づいたのか鍵に手をやって、
ル「これは門の鍵と言って、星霊界へ続く門を開ける為の鍵なのよ。ちなみに、私は星霊魔道士なんだぁ~♪」
聞いた事がある。星霊を呼び出して、星霊と一緒に戦う魔道士な事を星霊魔道士と呼ぶらしい。星霊魔道士は主に女性で数少ない魔道士らしい。
ル「ちなみに、ナツは第1世代の炎の滅竜魔道士、ウェンディもナツと同じ第1世代の天空の滅竜魔道士で、ギルドの奥の方にいるガジル・レッドフォックスも第1世代の鉄の滅竜魔道士なの。グレイは静の氷の造形魔道士、エルザは騎士っていう換装魔法、ハッピーとシャルルは翼っていう魔法を使うのよ。」
『最強チーム』のメンバーが扱う魔法の名前は全て聞いた事があった。
滅竜魔法は、太古の魔法で、滅竜魔法を使う魔道士の事を滅竜魔道士と呼ばれているんだ。
滅竜魔道士は三つの分類に分けられていて、ナツやウェンディのように、本物の竜に育てられて、竜から竜迎撃用の魔法を教えられた第1世代の滅竜魔道士。ミラから聞いたところ、このギルドに所属するマスターの孫のラクサス・ドレアーという人は、父親により体内に滅竜魔法を使える魔水晶を埋め込んだ第2世代の滅竜魔道士。このギルドにはいないが、剣咬の虎っていうギルドに所属している双竜のスティング・ユークリフとローグ・チェーニは、竜に滅竜魔法を教わり、体内に滅竜魔法の魔水晶を埋め込んだ第3世代の滅竜魔道士らしい。
・・・もしかしたら、いつか第4世代の滅竜魔道士も現れるんじゃないのか?
造形魔法は主に二つの分類に分かれる。物質の造形“静”と、動き回る造形“動”。
造形魔法はいろいろ種類がある。グレイや蛇姫の鱗という正規ギルドに加入しているグレイの兄弟子、リオン・バスティアの場合は氷だが、このギルドに所属しているラキ・オリエッタは木の造形魔法。さっきも言った剣咬の虎に所属しているルーファス・ロアっていう奴は記憶の造形魔法を使う。
造形魔法は“自由”の魔法であり、造り出す形は十人十色、術者の個性が最も出る魔法らしい。
エルザの換装は別空間にストックしている魔法剣や槍、双剣や斧などを呼び出す原理で、その武器を持ち返る事を換装って言う。だが、エルザの場合は特殊で、自分の能力を高める魔法の鎧にも同時に換装しながら戦うらしい。
翼は名前を聞いた事があるだけでよく分からないけど、二足歩行でしゃべる猫に生える白い羽だという事は分かった。
シャ「ちょっとそれ、答えになってないじゃないっ!」
ハ「でたらめすぎるよっ!」
シ「文句なら俺じゃなくて、駄作者の紺碧の海に言ってくれよ。」(←はい、スミマセン by紺碧の海)
エ「それにしても、魔道士の“卵”という割には、かなり魔法の知識が豊富だな。」
シ「旅に出る前に、いろいろ調べてたからな。」
まぁ、翼の事は全く知らなかったけどな・・・
グ「んで、シンの魔法は何なんだよ?」
言われてみれば、まだ話していなかった。俺は横に置いてあった青いリュックサックのサイドポケットから、さっき魔法屋で買った五色腕輪を取り出し、皆に見せた。
ナ「何だこれ?」
シ「俺もまだよく分かんねぇけど、五色腕輪っていう所持系の魔法らしいんだ。赤は炎、黄色は雷、緑色は風、青は水、紫は闇と言ったように、腕輪の色ごとに属性が違うんだ。」
読者の皆は知っていると思うが、一応説明しておこう。
ナツやグレイ、ウェンディやハッピーやシャルルの魔法は、憶えて身につけた魔法の事を能力系と言って、俺やルーシィ、エルザは道具を持って使う魔法の事を所持系って言うんだ。
さて、話を元に戻そう。
ハ「という事は・・・シンがこの赤い腕輪を付けたら、ナツみたいに炎を使えるって事?」
シ「まぁ、そういう事だろうな。」
なんて曖昧な答えだ・・・
ウェ「そういえば、シンさんはどうして旅をしてるんですか?」
シ「え・・・!」
不意を突かれた思わぬ質問に、俺は言葉を詰まらせる。
今このタイミングで“任務”の事を話したら、俺が『十二支』の“子”の血を持つ者で、“鼠”に姿を変えられる事を話さなくちゃならない。俺はギルドに加入したばかりで、まだ皆ともあまり親しくない。今話してるけど・・・それに、こんな話、信じてもらえるはずがない・・・でも、これをどうやって誤魔化そうか・・・?俺が言葉に詰まって、皆が首を傾げ始めた時、
ル「シンはまだ魔道士の“卵”だから、修行の旅をしていたのよね。」
シ「あ、あぁ。そうそう。」
本人はしたつもりは無いと思うが、ルーシィが助け舟を出してくれた。ルーシィに感謝感謝だ。だが、その後ルーシィが更にとんでもない質問をしてきた。
ル「ところで、シンが付けているそのブレスレット、すっごく綺麗ね。」
シ「え。」
ルーシィが俺の左手首に付けている緑と赤茶色の石のブレスレットを指差す。
ナ「お前男なのに変わった趣味してんなぁ~。」
ナツがブレスレットを睨みつけて言う。
ル「ちょっと見せてくれない?」
ルーシィがブレスレットに触れ、俺の左手首から外そうとする。
まずい・・・!ブレスレットが外されたら、俺は“鼠”の姿に・・・!
俺は慌ててルーシィの手を払い除けた。
ル「え・・・」
シ&ル以外「!!?」
ウェ「シ、シンさん・・・?」
皆目を見開いて驚いている。そりゃそうだ。ただブレスレットを見ようとしただけなのに、それを強引に払い除けたんだ。
シ「わ、悪ィ・・・」
俺は皆から視線を逸らして小声でルーシィに謝る。
ル「ううん。私こそ、シンの許可を得ないで勝手に・・・」
シ「いつか、必ず見せるよ・・必ず・・・」
今はまだ、皆に本当の事を打ち明けれない。でも、もう少しここで過ごしたら、皆がどういう人なのかも分かってくるし、“任務”を果たす為の情報も入ってくるはずだ。その時まで、まだ少し時間が掛かりそうだ・・・
後書き
第3話終了ですっ!
なかなか本当の事を打ち明ける事が出来ないシン。それはまだまだ時間が掛かりそう・・・でも、必ずみんなに討ち明かす時が来るのでそれまでしばらくお待ち下さい。
次回はシンが初クエストに挑戦!
それではまた次回、お会いしましょう~!
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